硯水亭歳時記

千年前の日本 千年後の日本 つなぐのはあなた

     春一番

2014年03月19日 | 季節の移ろいの中で

大島の藪椿

 

 

春一番

 

 

寒かった今年の冬も そろそろ退散するのだろうか

ようやく櫻の開花便りが 高知県安芸の元網元さんからだった

そして昨日はポカポカ陽気で 一気に20℃まで上がったが 今日は一転し 寒の戻りのよう

 

さて 何度も書こう書こうと思っていたのは 伊豆大島のこと 

去年の台風26号による多大な犠牲者と あっという間の土石流に流された家々

途方に暮れる方々を観て 何度出掛けようかと思ったことだろうか

東京都に問い合わせたり 大島社協のボラセンに登録したりしてから

仲間の数人を送り込んだり 義援金を拠出したりしたが

私は 体調の関係で ついぞ行くことが叶わなかった 羽田からたった30分で行けるのに

 

されば 椿まつりにでも行こうかと思っていたが この23日で今年の椿祭まつりは終了するようだ

でもまだまだ見ごろらしく 樹齢200年にもなる椿のトンネルが100㍍も続き まさに圧巻であり

遅くなったものの ここで少々の宣伝をしておきたい もう直に大島櫻とともに観られるだろう

更に 大島の歴史は古く 土壌も色々とあり 何と原生林もあるのだから

 

あの台風被害の傷は少しは癒えたようでも 未だに行方不明者が4名もいる

死者35名 負傷者22名の大災害であったのに 何と共産党現役党員の町長及び副町長が

島根県の隠岐の島へ出張していて 不在だったと言うから呆れる

正副町長二人で出掛けるとは 如何なものか この夜宴会があり その後キャパクラにも行ったとか

台風が近づいているのを分かっていたはずなのに 何という失態だろう

日本共産党は身内には甘いらしく この町長を批判することなぞ一切ない 如何にもそれらしいが

 

元町中心が被災したが 大島の藪椿は相変わらず見事に咲いている

 

大島の方言で アンコとは未婚の女性のことで アンコ椿という言葉は存在しない

 

大島特産の椿油にする椿の種(収穫時期9月~11月)

 

大島椿油の製品各種

 

結婚する前 我が妻はよくこの椿油を ロングヘアーに 少々だが つけていた

その香りが大好きであった私は サラサラとした彼女の髪の毛をなぞれるまでに 随分かかったものだ

実は京都に オフィスを構えていた時のことで 彼女はそこにアルバイトで来ていた

それが 私と妻とのなれ初めで 何となくあの頃の仄かな香りが 懐かしい

 

高田精油所の工程図