ミルコくんはどこに?
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亡くなってしまった叶夢(トム)との関わりを一切持たなかった我が家のさくらとムックンのことです。
こう云うことです。
さくらは、我が家を守ることを役目と信じています。
従って、知らない者、知らない事柄に対しては警戒し、威嚇します。
例えば宅急便の配達員が家に来ますと警戒し、吠えます。
郵便物でも同じ。
ムックンはいきなり吠えたりはしませんが耳を立て、警戒します。
さくらです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/c4/66f11171291bb32f62cfbf1a408ee911.jpg)
さくらは今まで保護し、預かったワンコに対しても存在を知らしめ、「私がこの家の犬社会のボスよ」と云うことを主張するために一声大きく吠え、存在を分からせていました。
ムックンはそんなことはなく、少しだけクンクンし、挨拶をして、少しづつ仲良くしていました。
ところが、さくらもムックンも、叶夢に対しては徹底的に傍観者でした。
叶夢を迎えて2日目にゆきから教えられ、観察して驚きました。
そういえば吠え、近付き、匂いを嗅ぐことをしないのです。
一度だけ、ケージの際に置いた、パピー用フードの入ったボールの匂いを嗅ごうとしたムックンが叶夢に一声吠えられることはありましたが、それだけなのです。
ある時、居間にあるゆきえのベッドでさくらとムックンが伏せて並び、ジッと叶夢を見つめている場面を目撃し、ゆきえが言った言葉を思い出しました。
「もしかして叶夢は助からないかもしれない。さくら達は本能的にそれが分かるのかもしれない。だって、さくらが来て6年、ムックンが来て4年を過ぎるけれど、こんなことは一度もない。」
ムックンです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/0f/9ea085333cf46fe049c72d8b4a32a799.jpg)
遂に、叶夢が亡くなるまで吠え、近付き、匂いを嗅ぐことは一度もありませんでした。
オカルトチックに言うのではありませんが、もしかしたら、動物達は判るのかもしれませんね。
ところが、叶夢の遺骨が届いてからゆきえに教えてもらえたのですが、ムックンが一度だけ、叶夢の匂いを嗅ぎに近寄ったことがあるのだそうです。
それは、息を引き取った直後、叶夢の遺体をラウンド型のベッドに入れ、居間に置いた時なのだそうです。
ほんの数秒間だったそうです。
さくらは遂に一度も近付きませんでした。
動物達は、衰えてしまった人間の “ 五感 ” を上回るものを持っているのかもしれませんね。
なら、犬達は、亡くなることが判った同類は、亡くなってしまった同類は一切顧みないのかと云うとそうではありませんね。
「家族」や「仲間」として暮らしたワンコの場合はいつまでも亡骸の横に佇む姿を見たことが幾度かあります。
目覚めを待つように、守るように。
病院で亡くなり、冷たくなって我が家に戻った龍之介の傍らから離れようとしなかったのはさくらでした。
我が家に到着した翌朝の叶夢です(皮膚病の治療のため、この日に体毛を刈り上げました)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/c9/c068cb36b42d3b0e5c525c590e18e7b2.jpg)
叶夢は、さくらとムックンが認識する家族にはなれなかったのですね。
今になって寂しく思えて来ました。
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亡くなってしまった叶夢(トム)との関わりを一切持たなかった我が家のさくらとムックンのことです。
こう云うことです。
さくらは、我が家を守ることを役目と信じています。
従って、知らない者、知らない事柄に対しては警戒し、威嚇します。
例えば宅急便の配達員が家に来ますと警戒し、吠えます。
郵便物でも同じ。
ムックンはいきなり吠えたりはしませんが耳を立て、警戒します。
さくらです
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さくらは今まで保護し、預かったワンコに対しても存在を知らしめ、「私がこの家の犬社会のボスよ」と云うことを主張するために一声大きく吠え、存在を分からせていました。
ムックンはそんなことはなく、少しだけクンクンし、挨拶をして、少しづつ仲良くしていました。
ところが、さくらもムックンも、叶夢に対しては徹底的に傍観者でした。
叶夢を迎えて2日目にゆきから教えられ、観察して驚きました。
そういえば吠え、近付き、匂いを嗅ぐことをしないのです。
一度だけ、ケージの際に置いた、パピー用フードの入ったボールの匂いを嗅ごうとしたムックンが叶夢に一声吠えられることはありましたが、それだけなのです。
ある時、居間にあるゆきえのベッドでさくらとムックンが伏せて並び、ジッと叶夢を見つめている場面を目撃し、ゆきえが言った言葉を思い出しました。
「もしかして叶夢は助からないかもしれない。さくら達は本能的にそれが分かるのかもしれない。だって、さくらが来て6年、ムックンが来て4年を過ぎるけれど、こんなことは一度もない。」
ムックンです
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遂に、叶夢が亡くなるまで吠え、近付き、匂いを嗅ぐことは一度もありませんでした。
オカルトチックに言うのではありませんが、もしかしたら、動物達は判るのかもしれませんね。
ところが、叶夢の遺骨が届いてからゆきえに教えてもらえたのですが、ムックンが一度だけ、叶夢の匂いを嗅ぎに近寄ったことがあるのだそうです。
それは、息を引き取った直後、叶夢の遺体をラウンド型のベッドに入れ、居間に置いた時なのだそうです。
ほんの数秒間だったそうです。
さくらは遂に一度も近付きませんでした。
動物達は、衰えてしまった人間の “ 五感 ” を上回るものを持っているのかもしれませんね。
なら、犬達は、亡くなることが判った同類は、亡くなってしまった同類は一切顧みないのかと云うとそうではありませんね。
「家族」や「仲間」として暮らしたワンコの場合はいつまでも亡骸の横に佇む姿を見たことが幾度かあります。
目覚めを待つように、守るように。
病院で亡くなり、冷たくなって我が家に戻った龍之介の傍らから離れようとしなかったのはさくらでした。
我が家に到着した翌朝の叶夢です(皮膚病の治療のため、この日に体毛を刈り上げました)
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叶夢は、さくらとムックンが認識する家族にはなれなかったのですね。
今になって寂しく思えて来ました。