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変化は自らすればするほど楽になる。【書評:スペンサージョンソン「チーズはどこへ消えた?」(扶桑社)】

2021-05-31 23:57:06 | 書評
変化は自らすればするほど楽になる。

この物語では、2匹のネズミと2人の小人が登場します。

ある日、苦労して迷路の中で見つかったおいしいチーズが行方不明になり、ネズミは直ちに探しに行くのですが、小人は頭脳があるので、なくなった原因を延々と考えて、待つという選択をします。

ネズミは次のチーズを探し当てますが、小人は気づかぬまま。

小人の一人(家庭を大事にする)は、最終的にチーズを探しに行きます。探しに行くことで、だんだん、モチベーションが高まっていくの感じました。

「彼は迷路に踏み出したときの興奮を思い出した。いまこそ先へ進まなければならないのだ。」
「ホーは恐怖に捕らわれていたのを悟った。新しい方向に踏み出したことで、解放されたのだ。」

※ホーとは小人の一人のことです。

と、同時に、そもそもチーズがなくなりそうであることをしっかりと見定めている方が、自らが変化を起こすことができ、その方が楽である、ということに気づきます。

「何が起きているのか注意して見ていたら、変化に備えていたら、あんなに驚くことはなかっただろうということだ。」

もう一人の小人は、権威を大事にして、新しいものを受けれ入れられないためか、チーズを探しに行くことができません。

「自分のチーズが大事であればあるほど、それにしがみつきたくなるからです。」

チーズは、人の願望を表すそうです。

非常にわかりやすい物語ですが、自分自身が変わることができているかどうか、常々自問自答が必要なのだろうな、とも思います。

また、「このチーズはどこへ消えた」の物語の前後に、高校のクラス会に出席した人たちのやりとりがあり、この物語の解釈について、ディスカッションされます。そのやりとり自体もとても興味深いです。

スペンサージョンソン氏は、医師で作家ですが、ハーバード大学のビジネススクールと公共政策大学院で働いていたとの由。

以下は目次です。

ある集まり シカゴで (←高校のクラス会に出席した人たちのやりとり)

物語 チーズはどこへ消えた

ディスカッション その後 (←再び高校のクラス会に出席した人たちのやり取り)


<このブログの管理人>
40代中年男性。
人生100年時代をどう生き抜くか、人生の羅針盤を探して、「心の放浪中」。

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