明るく光っている星は、はくちょう座52番星、光度は4.2等級、地球から200光年くらいの距離と考えられています。一方、その横の火の鳥のような星雲はNGC6960(通称 網状星雲)は1500~1900光年くらいの距離です。
地球から見ると距離がまったく違うふたつの天体がつくる風景を写真で楽しんでいるわけですが、実際のところ、NGC6960を肉眼で見るのは難しいと言われています。高感度で撮った写真を何枚も重ねて、さらに強調処理して初めて浮かび上がってくる風景です。
宇宙には、このように写真でしか見ることのできない風景がたくさんあって、そんな姿を自分の感性で表現していくのも天体写真の楽しみのひとつですね。