我家のワン達~サクムク日記

さくらとムックンの日記です

どう思われますか?-2

2006-11-11 05:23:45 | できごと・お話し
前日の続きです。

書籍のことを書き始めたらこんなことを書いてしまいました。
結局、炭酸ガスによる殺害は、ほとんど拷問だと言いたかったのです。
今の日本は、こんな低次元の方法で殺害を続けなければならないほどに持ち込まれたり、捕獲される犬・猫が多いのでしょう。
だから、もし一頭づつ薬殺していたら時間もお金もかかり過ぎますし、担当者の安全と精神上の苦痛を軽減する為に今の方法になったらしいのですが、本当でしょうか。
一つの部屋に集めて一挙に殺害すれば効率がよいですし、係の方の労力も多少は軽減されますからね。
でも、この論理には、殺される側の事情は一切、考慮されていません。
すべてが殺害する側の都合ですから。
予算にしたって、“ かかり過ぎる ” と書きましたが、何に対してかかり過ぎるのでしょうか。いくら調べても、公開されている記録を読んでも、なるほどといえる内容の説明や解説を目にしたことがありません。



行政に対して要望することはたくさんありますが、一番の問題はだらしない、無定見な人間の存在です。
それにしても、なぜ流行に惑わされ、安易に犬や猫、或いはラスカルなどを生きているオモチャとして購入してしまうのでしょうか。
私は、ある老夫婦が、上に書いたような調子で流行の小型犬を購入し、一年後に保健所に連れて行き、係員の、再考を促す言葉を遮り「規則通りに手続きしているんだ。お前はちゃんと決められた手続き通りに仕事しろ」と発言して手数料を払い、殺害を依頼した事実を知っています。
係員から直接聞きましたから。
係員は余程悔しかったのでしょう。私にフルネームを、文字も併せて教えてくれました。
住所も知っていますから、何なら直ぐにでも車に乗って尋ねることが出来ます。もちろん、仕事の内容を考えると、内部告発のような心情で、私に無念を吐き出したのだと思います。
ただ、改めて述べますが、動物愛護センターや保護センターの方々は仕事として携わっておられますが、この方々の精神的な苦痛は大きなものでしょうね。
ですから、千葉わんの中でも特にご関心をお持ちの方が時に、日記等で述べらておられますが、救える可能性のある犬・猫なら救いたいと努力なさっておられる保護センターが存在することも間違いのない現実です。
こうしてみると、私にとって犬・猫の殺害依頼や捨て去る行為に老若男女の区別はありません。
従って、子供といえども同じような目で見てしまいます。
自分でも悲しいことと分かってはいますが、こんな心情となってしまいました。
だから、幸せに暮らしているワンコやニャンコのお話を日記で読んだり、直接お聞きするととても嬉しくて幸せを感じます。



千葉わんというボランティア団体のお手伝いで参加した避妊手術を施す会場の、手術台が2台並んでいる部屋で次の手術を待つワンコを抱きながら、消毒薬の匂いを嗅いで黙々と犬や猫の避妊・去勢手術をこなされていらっしゃる先生や、お手伝いなさっておられる方々をジッと見詰めていたら、何だか無性に腹が立ち、悲しくなってしまいました。

このような話題や私の主張は、預かり日記には相応しくないのかもしれませんが、書かずにはおれませんでした。
さて、こちらのホームページをご案内致します。
http://www.sendaiikuei.ed.jp/s_html/s_r04_saitoh.html
「ペットブームの陰で(学校法人仙台育英学園webサイト)」

このレポートを仕上げた学生は日本の動物保護に欠けているもの、生き物と生活を共にすることの意味を分かり易く、私の前に展げてくれました。
そこで最後に、犬・猫の殺害に関するレポートの数行を紹介して今日の日記は終えます。
私は、レポートを仕上げた当時、5年1組だった齋藤さんが正常で普通の精神の持ち主なのだと思います。
それなら、動物保護センターに特別な理由も無しに動物を殺せと押し付けたり、そこいらに容赦なく動物を捨て去る者は?、という質問ですか?
無責任と無慈悲の見本品です。
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 “安楽死”。行政はどうやってでもこの言葉にこだわり、“殺処分”とは言わせない。日本ではコストと職員への安全面から、炭酸ガス、二酸化炭素を使っている。「麻酔が効くのと同じであり、苦しみはない」と行政は言うが、「“安楽死”では無い」と言う人々もいる。人間の循環器系の医師は「窒息死であり、眠るようには死ねないだろう」と言っている。アメリカでは、シェルターでも動物病院でも注射で本当の“安楽死”を行っている。1本目の注射で麻酔を入れ、2本日が心臓に達する。それは数秒の間の事だ。日本のガス室の20分とは明らかに違う。苦しむか苦しまないか、それはガス室から生還した人間がいないので分からないが、少なくとも知らない犬同士が狭い中で吠えあい、踏まれながら死ぬのは安楽死ではない。
 東京都は財政予算に「保護・管理」の名目で平成11年には2億7800万円が組み込まれていた。これが犬の登録、動物の捕獲と処分、施設維持費である。サンフランシスコのシェルターACCにあてる市の予算は約3億430万円、寄付金で成り立つ同じくサンフランシスコにあるSPCAの予算は約13億6900万円。イギリスのSPCAのシェルターは約51億円。シェルターは動物を生かすために予算を駆使しているが、日本では予算のほとんどが“殺すため”に使われている。




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2 コメント

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Unknown (マック母)
2006-11-12 18:19:17
どうしたらこんなどうしようもない現状が改善されるのだろう?なぜこんなにも命の重みがわからない人が多いのだろう?日本の教育はいったいどうなってるの?家庭での教育は?命を大切にできない国の未来はないと思うのです。やりきれない気持ちでいっぱいになります。
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マック母さまに (ムク父です)
2006-11-13 10:53:14
日記に書きました小型犬とはチワワのことです。“ 規則 ” により、6日後に生きる権利を奪われました。
消費者金融企業のCMでとても人気を博しましたが、同じような人気のMダックスと共に捨てられるワンコ達が多いと聞きます。バブル時代のシベリアンハスキーと同じことが起きているのかもしれません。そういえば、猫のアメリカン・ショートヘアーはどうなったのでしょうか。
何でも事大主義的に生きようとしたり、流行に乗ることは悪いことではないかのように感じている人が多いのでしょうか。命に関わる事柄を “みんなと一緒に” と、何でも流行で扱われたら余りにも人間の身勝手がひど過ぎます。
ワンコやニャンコ達の瞳を見つめていると、こんなに澄んだ瞳の持ち主を意図して殺害する者達の精神が分かりません。
この国は生活ばかりでなく、人間としての精神生活のレベルも低下しているのかもしれません。
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