我家のワン達~サクムク日記

さくらとムックンの日記です

1年に1度?

2013-10-08 13:21:50 | できごと・お話し
あれから1年・・・ でもなかった

お久しぶりです!

ムク父、写真更新していきます なんて言ってましたが、あの後ムク父のPCがいよいよダメになりなにもせず1年以上経過・・・

というわけで、我が家の1年を振り返りたいと思います。

まずは、女帝さくら

昨年秋の健康診断で、肝臓の数値が良くないとのことで今年に入りもう一度血液検査をした結果、慢性肝炎という診断でこの先ずっと薬が手放せなくなってしまいました。
しかし、薬を飲み始めたとたん数値安定、しかも慢性的に下痢だったのが今では嘘だったかのようにお腹も安定!!
薬を飲み続けることになりましたが、本犬元気爆発なので大丈夫かと思います

ムク

超 超 超 超 超 がいっぱいつく位の甘えん坊になりました。それ以外は元気です

あっ、さくらもムクも12歳を過ぎ散歩をあまりしなくなりました・・・。
今年の夏は暑かったというのもあるとは思いますが、来月あたりからずんずん歩いてくれるといいなぁ。

ムク父

8月、還暦をむかえる。

ゆきえ

リバウンドで元通り・・・

さて、来年はどんな報告ができるかな?

の前に、もっと更新できるように頑張らないとな・・・

では

月曜日の桜道

2010-04-14 06:48:39 | できごと・お話し
14日の朝は風が強くて、残っていた近所の小学校の桜がほとんど散ってしまいました。

我が家のさくらは2月11日生まれですが、我が家に迎えたのは3月、確か26日だったと思います。

翌日、ダッコしてのお散歩デビューでしたが、満開の桜がとてもきれいで、さくらと命名しました。
名付け親は妻のユキエです。

そうして2年後の3月、先住犬の龍之介が肺水腫で亡くなりました。

春になると、桜の花を見ると龍之介を想い、さくらを見詰めてしまうムク父です。

12日(月曜日)午前5時10分の歩道を埋める桜です


いろいろあったんだけど・・・

2010-04-05 13:05:23 | できごと・お話し
なんだか、暖かかったり、寒かったり忙しいですね。

我が家も忙しかったです。嘘です。さぼってただけです。

3月には、ラキすばご一家と旅行に行ったりしました。

我が家の写真は・・・・・・・・・・・・・・・

ムク父多忙なため、一切アップしていませんでした(T_T)

それはまた別の機会にご披露しようかと・・・。


さて、ちょっと前に私とムク父、結婚記念日を迎えました

今年の結婚記念日は、私にとってちょっと感慨深い物でした。

まぁ、ただ単に、私が結婚した年齢とちょうど同じ年になったなぁと。

それだけです

来年は結婚20周年なので、特別なお祝いを期待したいと思います

         その前におやつ下さい


さて、次の結婚記念日まで頑張ってもらいましょうかね
ムク父に

なんと!

2008-11-21 18:37:02 | できごと・お話し
またまた私事で恐縮ですが、腎炎の検査結果が出まして・・・

石が見つかってしまいました

幸い痛みもなく、手術もしなくていいようなので
とにかく動いてなんとか自力で出す、ということとなりました。

やっぱり厄年でした

我が家のワン達はとっても元気です。
最近はさくらがムクを襲うことが頻繁になり・・・
まぁ、ムクも楽しそうにしてるのでいいんですが

次の更新は・・・

近いうちにしたいと思いま~す



私事で恐縮ですが

2008-11-06 19:43:02 | できごと・お話し
もともとあまり更新してないブログではありますが、
ムク父の仕事も、もの凄く忙しく、なにより私が腎炎になってしまいまして
しばらく本当にブログをお休みします。
今は通院・点滴で何とか持ちこたえてますが、来週初めの検査結果で
入院になるかもしれません。
ワン達のためにはなんとか入院は避けたいのでしばらくは安静にしてようと思います。
皆様も、お体には十分お気を付け下さいね。

いっ いつのまに・・・

2008-10-28 12:02:06 | できごと・お話し
もうすぐ11月になりますね
また来週からすでに何ヶ月がたったのやら・・・

ワン達は元気にしております。
私も元気にしております。
ただ、ムク父が・・・災難続きというのかなんというか・・・。

先週、ガラスドアに顔面直撃
やっと固形物が食べられるようになりましたが、鼻の腫れがまだ残っております。

今年に入ってから、怪我が多いムク父。
真剣にお払いをと考えていましたが、私の母が
「いや あんたお払いしてもらいな。」と。
えっ、なんでと思っていたら
「あんた本厄だったのに去年お払いしてもらってないし、今年もな~んにもしてないでしょう。」

えー 原因私? えー 私には何にもなかったのに?

まぁ、今年ももう2ヶ月ぐらいだし・・・
これで厄も落ちただろうし・・・

ムク父には私の分まで頑張ってもらいましょう


お払いしてこいよ~


そうだそうだ、お父さんが大変じゃないかぁ

何とかなるって

ついに

2008-07-23 09:54:22 | できごと・お話し
本当に今月は忙しかった
それはこのお方が来たから



前の車ではいろいろなところに行きました。
この車でも、いろいろなところにガンガンお出かけしたいと思います。

まずは今週末にいつものドッグランに行ってきます。
ワン達にとっては1ヶ月ぶりのドッグラン。
暑くなりそうですが、きっと楽しんでくれると思います。
その時に写真をため撮りして・・・・・・

なんとか更新できるよう頑張ります。

ディープ・ブルーの瞳

2007-09-01 07:00:14 | できごと・お話し
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ディープ・ブルーの瞳

ムックンの瞳の色が限りなく黒に近いブルーだと気が付いたのは撮影に失敗したデジカメの画像を見ていた時でした。

失敗画像です


ムックンの瞳は茶色で、中心(=瞳孔)が黒色と思っていたのに黒ではなく、濃紺というべき色なのです。
意外でした。
こじつけるわけではないのですが、私の腕の中で叶夢が最期を迎え、がっくりと首を落とす刹那、目を見開いて私を見詰めた叶夢の瞳の色も同じ濃紺だったことに気が付いたのです。
これが原因か否かは分かりませんが、ムク父の中ではムックンと叶夢の瞳が繋がっています。

今のムックンです


愛犬と生活を共にする勤務先の者と話しましたが「ペットロスと云うことですね。辛いことと察します」と気遣ってもらいました。
悲しみが消えることはないのですが、想い出となってほしい。
でも、当分は無理かもですね。

「いつまでも叶夢のことを言っても・・・」と言われそうですが、仕方のないことで、時間が過ぎることを待つだけです。
ただ困ったことに、もうすぐ3ヶ月となるのに、叶夢に対する思いが徐々に強まっていると感じています。

でも、悲しいだけではないのです。
我が家に迎えてチィーとウンの状態が一番良かった4日目の朝、近くの空き地で叶夢の後始末を終え、一番長い距離を歩いた叶夢を抱き上げて家に戻ろうとした時、赤ちゃんを抱くように仰向けに抱いて叶夢の顔を見たら楽しそうに、嬉しそうに微笑んだのです。
思わず頬擦りし、キスしてしまいましたが、我が家に迎えて最初で最後の笑い顔だったと思います。
このことを思い出すと嬉しくなります。

「折り合いをつける」という表現がありますが、しばらくは難しい心境です。
ですが当分の間、叶夢のことを日記に書くことはやめましょう。
未だに生々しくて、抱き上げた時の手触りや体重を掌や腕が覚えています。
書いていると思い出してしまいます。

夢の中では一度しか叶夢と会えてませんが、龍之介と同じように、年に幾度かは会いに来てくれることを願っています。
その時はゆっくり叶夢と話したいと思います。
今日と明日は何も考えず、せいぜい近場に車で出掛ける程度にして草刈りや庭の手入れでもして過ごしましょう。
そうして、9月3日は叶夢の月命日となります。

数日、日記を休みます。

改正遺失物法

2007-08-20 08:19:52 | できごと・お話し
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8月の定期里親会は会場を変更して、室内ドッグランの『Dog Inc』にて開催いたします。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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改正遺失物法

業務上の必要から遺失物の処理について調べておりましたら、改正遺失物法が昨年3月に閣議了承され、6月に内容の変更なく国会を通過して成立。
本年12月10日より施行されることを知りました。
幾つかの解説やホームページ、ブログなどを読みましたが、とても気になる改正内容が含まれています。
届けられた犬や猫の取り扱いです。

要するに、警察(署)では預かることが出来なくなります。
条文の詳細は別にして、今までは「拾ったよ」と犬や猫を警察に届けられると、法律上は2週間の保管義務がありましたが、12月10日からはこの義務がなくなります。
従って、具体的な対応は分かりませんが、今後は「所有者が判明しない犬又はねこについは、遺失物法が適用されずに、都道府県等が引き取ることになります」。
要するに、保健所行きとなります。
警察が連れて行くのか保健所に収容を依頼するのか、或いは警察に連れてきたり、通報した者に「保健所に処置を依頼して下さい」と言うのか、或いは門前払いかもしれませんね。

ただ、改正動物愛護法の存在があって、「愛護動物をみだりに殺傷した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」刑が存在し、「給餌・給水をやめること等により、みだりに虐待し、又は遺棄した者は、30万円以下の罰金に処される」ので、警察がこの法律に則って、要は捜査の対象と認定すればかなりの期間を捜査対象(物?)として保管しますが、警察の判断がどうなるのかは分かりません。

今までの法律をご存じの方の中には、2週間の保管義務を逆手にとって、自宅で飼育することは出来ないけれど、もしかしたら飼い主が現れるかもしれないから、最終的には保健所に行くこととなっても、2週間だけは生きていられると考えて保健所には行かず、警察に連れて行くことで時間を稼ぐ方もいたようなのですが、これからは難しくなります。
それに、今までは、犬や猫が行方不明になった場合に警察に届けることも一般的でしたが、12月10日以降はどうなるのでしょうか?
なぜなら、遺失物として犬やねこは取り扱ってもらえないので、届け出る法的根拠がないと判断されるかもしれません。
残念なことが更に一つ。
正確な実施日時は分かりませんが、改正によって落とし物や忘れ物の情報がインターネットに公表され、探す手段は増えるものの、犬やねこの情報は一切載りません。
なぜなら、情報として取り扱わないからです。
遺失物として犬やねこを取り扱わないので、情報が存在しないからですね。

動物保護団体の中には、改正案が検討され始めた2005年から動物愛護法における愛護動物は遺失物として認めよ、と一部の国会議員に働きかけて主張していらしたようですが、難しかったようです。

そうすると、12月10日からは、脱走にしろ逃走にしろ、鑑札や迷子札のない犬や猫が保護された場合、警察では事件性の疑いを認めない限り、門前払いか、直ちに保健所に連絡して引き取りを要請することになりますね。

我が家で預かり中の昴は、いつでも少しゆるめの首輪に迷子札をつけています。
マイクロチップの埋め込みも終えています。
散歩の時や外出時には必ずハーネスを着けています。
でも、これからはさくらやムックンも同じように用心した方がよいかもですね。
さくらとムックンの日常では、首輪は考えませんでした。

遺失物としての犬や猫が年間にどの程度あるのかは分かりませんが、もしかしたら殺処分となる犬や猫が増えるかもしれません。
寂しいことですが、現実となりませんように・・・。

おじいちゃんと老犬

2007-08-19 06:51:40 | できごと・お話し
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8月19日(日) 第17回千葉WANチャリティフリマを開催致します。
ご案内はこちらにございます。
フリマの品物のご寄付も募集中です。
ご協力よろしくお願い致します。

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8月の定期里親会は会場を変更して、室内ドッグランの『Dog Inc』にて開催いたします。
詳しくはこちらをご覧下さい。

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おじいちゃんと老犬

今日の日記は文字だけです。
長いので、お忙しい方はご遠慮頂いて結構です。

朝の散歩で月に一度も会うかどうかなのですが、お歳を召していらしゃるおじいちゃんが老犬(MIX)を牽きながらゆっくり、ゆっくり散歩をなさっていらっしゃいました。
龍之介とさくらが元気にいた頃ですから5年程も以前となりますか。

当時は5時半起床で散歩をしており、お会いするのは6時頃でしたので龍之介かさくらと歩いている時と、半々の割合でお会いしたものです。
いつもにこやかな表情で、何かを話しかけながら愛犬を労り、ゆっくりと散歩なさっていらっしゃいました。
お会いし、会釈致しますと丁寧に挨拶を返して頂き、時に「今朝も寒いですね」と季節の会話を交わし、「犬はおいくつですか?」などとお聞きしますと「もう16歳なんです。でもまだまだ元気にいてもらいたいですから、朝晩にはこうやって少しづつ歩いています。人間と同じで、犬も足から歳をとる気がしますから」とおっしゃり、「では失礼します」と若造の私に対しても深いお辞儀を戴き、恐縮したものです。

龍之介が亡くなり、ムックンを迎えた頃からおじいちゃんの愛犬が急に歳をとったように歩きが遅くなり、おじいちゃんも立ち止まりながら散歩をなさっていらっしゃいました。
とても息の合った一人と一頭で、何とも言えぬあたたかさを戴いていたものです。
でも、ムックンが来た翌年の秋になるとすっかり会えなくなってしまいました。
気には掛かりましたがお名前も知らず、ご自宅も分かりません。
ただ一度だけ、或る休日の朝に、おじいちゃんとゆっくり話すことが出来ました。

おじいちゃんは大正3年生まれで、3歳年下の奥様は2年前に亡くなられたこと。
お子さんご夫婦は直ぐ近くにいらっしゃるものの、おじいちゃんは犬と住んでいて、優しいお子さんのお嫁さんに掃除・洗濯・食事の世話もお願いできて「本当に気楽で幸せ者です」と仰る程に感謝なさっておられました。
ご自身のことは詳しくお話しになることはなくて、でも、一度だけお話を聞きました。
「この子は死んだ女房の分身みたいなもんですわ。兄弟で捨てられていて、見付けた時には一頭は既に死んでいて、この子も危なかったのですが女房が薬をやり、山羊の乳を飲ませ、寝る間も惜しんで看病しました。おかげでとても元気になって、畑などを走り回っていました。女房が息を引き取る時には『この子だけは大切に、頼みます』と私に言うてました。」
「もう歳なので、いつ死んでもおかしくないのですが、ある意味では私の子供と同じで、死んだ女房の分身です。笑われるかもしれないが、そんな心持ちです。今は一緒に寝てます。子供夫婦や孫からは笑われてますが・・・。」
ニッコリなさりながら老犬の首筋を撫でていらっしゃいました。

実はこの時に初めてお話を聞き、驚いたことがあって、それは漢文の素養が私などは足元にも及ばない程に高度で、奥深い体験と知識の持ち主でいらしたのです。
雑談の時に、私が本居宣長が好きだと申しましたら「宣長はいいですね。多分、現在も含めて最高の漢学者でしょう。中国文学にも精通した歴史家としては宮崎一定がいいのですが、彼は・・・」と話し始めて、「ところで、宣長をお好きだとすると漢文学にも贔屓をお持ちでしょ?」と聞かれましたから「二十歳の中頃から論語が好きでしたが、今頃になると老子がとてもよくなってきました。蔵書印には論語の一文を引用したのですが、替えようかと思っています」と申し上げると、静かにワンコを撫でながら「四書五経の中では私も老子が一番しっくりきます。私がそのことを感じ始めたのは60歳を過ぎてからでした」と話され、気付いたら1時間も話したことがありました。
普通の人なら、宣長のことは国文学者だと言いますが、名前を聞いて直ちに漢学者と応えられて、教養の高さを感じました。
何気なく話される和歌の引用の幅広さにも驚き、スゴイ人がいるもんだと驚きの連続で、とても楽しいひとときでした。
近くにこのような方がいらしたのならもっと早くお話ししたかったと思ったのですが、このときが最初で最後の機会となり、老犬ともこれが最後の挨拶となりました。
私の傍らのムックンは、草原に伏せて居眠りを始めていました。

以来、おじいちゃんと会うこともなく一昨年の暮れに、以前に登場頂いた、町内会の班長の時に話し始めた近くのご婦人とお会いした時、「そういえば、以前、こんな方とワンコに会って・・・」と話しましたら「あら、その方なら昨年亡くなられたのですよ」と仰います。
驚いて幾つかの特徴を申しますとピタリでした。

「犬は一昨年の暮れに老衰で亡くなり、おじいさんも翌年の4月か5月にお亡くなりになりました。とてもお優しい方で、私は少ししかお話ししたことはありませんが、奥様と共に飼い犬をとても大切になさっていらして、犬が亡くなった時には少し寝込まれたとお聞きしました。奥様が亡くなられた時以上に悲しまれたとお聞きしました。」
「すごい読書家でいらして、年金生活になってからは、生活費の半分以上を本の購入費に充てる程で、奥様が苦笑いされていらっしゃいました。」
「お子さんが遺品の処分をなさった時、愛用の机の上には奥様と犬の写真があり、骨壺に入った犬の遺骨とは別に、引き出しには犬歯が一対、大切に保存してあったそうです。」

更にお聞きしたところ、おじいちゃんは東京帝国大学を卒業し、終戦時には海軍の尉官(詳しい位は分かりません)をなさり、南方で苦労なさり、日本に引き揚げて来て、故郷に戻られたのは敗戦から2年以上を過ぎた頃だったそうです。
ムク父がお話をお聞きした奥様も又聞きだと仰いましたが、おじいちゃんは戦争のことを話されることは殆どなくて、ただ「戦場では人間の全てを体験した」と仰っていらして、そんなおじいちゃんが愛したのが、ご家族以外では犬と猫、特に犬だったそうです。

お話をお聞きした奥様にある時、おじいちゃんが話されたそうです。
「犬や猫、特に犬はいいですね。どこまでも信じてくれる。いつまでも傍らにいてくれます。縁としか言いようのない繋がりがあって一緒に生活していると、私の体の一部のようにさえ感じます。人間と同じように、魂を共有するってこう云うことかもしれないと、この年になって分かった気がします。」

おじいちゃんと老犬のことをご案内しようかと思い、近所の奥様にもう一度お話しを伺い、書いてみました。
犬って不思議。
どうしてこんなふうに人間を信じてくれるのでしょうか。
そうして、こんなおじいちゃんやおばあちゃんがたくさんいらっしゃるのでしょうね。
晩年となって尚、小動物との生活を心の糧として、安らぎを求めていらっしゃる幾人かの方々を知っています。
多分、私もそうなのですが。

あぁ、もう一度あのおじいちゃんと話し、老犬と会いたいなぁ。

一緒に生活はしたいけれど・・・

2007-08-18 06:45:49 | できごと・お話し
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一緒に生活はしたいけれど・・・

昨年・8月9日の日記に載せさせて頂いた、亡くなったみみちゃんのお母さんと会うことが出来ました。
ご挨拶を交わし、ムックンをご覧になってみみちゃんの話や散歩のお話をお聞きしました。

昨年の8月に天国に旅立ったみみちゃん(ガンの手術直後)


1:いつも犬がいたのに、今は寂しい。
2:朝と夕方の散歩で運動も出来たのに、今は出掛けるのがおっくうになって、少し太った。
3:お父さん(ご主人)は、「犬は一切飼いたくない」と言ってきかない。
4:私は、押さえられるサイズの犬なら今直ぐにでも生活したい。

そこで、売り込むのではなく「じゃぁ、久し振りに犬と歩いてみますか?」と申し上げると「ムクちゃんは大きくて心配」と仰います。
そこで「押し付けるのではないのですが、昴というシェトランド・シープ・ドッグの雄が家にいます。およそ2歳で、なかなか可愛いのですが、こんなところもあります・・・」と1~2分お話ししたところ「お時間がありましたらお願いできますか?」と仰います。
午前4時半に目を覚ましたので、いつもより20分程は早く散歩を始めました。
私が横について話しながら散歩するので先ず、問題はありません。
一旦はムックンと家に戻り、昴と交代して家を出るとニコニコなさりながら「まぁまぁ、なんて可愛いのでしょう~」と仰りながら撫でようとなさいます。
昴は人間もワンコも大好きですが、始めは警戒します。
昴の性格や特徴を話ながら、それでも散歩をスタート。
「やはり、犬との散歩は気持ちが良いですね。リズムがあって、健康の為にと思って歩くのとは違います」とニコニコです。
途中で「止まれ」「お座り」のコマンドを送るときちんと応じる昴をご覧になって「なんて頭の良い子なのでしょう~♪」とまたしてもニッコリ。
約20分程を歩いたのですが、「一年振りに犬と散歩しました。楽しい。でも、お父さんが・・・」と仰います。
昴とは限らず、いろいろな愛護団体にはいろいろな犬が保護されていて、里親さんを待っていることをお話ししたところ、たくさんの質問を受けました。
「少しづつお父さんに話してみます」と仰る奥様を見送り、散歩を終えた昴の足を拭いて、改めてムックンと散歩に発ちました。

家は近く、人柄もまったく問題のないご家族ですから、昴を里子に出すには理想的な環境なのですが、どうなりますか。
いずれにしても、昴を売り込むのではなくて、歩かれる姿が何やら寂しそうなのでお話ししたまでのこと。
里子としての昴は期待していませんが、ご主人の説得が成功しますように。

みみちゃん、天国から応援して下さい。
お母さんは少し、寂しそうでした。

後のワンコはいつから?

2007-06-28 06:50:17 | できごと・お話し
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千葉わんでは、東京都江戸川区の河川敷で行っていた定期的な里親会だけでなく、7月1日(日曜日)には多摩方面で初めて里親会を開きます。
こちらでご案内しておりますが、7月1日(日曜日)・福生市の玉川中央公園公園・げんき広場で午前12時~午後3時まで開催致します。皆さま、お越し下さいね。



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正解のないお話です。

もし、原因は別にして、ワンコが亡くなった場合、皆さんは別のワンコさんと直ぐに生活を始めたいと思われますか?
それとも、楽しい思い出が忘れられず、でも、ワンコとの思い出が宝のように感じられて、他のワンコさんと暮らすことをためらうようですか?

これは、こんな雑駁な問いかけを掲げることがそもそも間違いなのですが、正解はありませんよね。

我が家の場合は迷わず前者で、ムックンを迎えるきっかけとなった龍之介の死後、確か1週から10日後頃には千葉わんに問い合わせていたと思います。
とても寂しかったのです。
ですからなるべく早く新たなワンコと暮らしたいと思いました。
今ではムックンを迎えることが出来てとても幸せな我が家です。

25日(火曜日)の朝、ようやく歩き始めた昴と散歩していたのですが、我が家と共に町内会の班長さんだったご婦人とお会いしました。
捨てられてガリガリに痩せ細り、死ぬ寸前だった仔犬を哀れんで家庭に迎えたワンコが、推定年齢18歳で今月の初めに亡くなったとお聞きしました。
もうすぐ30歳となられる娘さんが小学生の頃だったそうで、立つことが覚束なくなったワンコの散歩を、腰を支えながら交代でなさっていらした春先にはさくらの散歩の時間帯によく、ご挨拶していました。

一昨年にはほぼ、同い年だった別のワンコがガンに倒れ、同じ年には愛猫もガンで亡くなり、文字通りに猫可愛がりをなさっておられて、幸多くんが我が家に居た頃は幸多くんの顔をご覧になると頭や首筋を撫でて頂いて、「こんなことをする人間は許せません」と涙ぐんでいらした優しい方です(幸多:我が家が保護した犬で下顎の骨を折られていた)。

簡単に昴や叶夢のことを話しますとポロポロと涙を流され、昴の首筋を優しく撫でられて「あなたは運の良いワンコさんなのね。よかったね」とおっしゃいます。
「私の家は今、動物がいません。いつも犬や猫が居たのに何も居ないと寂しいです。でも、しばらくは、別のワンコとの生活は送れそうもありません。まだ、あの子の面影が家に残っています」。

ようやく歩き始めた昴(すばる)です


ご主人とは2度ほどしかお会いしていませんが多分、数ヶ月を過ぎると新しいワンコとの生活を始められると想像します。
もし、そのときにご縁があれば、とても安心できる里親さんとなって頂けるのは間違いありませんから嬉しいのですが、どうなりますか。
ムク父が預かりワンコを売り込むことはありませんが、猫や犬を早く迎えられて、素敵な笑顔を見せて頂きたいと願います。

でも、考えてみると、犬や猫と暮らすことは住宅事情にしろ、経済的にしろ、家族の時間にしろ、結構な負担となりますよね。
ペットフード工業界ニュース・第13回(ヘイセイ18年度)全国犬猫飼育率調査結果によると犬・猫の飼育頭数は2,454万6千頭となるのだそうです。
なぜ、こんなにたくさんの小動物達との生活を望むのでしょうか。

我が家は犬と暮らしたくて社宅を出たようなものですから、純粋な経済行為としてはかなりの損失かもしれませんが、でも、よかったな~と感じています。
我が家は子供に恵まれませんでしたから尚更かもしれませんが、それでも、さくらやムックンが出迎えてくれる我が家は代え難い価値があります。

犬や猫達との幸せな生活を経験すると、いつまでも一緒に過ごしたくなります。
愛する生活者達が天に旅立ったとき、皆さまはどうなさいますか?
多分、我が家では直ぐに次の家族を迎えたいと願うのでしょう。
旅立ったものが心配しないように。
安心して遊びに来てくれるように。
ましてや、人間が一番寂しいですし。

でも、さくらとムックンにはもう10年以上は頑張って貰わないと困ります。
ムク父の田舎は雪も降るけれど、ほんの5分も歩けば海岸で、砂浜で遊べるのだよ。
ムク父はとても楽しみなんだ。
みんなで海岸を散歩するのは楽しいと思うな~。

叶夢の夢

2007-06-16 00:23:35 | できごと・お話し
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お知らせです

6月17日(日曜日)は千葉わん・プチ里親会が開催されます。
開催される千葉わんのプチ・里親会はニャンコさんも参加予定です。
ワンコやニャンコを当日にお渡ししたり引き取ることはできませんが皆さま、ぜひお越し下さい 
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はじめに:
5月27日(日曜日)午後3時少し前、我が家に到着した叶夢は6月3日(日曜日)午後9時5分に心臓を止めました。
今日は、涙を止めたままでようやく叶夢のことを語ることが出来そうなので、叶夢と云う犬が此の世に存在した事を皆さまに知って頂きたくて、少しだけ話したいと思いました。
多分、筆の立たないムク父ですから、長いお話となります。
公開しましたが、本日のお話は読まれなくて結構ですからこの日記は飛ばして下さい。
それでも、時間のある方で、お付き合い頂けるガマン強い方はどうぞ。
つまらなくなったら止めて下さい。


叶夢はどこから:
今でも叶夢の正確な年齢や生い立ちは知りません。
どこから救出されたのかも、正確なところは知らないのです。
ただ、千葉わんの里親募集ページのインデックスにある「特設ページ(犬)」というボタンをクリックすると、おぼろげながら、叶夢が命を存えていた環境の一端が窺い知れる程度です。

我が家に到着した叶夢


お聞きした話を総合すると、2百頭を超えて飼育されていた犬達は、彼らにとっては予想も出来ない非情な仕打ちを受けてバタバタと餓え死にさせられ、レスキューを受ける時点ではおよそ半数になっていました。
元ブリーダーの事情は存在するとしても、要するに餓え死にさせられたのです。
叶夢は生き残りの一頭でした。

叶夢は2~3段ほどに積み上げられていたと思われるケージの世界がすべての犬だったと思います。
なぜ、積み上げられたケージを思ったかは、叶夢の全身を見て想像できました。
背も、横腹も、雨跡のようなウンがこびり着いていました。
叶夢の上から落ちてきたとしか考えられません。
しかも、水滴の跡のような形が伺えます。
つまり、落ちてきたウンも下痢状のものに違いありません。
もし、この推測が正しければ、当然チィーも降ってきたでしょう。

体のウンです(お尻の方のグレーの部分はすべて叶夢の固まったウンです)


犬種はWコーギー・ペンブローグですが、日本では珍しい長毛種で「フラフィー」と呼ばれる成犬の雄でした。
欧米、特に米国ではスタンダードから外れているので低い評価のようですが多分、雄としての価値を認められてフリーダーが入手したのでしょう。
時には愉しい想い出もあっただろうとは思いますが多分、ここ1~2年は寂しい、過酷な、ついには地獄の日々を迎えたのだろうと思います。
年齢は分かりませんが多分、5~6歳前後ではなかったかと思います。


立てなかった叶夢:
我が家に到着しても叶夢は歩こうとしませんでした。
息を荒くして、横になって休んでいるばかりなのです。
我が家の人間だけでなく、先住犬にも関心のない様子で、ひたすら横になっていました。
26日の午後に保護され、27日は一度も水を飲ませていなかったので、用意していたケージに小さめの水入れを入れ、叶夢もケージに移したところ、水入れの匂いを嗅いだと思ったらガブガブと飲み始めたのですが、吐き戻しながらも飲み続けます。
多分、1.5リットルも飲み続けましたが休憩させるために水入れを取り上げたところ、私の目を見上げて咽せ込み、また横になってしまいました。
余りのことにゆきえと顔を合わせてしまいましたが一度、ゆっくりと身体を見たいと思い、強烈な悪臭を放つ叶夢を玄関先に運び、改めて身体を点検して驚愕しました。
少なくとも、叶夢が立たない原因の一つが分かりました。
立たなかったのではなく、立てなかったのです。
なぜか。

左前足の爪です


まったく爪を切って貰えなかった叶夢の左前足の爪が歪曲して伸び過ぎ、立とうとすると肉球に刺さって痛かったのです。

右前足です


右前足の爪も同じようなもので、左後足の爪も同じ。
右後足の爪はどうにか刺さるまでには成長していませんでしたが、それにしてもひどく、こんなに伸びた犬の爪は初めてで、翌日に診断を受けた動物病院のAHTは「私は何年もこの仕事をしていますが、こんな爪は初めて見ました」と言い、獣医師も「こんなにひどい犬は初めてです」と唸る程でした。
ただ、オシッコは我慢している様子で、でも、ケージの新聞紙には漏らさないのです。

右後ろ足


そこで、爪の事は分かっていましたがそっと抱き上げ、少しだけ草の生えている玄関横にそっと下ろしました。
数秒すると右後足を数センチ上げ、チィーを始めたのでホッとしましたが、色を見て息を呑みました。
赤褐色といいますか、明かに血液が分かるようなチィーだったのです。
それでも少しは楽になったらしく、その場に腰を降ろそうとしましたので慌てて抱き上げ、玄関に横にしました。
それから身体を点検し始めた私は驚きの連続でした。
私もですが、ゆきえも必死で涙を堪えていました。
酷い悪臭だったので、こびり着いたウンの塊を取り除こうとしてハサミを使ったのですが、お尻を見て一番驚きました。
何と、断尾された跡から肛門にかけて爛れており、肛門にはウジが湧いていました。
余りのことに呆然としてしまい、手を止めた私がゆきえに理由を言うと、ゆきえが口に手を当てて涙ぐんでしまいました。
直ぐに動物病院に連絡し、診察の予約を行い、夜には勤務先の某取締役に連絡し、有給休暇を申し入れました。
余りのことにどうしたら良いのか分からず、少しでもとウンの塊りを取り除き、お尻を拭くだけは拭いて室内のケージに入れ、休ませました。
今度も水を入れると飲みましたが、初めほどではありませんでした。
それでも、ケージの中はビショビショでしたので、慌てて吸水性のシートを買いに出かけました。
新聞紙では間に合いませんでした。
その間、さくらとムクは遠くから叶夢を見つめるだけで、この姿は叶夢が息を引き取るまで続きました。


獣医師「かなり厳しい。半年後に生存している確率は五分五分」:
翌朝、いつものように午前5時にワンコ達の散歩を始め、6時頃に叶夢を抱き上げて草地に連れて行くと昨日と同じようにチィーを始めましたが、赤褐色のものでした。
直ぐに支度し、叶夢を車に乗せて動物病院に向かいました。
正確さは欠けますが、過去の日記に載せたものを改めて書きます。
・・・・・
とにかく、病気の塊りでした。
獣医師は明言しませんでしたが多分、既に寿命を迎えていると思ったかもしれません。
例えば、重度のフィラリア感染症では時に腹水が溜まることがありますが、叶夢もそんな感じでお腹が大きいのです。
ところが、レントゲンでは腹水は認められません。
数枚を撮影しましたが、「腹水でないことは間違いない」との事です。
なら、明らかに膨らんでいるお腹は何なのか。
内臓のどれかがパンパンに腫れているのか・・・。
獣医師は明言を避けましたが、「もしかすると」との前置きを話してから幾つかの可能性を述べました。
「とにかく、今は全身が機能不全の状態です。先ずは出血を止め、貧血の状態を何とかしないと一切の処置が進みません。同時に、腎臓と肝臓に働いてもらわないと血液が回ってもらえません。重度のフィラリアの影響で血液の循環が滞っていて、必要な血液が循環していない状態です。だから、心臓から離れたお尻や足の付け根などは冷たく感じませんか。採血した血液を見ても汚くて、正常でないことは間違いありません。ただ、困ったことに、体力がほとんどないように見えます。どこから手を付けたものか・・・。」
結局、寒い季節でないことや皮膚病の治療、或いは肛門付近のウジを除去する作業も考慮してほぼ、全身を刈り上げることとなりました。


お帰り:
動物病院からの帰り道はゆっくり法定速度で走り、後ろから煽られても無視して丁寧に我が家に向かいました。

帰宅中の叶夢です


抱き抱えるとゆきえが隣に立ち、「お帰り」「かわいそうに・・・」と言い、首筋や背中を撫でていました。
この時点では、血液検査の結果を云々しても仕方のない程の数値が並んでおり、休養と投薬で、治療を始める条件を整える段階が始まったばかりだと思いました。
栄養補給については、点滴による補給も考えられましたが、腫れた腹部と腎臓の機能低下が止めさせました。
獣医師の言葉の一つが印象に残りました。
「まだ黄疸の出ていないうちに・・・」

もしかしたら、この子の手当ては遅れてしまったのかもしれないと思いましたが、ゆきえの言葉に、自身から話すことを止めました。
「かわいそうな叶夢。何とか生きて、ドッグランで遊ぼう・・・」
半泣きの状態で優しく話しかけながら、叶夢を撫で続けていました。
ようやく、叶夢との生活が始まりました。

叶夢と暮らす:
一番長く叶夢と共に暮らしたゆきえからは毎日、いろいろな話を聞きましたが、2つだけ書きます。
チィーと食事の事です。

私はさくらやムックンの散歩を終えると叶夢を抱き上げてケージから出し、近くの草むらに運び、そっと下ろしてウンとチィーを済ませていました。



叶夢の体重は17.3Kgでしたが、グターとしている叶夢を抱き上げることは脊髄の手術を受け、リハビリ中のゆきえには無理で、チィーは、私が帰宅して叶夢を抱き上げ、外に出す迄はジッと我慢している様子でした。
ゆきえはそれを切ながっていましたが、4日目にケージの中でチィーをすると、合計3回のチィーをしました。
ゆきえは嬉しがって「叶夢がチィーをしてくれたんだけど、するときは大量で、シートがビショビショになってしまう。チィーの場所は分かっているから、半分の大きさの物がほしい。それなら私にも何とか交換できるし、溢れてしまったチィーは大きなシートで吸収できるから」
結局、購入した半分の大きさのシートは一度、使っただけでした。
チィーは3日目から赤褐色でなく濃い黄緑色となり、4日目には少し薄い色となりました。

また、叶夢が居た8日間でウンは2度だけでした。
3度目は、亡くなって2~3分後に私の腕にしましたが、それだけでした。
我が家に居た間に口にした物は、水を除けば食パン、ウォルサムの消化器サポート(ドライタイプ)、缶詰のパピー用ドッグフード、ハム2枚で、缶詰は2食分を食べましたが、他は一度で食べなくなりました。
4日目の2度目のウンはかなり良い状態と思いましたが、生きている時のウンはこれが最後でした。


無表情な叶夢:



考えてみれば当然なのでしょうが、遂に叶夢は嬉しがったり悲しがったり、或いは苦しい表情すら見せることはありませんでした。
少し困ったような目付きの時はありましたが、ほとんどは無表情でした。
もも母さまから甲状腺機能低下症の可能性を伺い、その通りと思いましたが、精密な検査は亡くなった当日に申し入れたのです。
私は日記に、餓え死にした仲間達を見ていて、感情を殺して生き抜いたのではないかと、擬人化し過ぎていることは意識しても、書きました。
多分、甲状腺機能の障害はあるのかと思いますし、その影響の大きな事は間違いないと思うのですが一度だけ夜、草むらへ運んでチィーをさせて大量に排泄した後、叶夢を抱き上げて顔を覗き込んだとき、叶夢が微笑んだような表情を見せたのです。
少し目尻を下げて、ニッコリしたように見えました。
とても嬉しくて、抱いていた叶夢に頬擦りしてしまいました。
でも、私が見た叶夢の笑い顔はこの一度だけでした。


最後の時:
2度目の検査に動物病院に伺った6月3日は一度目よりも精密な検査を要求し、外部の検査機関に依頼する、お金のかかる検査も要求して、この時点で可能な検査をすべて行い、治療方針を立て、投薬の選択と食事の制限なども決めてたくさんの薬を受け取り、帰宅しました。
検査結果はどれも厳しいものでしたが、レントゲンを見たときに私が質問して、獣医師に答えてもらえた中に「レントゲンで確認できるウンチがなぜ、排泄されないのか」と云うものがあり、それに対する獣医師の答えに言葉が詰まりました。
「小腸の出口から詰まっていて、大腸もいっぱいのようです。肛門の直前まで詰まっていますが、排泄する力もないのかもしれません。」

既に6月1日から目立って呼吸が荒くなっていたのですが、3日に帰宅してからは特に感じていました。
チィーを済ませたくとも、立つ姿勢すら保てないのです。
一日に1リットル近く飲んでいた水も、この日は少なめでした。

夜になり、パソコンに向かっていた私の耳に、慌てるゆきえの声が聞こえました。
「叶夢、叶夢。叶夢、どうしたの」
後でゆきえに聞くと、それまでは叶夢の名を呼ぶとゆきえを見つめ返していたのに、急に力がなくなって、グッタリしたのだそうです。
私がケージに飛び込んで叶夢を抱えると、とても荒い息遣いをしていた叶夢が数秒間、驚いたように目を見開いて私を見つめ、遂に私の腕から首を外に落としたのです。
動脈を探りましたが探し当てることができず、心臓の鼓動は弱くなっていて、10秒ほどで停止しました。
ゆきえはベッドに座ったまま泣きじゃくり、さくらとムクは並んで居間の隅に伏せの姿勢でおり、われわれを見つめていました。
時刻を見たら午後9時5分でした。
もう、ケージにいる必要がなくなりました。
以前にカイくんが使っていたラウンド型のベッドに休ませようとして立ち上がろうとしたら叶夢がチィーを始めました。
少しだけ腕を濡らしましたが、叶夢のお尻だけをシートに下ろし、終わるのを待ちました。
結構な量でした。
排尿が終わり、ゆきえにベッドの支度をしてもらっている間は私が抱いていたのですが、右腕に何か温かいものを感じたので見ると、叶夢のウンでした。
ゆきえにキレイに拭き取ってもらいましたが、とても嬉しくて、叶夢を抱えたまま泣いてしまいました。



私は迷ったのですが、ゆきえが言いました。
「叶夢が亡くなったことをグループメールで皆さんにお知らせする。悲しいだけじゃなくて、同じところからの出身ワンコ達にも健康に気を付けてもらうことが大切だから。」

私も日記の入力を始めました。
悲しみだけではなくて、もしかしたら預かりさん達に気を付けてもらい、病院に行くことに躊躇しないように考えてほしい、と思いました。

その夜、眠るときにゆきえが私に言いました。
「叶夢は本当はあなたといたかったはずなの。あなたが一番面倒をみていたから。今夜は叶夢が寂しがるかわいそうだから一緒に眠ってあげて。」
ベッドごと叶夢を抱き抱え、二階の寝室への階段を昇り、ダブルベッドの半分に叶夢を寝かせ、半分で私が眠りました。
ナツメ球の灯りに浮かぶ叶夢の顔を時々眺めながら、それでも3時間ほどは眠りました。
本当は夢に出てきてほしかったのですが、とうとう現れませんでした。
翌朝はいつものように5時に起き、さくらとムックンの散歩を済ませ、暫くして、先住犬の龍之介がお世話になったペット霊園に連絡し、ゆきえと共に出かけました。
いつもは騒ぐさくらがどこにいるのか分からない程に静かで、あれほど近寄らなかったムクが匂いを嗅ぎに初めて叶夢に近づきました。


完全な無駄ではない:
今回の預かりは8日間で終えました。
擬人化が過ぎるのかもしれませんが、叶夢の一生って何だったのかと考えてしまいます。
叶夢はどのような親犬から生まれ、どのように育ち、どんな血統書を抱えてブリーダーに買われ、雄犬としての役割を担わされ、苛烈な、地獄のような日々を生き抜き、誰が選別して我が家に辿り着いたのだろうかと。
愉しかったはずの赤ちゃん時代はもちろん、実は、我が家に来る前の叶夢のことは何も知らず、名前すら私は分かりません。
とても寂しく感じていますが、現実には仕方のないことかもしれません。

叶夢の悲劇は100%、人間がもたらしたものですが、叶夢の死が何かをもたらしたのでしょうか。
現実には何も残すことはありませんでした。
ただ、ゆきえとムク父にはとても大きな想い出を残してくれました。
叶夢は我が家に辿り着いて少しだけ休み、軒先を借りただけでしたが一瞬の笑顔と、たくさんの物語を残してくれました。
ほんとうに、よく我が家に来てくれましたと伝えたい。
叶夢を我を家に届けてくださった方々からもたくさんの言葉を頂きました。
あなたは、あなたに関わった皆さんの心に残るワンコさんとなってくれるでしょう。
あなたの後に残るワンコさん達の幸せを掴むためにたくさんの人達が頑張るのだけれど、あなたはその行為の礎になってくれたと思っています。
現実には何も残すことはなかったけれど、ゆきえやムク父だけでなく、あなたの後に続くワンコさん達が幸せを掴むための役割はしっかり果たしてくれました。
あなたが生きた場所を忘れない限り、例え皆が忘れても、ゆきえとムク父の心には叶夢がしっかりと生き続けています。
あなたはこんなことを残してくれました。


龍之介と五右衛門と叶夢と:
我が家の居間には三頭のワンコの遺骨がわれわれと生活を共にしています。
以前の日記にも書きましたが、数年の後には住居を雪国に代える予定で、そのときにはもちろん一緒に移り、私が小さなお墓を敷地内にこしらえ、みんなに眠ってもらいます。
墓標も決めています。
小説家である故・中野孝次氏のパクリですが、「我が愛せしものたち」と。
私が亡くなった後はゆきえが一緒に過ごしてくれますから、当分は寂しくないと思います。
たった一日でしたが、我が家の子となったので、身寄りのない野犬とはなりません。


終わりに:
叶夢はついにさくらやムクと遊ぶこともなく、ドッグランや野原で駆け回ることも叶いませんでした。
叶夢と名付けた願いは叶いませんでしたが、最期は私が看取ることができました。
叶夢は人間の温もりを感じとることができたのでしょうか。
そうなら嬉しい。
そうでないなら、寂しい。

叶夢は虹の橋を渡って天国に旅立ったけれど、残された仲間がまだいます。
どんなワンコでも受け入れることはできないけれど、もしかしたら叶夢の仲間の誰かが我が家に来てくれるかもしれません。
身体と心のリハビリを済ませて、新しい生活を迎えるために。
さくらがいるので男の子を、と思うけれど、もしそうなら、叶夢の時のように名前は考えてあります。
もし、叶夢の仲間が我が家に来たら時々は我が家に来てそのワンコに声を掛けてほしいんだな。
「お~い、昴(すばる)く~ん」ってね。

叶夢や、お前を預かってたくさんのことを考えさせられたよ。
お前との縁はどこかで繋がっていたのだと少しづつ思い始めた母と父です。
きみは間違いなく、我が家の五代目のワンコでした。
叶夢、こんどは五右衛門や龍之介と一緒に天国から遊びに来て下さいな。

叶夢、さようなら。

偏見ですよね~

2007-06-11 06:50:27 | できごと・お話し
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偏見ですよね~

ワンコやニャンコにかかわる偏見はたくさんありすぎて、すべてを取り上げる気力などありませんが、3日前の朝の散歩でムク父がさくらのお伴をしていると、元気いっぱいのシーズーちゃんと遭遇。
後にお聞きしましたら、ご主人は70歳の男性でしたが、「おはようございます。その犬(さくらのこと)は女の子かな?」。
私が頷くと「あっ、それじゃダメだ!女の子同士は絶対にケンカになるんだ」とおっしゃいます。
いくらムク父が「そんなことはないと思いますよ」と言ってもダメ。
何故かを聞いても「今まで何頭も犬を飼ってきたが、みんなそうだった。例外はない!」と自信たっぷり。

さくらはゴロゴロが大好き~


意見をぶつけても時間の無駄なので、しきりにさくらと遊びたがっている気配のワンコにさくらをそっと近付けながら「もし、双方が牙を見せて唸り出したら直ぐに引きましょう」と言うと「どうせケンカになるのに」とおっしゃいます。
で、そ~っと近付けると、シーズーちゃんはさかんにクンクン。
さくらもクンクン。
男性が「あれっ!変だな~」と首を傾げると、さくらがお腹を見せてゴロンとなりました。
男性は「!!!」
お互いにクンクンして遊び始めました。

ムク父が「ねっ、大丈夫だったでしょ」「さくらは、余程のことがないと、初めてあったワンコとはケンカなどしません」と言いますと男性はしきりに首を傾げるばかりで発言がありません。
ムク父が「どうですか?」とお聞きすると、「いや~、こんなことは初めてだ。信じられない」と繰り返されます。
「他にも仲の良い雌は何頭もいますよ」と言いますと「いや~・・・」とおっしゃりながら散歩を再開なさいました。
これが偏見といいますか、決めつけの一例でしょうね。

ただ、具体的には思い付かなくとも、ムク父にも同じような偏見(と言うか、決め付け)はあるでしょうね。
私も気を付けます。

叶夢 お帰り

2007-06-07 07:02:46 | できごと・お話し
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叶夢 お帰り

叶夢が小さなお骨となって帰ってきました。
お帰り、叶夢。

右が叶夢、中央が五右衛門、左が龍之介です


今回、叶夢のことをお世話頂いたのは、龍之介がお世話になったところでした。
我が家から車で10分ちょっと。
4日の朝、電話でお願いし、叶夢と共に到着し、手続きを終えたのですが、4年前には想像も出来なかった程にワンコやニャンコ、或いはフェレットなどの遺骨が想い出の写真と共に納骨堂を埋め尽くしていて、墓地は空き待ち状態とのことでした。

叶夢は「順番待ちとなります。1~2日の時間を頂きたいのですが」との事で、お聴きしましたら「飼い主様の意識がかなり変わったようで、たくさんの犬や猫が待っております。申し訳ありません」とのことでした。
「設備はフル稼働なのですが、それでも、焼却炉でゴミを焼却することと同じではありませんので、一頭づつお世話させて頂きますと時間が必要となります」とのことでした。

でも、ようやく戻ってくれました。
叶夢、お帰り。
8日間しか一緒に過ごせなかったけれど、叶夢との想い出はたくさんあります。
多分、一番一緒に過ごしたのはゆきえなので、ムク父よりもたくさんの想い出を持っているのだね。
少し羨ましい。

これからはいつでも一緒だね。
嬉しい。
でも、君が過ごしていたところにはまだまだたくさんの仲間が苦しんでいるのだね。
何とかしたいけれどさて、どうしたものか・・・。

答えは幾つもあって、方法もたくさんあるけれど、先ずは生き残ることが出来るように飲み水の確保と食糧の世話をして貰えるように、手続きをして貰わなければいけないね。
それからは健康診断と、緊急の治療や投薬が必要で、どちらも人手と物資と資金が要るから、我が家で可能なのはこのあたりの援助からかもしれない。
次は預かり役のご家庭を探して、決まったら改めて充分な健康診断を行い、複数の病状が確認できるようであれば獣医師と話し合って計画的な処置が必要となるけれど、ここでの資金は結構必要で、時間も必要。
一番の問題は預かり役のご家庭を募り、それぞれの希望に合ったワンコやニャンコをお願いすることなのだけれど、ここが難問。
結構シビアな問題もあるのだけれど、でも動物が好きなら、動物と暮らしたいと考えるなら、預かり役は結構、楽しい役目なのだけどね。
我が家が考えるならやはり、預かり役かな?

叶夢、もしかしたら、君と共に厳しい環境の中で苦しんでいる仲間の誰かを、君が旅立ってしまったために出来た空間に入れられるかもしれないね。
そうしたら、殆ど遊べなかったさくらやムックンと違って、その子とお話しが出来るかもしれないね。
君は抜け殻のお骨を残して天国で暮し、また虹の橋に戻って僕達の世界に戻り、遊びに来て下さい。
もし、その時に君の仲間がいたなら励ましてほしいんだ。
「君は一人じゃないよ。人間もなかなかいいものだよ」ってね。

ともあれ、一度は戻ってもらえたね。
君は必ず天国で暮らすのだけれど、少しだけ我が家で、ゆきえとムク父と過ごしてほしいんだな。
だって、ようやく苦しみのない、優しい君とお話が出来るのだから。



お帰り、叶夢や。