生家に近い南郷小学校には、里の秋の歌碑がある。

このあたりは、九十九里浜に近く、広くて平坦な地形である。
それよりやや奥の小高い成東城跡公園にも里の秋の歌碑がある。
紅葉の枝の下に碑があるので、碑の面ははっきり写っていない。

斉藤信夫は、太平洋戦争の前から、当地の小学校で教師をしており、かたわら、童謡を作詞して、投稿したりしていた。
里の秋の歌詞は、戦後、引揚者を激励するNHKのラジオ番組で発表、放送された。
当時のすさんだ世相の中にあって、故郷の暖かさ、懐かしさを表現している曲としてひとびとに非常な感銘を与えた。
今でも、秋の童謡として、広く親しまれている。
作曲は海沼実、当時、唄ったのは川田正子。