Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

ウドムサイの不思議な木の民話(ラオス)

2017年11月29日 | 旅の情報






 サンティパープ寺院の境内を歩いていると、ごくありふれた大木に出会う。
少し変な感じがして、よく見るとコンクリートで出来た「造木」である。
仏教説話に出てくる「ヒマパーン」の森には「マニーコート」という大木が育つという。
樹齢4,479年の大きな木で、幹には直径260cmもある巨大な実をつけている。
しかし、大きすぎて、どんな動物も食べることが出来なかった。ついに、その重たい果実が落下し大地震を発生させ、大きな被害をもたらした。人間も動物もそこに住めなくなってしまった。
守護神の龍が仏陀に助けを求めると、仏陀はマニーコートの木の下に座り、何やらありがたい、お経を唱えた。
その結果、果実は小さくなり、動物たちはその実を食べられる様になった。
この伝説をもとにコンクリートでマニーコートを作り、平和に暮らす動物たちと、木の下で見守る仏陀を再現した。この仏陀に願い事をすると必ず実現すると言い伝えられ、木の枝についた実を食べると長寿になると言われている。