市内観光バスもこれを外すはずはなく、順路はここへやってくるのです。
折から小雨だったが、舗装の石畳が濡れて映えるのが金沢のひとつの風情だと、ガイド嬢は言ってくれる。
兼六園は、昔何かのとき訪れたことはあるが、もう忘れている。でも、雨じゃなかったと思うのです。

この灯籠は、兼六園の最も知られた風景なのだ。

雁行橋。

むこうには、日本の名城百選にも載っている金沢城の石川門が見える。
(蛇足だが、千葉の佐倉城も百選にはいっているのです。)
バスの一行のなかに、ブラジルから観光できたという日系三世だかの奥様がいらした。
日本語で、やっぱり日本はいいわねえ。と述懐されます。
聞けば、息子も日本にきて勉強して、NHKに勤めていなさるんだとのことでした。
それと、長町の武家屋敷の辺りを散策しました。
金沢藩の重鎮が住み暮らした一廓とされるが、今はご当地、現代の分限者の邸宅となっている。


結構な水量の流れが、続いていました。
そのあたり、そしてあの香林坊をスルーして、バスは駅の振り出しに戻ってくれたのです。