さるも木から落ちる??こともある♡

今までの自分の経験、知見など様々なことを記していきます。新しい知見は自分の財産。更に成長させたいですね‼

三つ子の魂、百まで。。(#^^#)

2015-12-23 | 思い出など



幼い頃からおもちゃを与えられた記憶があまりない。

兄妹の3人の真ん中であったので、どうしても長男、長女に愛情が注がれていたのだろう。


それが証拠に真ん中の私の写真は極端に少ない。

これは仕方のないことなのだろう。二番目の宿命なのだ。

服は兄のお下がりばかり、おもちゃも兄のお下がり、食事はといえば兄にはてんこもりで私は普通盛り。

食べさせてくれだけでもいいが・・・。

兄がオーディオに興味があれば、父は遠く離れた町まで兄を連れて買いに行ってくれたものである。


私はといえば、クリスマスの日に父から兄へのプレゼントを横目で見ながら、『自分にはないんだ』の思いを父に問うてみたところ、「お前はまだ小さいから、兄ちゃんと一緒に遊べばいい」などと、自分の所有欲が満たされたことは何一つなかった。

それではということで、親戚の叔父さんから、吸盤式のピストルのおもちゃを買ってもらった。

そうしたら、それは人に向けたら危ないということで、父に取り上げられてしまったこともあった。


私が小学生中学年に上がった頃、父は兄にグローブを買ってあげた。

私もねだってみた。

ところが、私がまだ小さいということで、またもやお預け。。

憤懣やる方ない私は、どうしてもグローブ欲しさに、遠く離れた親戚の祖父に手紙を出すことにした。

当時としてはどきどきものであった。便箋いっぱいにグローブの絵を書いた。

これくらいのだよという説明書きを付けて・・・。

ところが、手紙を出す段になって母親にその手紙を見つかってしまった。

母は私の手紙をじっと眺め、物も言わずに便箋にしまってくれ、切手も渡してくれた。子供心に嬉しかった。


手紙を出してから、数日して大きなダンボールが私宛の名前で届いた。

急いで中をあけてみた。

ダンボールからは、まず、お菓子の詰め合わせが上段に山ほど詰まっていた。

気がせいていた。グローブ、グローブはと、急いで下の段に手を突っ込んでみた。

柔らかい皮状のものが手に触れた。

急いで外に出してみた。

紛れもない、柔らかい皮で出来ている、本物のグローブだあ。。

私は飛び上がって喜んだ。

初めての自分だけの物、しかも一番欲しかったグローブであった。

小躍りして喜んだ。母が言った。

「お爺ちゃんに感謝しなさいよ。お礼の手紙を出さなきゃあね。お前の願いがかなって良かったじゃあないか」


この時ほど母と祖父に感謝したことはなかった。

母に手紙を見つかった時に、黙って手紙を返してくれた母。

自分の気持ちを察してくれたのだろう。

あの瞬間に母からの愛情を感じた。

それまで叱られることこそあれ、褒められたりしたことはなかった。

また、遠くにいる祖父に自分の心を伝え、その思いをうけとめ、私の宝物として返してくれた、祖父の孫に対する愛情を子供心に感じたものである。


それから○○十年、おもちゃ、特にミニカーを見ると、昔の思い出がよみがえるのか、目を皿のようにして欲しいものを探して買ってしまう自分がいた。

建て前は、『これは息子の○○の為に買っているんだよ』と自分勝手な屁理屈をつけて・・・。


ふっ・・三つ子の魂百まで・・とはよく言ったものであるなぁ~と、我ながら、ヒシヒシと感じている今である。。。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿