でも、売っている種子はみな一代雑種の性質だそうで、その種から採れた種は必ずしも親の性質を引き継ぐとは限らないらしいのです。
料亭の味で、京野菜というもの。
九条ネギ、賀茂ナスなどというのは、京野菜の種を買ってきて蒔くと京都でなくても京野菜ができる。でも、その京野菜の種は、子に京野菜としての美質を継承するとは限らないそうです。
メロンがいい例で、マスクメロン、アールスメロン、プリンスメロン、ハネージュメロンなどと美味しいメロンはいろいろあるけれど、自家でそれの種が採れてそれを蒔いても元通りのメロンはできないそうです。似ても似つかない別のメロンができるらしいのです。
スイカだって、売っている種は蒔けばその性質のものができても、子は親に似ているかどうか判らない。
ゴーヤなんかは、種子の性質が変わることはないようです。
植物は、自然に育てば、その宿命の地で生育するに適した性質を自然交配により継承してゆく。
売っている種は、栽培するところの自然条件には左右されず、一代目はちゃんとできる。
でも、二代目は親の性質を共通して受け継ぐとは限らない。
種苗会社は、自社が売り出す種からは一定した作物ができることを約束せねばならない。
それで、とにかく、一代目の子の品質のみを保証するべく、種作りをしているのだそうです。
畑をやっていると、トマトなど、落果から自然発芽して、トマトの苗がでてくる。
それをちゃんと栽培すると、トマトの花が咲き、実が成る。
それも楽しみではあるが、たとえば美味しいメロンを食って、その種から発芽しても、美味しくない別のメロンができるかもしれないのですね。
交配という自然の摂理、蜂などが花粉を媒介している現実から、種の世界はだんだん遠くなっているみたいなのですね。
私も、そういうことを了解しながら畑をしなくちゃと思いました。
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