普通ストーブリーグはシーズンが終わってからですが、今年は日本シリーズもまだなのに、何やら騒がしくなっていますね。これも野村監督効果(?)でしょうか。
横浜ベイスターズを戦力外となった46歳の工藤公康投手を西武ライオンズが獲得の意向とか。もちろん戦力として評価してのことでしょうが、工藤にとっての古巣ですし、最後(?)の花道を飾るには絶好の舞台ですね。監督が後輩というのも微妙ではありますが。
工藤が退団となった横浜は、巨人の尾花投手コーチを監督に招へいすることになりました。尾花コーチはソフトバンク王監督の下で冷静沈着な投手コーチとして手腕を発揮しましたが、家庭の事情で東京の戻りたいという意思を汲んでもらい、巨人に転出した経緯があります。巨人でも投手陣を見事に立て直したとして評価は高かったようです。巨人は目立たないものの優秀なコーチ陣を擁し、他球団から狙われているコーチが他にもいるようです。ちなみに、同一リーグの監督として転出が決まったことから、チームの士気を考慮し、尾花コーチは日本シリーズのベンチから外れるようですね。これも珍しいケースですね。
最近は話題を独占してきた東北楽天イーグルスは、野村監督から前広島監督のブラウン監督になるようですが、それに伴ってコーチ陣も大幅に刷新されるようです。監督が代わっても残留するコーチもいますが、日本の場合、監督が変わるとコーチもほとんど入れ替わるケースが多いですね。野村監督は放っておいても仕事が来るでしょうが、コーチ陣は大変ですね。日本もそろそろ指導者育成の仕組みに本腰をいれて、職業指導者と言えるようなコーチを育成した方がいいですね。
元マリナーズ城島は、中々悩みどころですが、野球選手としての活躍の場としては阪神の方が良いような気がします。恩師・王前監督とも会談したようですが、そこでもきっと「後悔しないように自分で決めろ」というようなやりとりだったのではないかと思います(メジャーに送りだした時のように)。
花巻東・菊池雄星投手は、日本球界でやることを表明しました。日本・メジャーの20球団くらいの訪問を受け、昔の高校生と比べたら堂々としたものでしたが、昨日の会見では最後に涙を流すなど、やはり進路について悩みに悩んだ高校生らしさが見えました。しかし、本人も言っていたように、一度決断した以上、しっかり前を見て進んでほしいですし、きっとその言葉通りにまっすぐに伸びていきそうな気がします。
巨人と広島を除く10球団の競合も想定されるそうですが、清峰・今村、西条・秋山、明豊・今宮、中京大中京・堂林など、今年は高校生の豊作年ですから、菊池を回避して他の有望選手を一本釣りする作戦もあります。各球団の腕の見せ所ですね。