Sooner or Later

アンテナ3本たってます lll

HIV

2006年05月03日 07時59分35秒 | ボランティア
今日の講習は、HIV(エイズ)ポディシブと診断された59歳の男性の講師から始まりました
 
 彼は自己紹介で、「奥さんも、子供も、来週には孫まで生まれる、とっても幸せな人生です。」といいました。
だけど、彼はまぎれもなく、エイズ患者で、右目の視力、握力はほとんどない状態なのです。いつ命が途切れるかもわかりません。
彼がHIVだと診断されたのは、52歳の時。2回目の血液検査で、ドクターから
電話で知らされたのだそうです。

 彼が43歳の時、ある男性と出会い、関係を持ちました。それまで、自分が
ホモセクシャルであると疑った事は1度もなかったそうです。
それなのに、奥さんは「あなたは私が必要でないのかもしれないけど、私には
あなたが必要です」と言い切りました。
それで、彼はその男性と話し合い、二度と会わないと決めました。
それから約10年後、エイズが発見されました。そのときも、奥さんは、何も言わず、彼を支えました。

私には想像もつきません。彼女にとって1番思い出したくない、過去を病気によって、彼と過ごす人生、毎日思い出さなければならないのに・・。

 先日、彼はエイズ撲滅のキャンペーンで、その男性と偶然出会いました。
そこには同じようにやせ細って自分と同じようになった彼が・・・・。
お互い、顔を見合わせて「Are you OK?」それだけで、十分だと彼は言いました。
憎みあったり、罵り合ったり、そんなことより、やっぱりお互いを心配しあって、それ以上は何も語らず、別れたのだそうです。

 
 こんなに、たくさんの人と毎日出会って、たくさん考えさせられて、毎日毎日、私の引き出しが増えていきます。
それと同時に自分がすごくチッポケにも感じます。
毎日がHAPPYの連続ばかりでなく、色々なことがあるけど、そんな嫌なことだって、引き出しを開けて、見てみれば、
「大したことないな!!これは1番下のファイルでいいや!!」
なんて、思えるチッポケなことだって気づくことがたくさんです。

常に自分を悲劇のヒロインになりたがらないようにすること!!
嫌なことをしまえる引き出しと、それを閉じて、鍵をかける余裕!
月日が流れて、自分と向き合って、その鍵を開けようとする勇気!!
そういった力が欲しいと願うばかりです。
引き出しの多さって、ただ、知識が詰め込まれてるとか、教養があるとかだけではないような気がするのです。


ホスピス

2006年05月03日 07時35分08秒 | ボランティア
 ホスピスとは・・。
死期の近い患者を(主に癌患者),延命のための治療よりも,身体的苦痛や死への恐怖をやわらげることを目的とした,医療的・精神的・社会的援助を行う施設。

カナダでは、患者さんの家で、患者さんのベッドで、患者さんが望む最後を迎える、助けをします。

 なので、救急車は呼びません。

 今日、見た映画の中で、彼女はホスピス治療を望んだにも関わらず、
苦しんでいる彼女に、パニックになった研修看護婦が、救急を呼んでしまい、
彼女の体は、電気ショックを与えるために、胸を全部はだけさせて、肋骨がバラバラになる音がするまで、何度もショックを与えているシーンがありました。

 患者はそれを望むのではなく、いい音楽にかこまれ、キャンドルのたいた部屋で静かに眠ることを望む。
こんなことの、助け!!とても素晴らしいけど、とても難しいです。