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福祉施設やイベントで活動する ” ボランティア グループ ”
  🍀優しさに響き合おう🍀優しさを広げよう🍀

びわこ学園 -2019/9/19

2019-09-25 |  ├びわこ学園

九月半ばを過ぎた晴天の日に、この月2回目となる、びわこ学園での活動を行いました。
真夏の暑さは遠のいたので、そろそろ皆さんと散歩も楽しめるかなと話しながら、当日を迎えました。

そして今回、第3病棟では、利用者さんと、散歩に出かけることができました
また各病棟とも、秋を感じる歌や絵本を準備して行きました。

これから広がっていくを、少しでもご一緒に楽しむことができたらいいな〜と思います



第1病棟

今回も、それぞれお一人の方と一緒に過ごさせて頂きました。
そして、担当二人とも、前回と同じ利用者さんと関わらせて頂きました。

Kさんは、この日、42歳の誕生日を迎えられて、午前中は、ご両親と散歩を楽しまれたということでした。
Uさんは、午前中に、発作を起こされたそうでした。

お二人ともお疲れかな〜と思い、様子を見させて頂きながら進めていこうと、心に留めて、始めさせて頂きました

担当:まさよ、エイミー

【活動の内容と様子】Kさん
Kさんは、よく眠っておられました。その眠りを妨げないように、静かに絵本を読もうと思いました。
でも、すぐに処置が必要となられ職員さんが来られ、その後も、吸引をされました。

吸引はいつもとても苦しそうで…、少しでも落ち着いて頂けたらと思い「紅葉」を口ずさみました
唄っていると、なんだか落ち着かれた様な気がして、、、何回か繰り返し唄いました
途中で、身体測定があり中断した時も、「紅葉」を口ずさむと、何か、落ち着かれたような気がしました。

その後「いのちの木」を、お顔を見ながら読んでいくと、目は見えておられないですが、
片目を薄く開けておられて、じ〜〜っと聞いておられるような感じがしました

今回は、もしKさんならば、ゆっくり読ませて頂きたいと思い「100万回生きたねこ」を持参していました。
お顔を見ながら、ゆっくりを心がけて読んでいくと、聞いてくださっているように感じ、二回読ませて頂きました


【活動の内容と様子】Uさん
今回は、発作の後で眠られているとのことだったので、刺激しないよう静かに関わらせて頂こうと思いました。
看護師さんが、いつもはそのままのベッドの柵を「お顔が見えた方がいいですね」と、外してくださいました。
そのお陰で、いつもよりもとても近くにUさんを感じて、接することができました

今回は、じっくりお話を読ませて頂こうと思って、長めの絵本を準備していました。
まず「きんいろあらし」を、この話の空気感が伝わればいいなと、ゆっくり読みました。
その後に、「里の秋」「ふるさと」を唄いました。

時々、目を開けられておられると感じた時には、絵本を、よく見える位置に移動したりしました
絵本「水の絵本」「おもいで星がかがやくとき」も、読みました。
また合間には、「365歩のマーチ」「上を向いて歩こう」も、何度か唄いました。

途中で、色々な話(屋外の様子や秋祭り等)もしながら、今回はいつもより、ゆったりゆっくり進めていきました。


【活動の感想】
・近くで大きいがすると、ビクッとされる事が何度かあった。
目の不自由な方は音に敏感であるとお聞きしていたので、私との時間が心地良いものだったらいいなと思った
・今回は、いつもよりも、もっとUさんと、親しくなれた気がした
私自身が、肩の力を抜いて、リラックスして接することができたことも、よかったのかなと思う。



第2病棟

担当:ちはる、アン

今回も、ぼのぼのグループさんとご一緒に過ごさせて頂きました。
利用者さん7名、職員さんが3名と、研修生の大学生さん1名がおられました。

今回は、普段は床に座っている方々も車椅子に座られていて、ほぼ同じ視線の高さで、半円形に並んでおられました
利用者さんの調子伺うと、皆さんが落ち着いておられるということで、安心して始めました。

待っていてくださった嬉しい雰囲気の中で、いつものようにを鳴らして始めました

【活動の内容】
*〔歌を唄う〕「切手のないおくりもの」
*〔紙芝居〕「みいちゃんの秋」
 ・歌が挿入されていて、唄いながら進めました。
 「どんぐりころころ 」「紅葉」「かかし」「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」
*〔紙芝居〕「こおろぎのえんまくん」
*〔絵本読み〕「だんまりこおろぎ」
*〔絵本読み〕「ホウホウフクロウ」
*〔歌を唄う〕「虫の声」
*〔触れる感じる〕 “楽器”を鳴らしながら唄う
 ・一人ずつ楽器を選んで頂く。
 ・「虫の声」を三回繰り返し行う。
 ・最後に「赤とんぼ」を、楽器を鳴らしながら唄う。

「だんまりこおろぎ」は、最後のページを開けると、こおろぎの声が聞こえてくる仕掛け絵本です。
静かな部屋にこおろぎの声が響き、皆さんが、耳を傾けてくださっているようでした

以前に楽器を使わせて頂いた時よりも、沢山の楽器を準備してくださっていました
皆さんが9月の歌として合唱されるとお聞きした、「赤とんぼ」も、楽器を鳴らしながら唄うことができました


【活動の様子】
〔紙芝居〕
・唄うところでは、職員さんも利用者さんに唄いかけるように、一緒に唄ってくださった
声を出して唄ってくださる利用者さんもおられた
・どちらの紙芝居も、とても落ち着いて集中して聞いてくださっていた。
〔絵本読み〕
・繰り返されるふくろうの鳴き声の、「ホウホウ」の部分では、何度も目を薄っすらと開ける方もおられた
〔触れる感じる〕
・二人で唄いながら利用者さんの側へ行き、「いきますよ〜せ〜の〜」と声を掛けながら楽器を鳴らして頂いた
手を添えさせて頂いたりぎゅっと握って鳴らしてくださったりと、皆さんそれぞれの様子で参加してくださった。
ある利用者さんが、楽器を鳴らした時に、笑っておられたと、職員さんからお聞きした
・ある方は、嬉しそうに楽器の鳴子を、歌に合わせて上手に振ってられた
そしてさらに、木琴も「どうですか〜」と尋ねると、最後には、バチを持ち木琴の上を滑らせて音を鳴らしくださった。
・いつも頭に擦り付けて確かめる方には、職員の方が鈴を、握らせておられた。
でも頭で確かめられることもなく、リンリンと音を鳴らしておられて、鈴をいつも使っておられるのだと思った。
・落ち着いて楽器に触ってくださる方が多く、また、大学生の研修生さんと一緒に触れておられる方もおられた。


【活動の感想】
・利用者さん、お一人お一人の近くに行って歌と楽器を楽しんだが、どの方からも警戒心を感じることがなかった
私たちのことを、知っていてくださっているのだなと、今日はとても感じることができた
・楽器を使う相談をしていて、急遽、びわこ学園さんの楽器もお借りしようということになった。
そして1日前に、連絡担当のメンバーに取り次いでもらい、当日を迎えることができた。
一人の力だけではなく、担当同士や他のメンバーと、一緒に何かを完成させていく機会を、改めてありがたいと感じる



第3病棟

担当:たえ、しげよ

今日は約三ヶ月ぶりに、ラッコグループさんと過ごさせて頂きました。
9名の利用者さんがおられ、1名の職員さんが私たちと関わってくださいました。
( 2名の職員さんは、食事介助や処置を行われていた)

今回は、事前に、散歩へ行かせて頂きたいとお願いしていて、3名の利用者さんと散歩を楽しむことができました

処置などの関係で、散歩の前に紙芝居絵本を読ませて頂いた後に、1名の職員さんと一緒に散歩へ出掛けました。
そして、部屋に帰った後に、待っていてくださった皆さんも一緒に、を唄うことができました。

【活動の内容】
*紙芝居 「むしさんのおさんぽ」
*絵本を読む 「なずず このっぺ?」
*散 歩  利用者さん3名・職員さん1名
*歌を唄う 「琵琶湖周航の歌」「どんぐりころころ」「証城寺の狸囃子」

久しぶりのラッコグループさんでしたが、お一人お一人に挨拶すると、皆さんが笑顔で応えてくださいました

第3病棟さんの廊下の壁に、八月の活動で行って頂いた花火のクラフトが飾ってありました
皆さんの花火は美しいな〜と思いながら、とても嬉しかったです


【活動の様子】
部屋の前まで行くと、中から「あっ!さいわいさん 来てくれはった〜‼︎」という、職員さんの声が聞こえた。
とてもとても嬉しい気持ちを胸いっぱいに抱いて、活動を開始することができた
〈紙芝居〉 「むしさんのおさんぽ」
・散歩しながら外の世界の味わいを深めてもらえればと思い、この紙芝居を楽しんで頂くことにした。
〈絵本を読む〉 「なずず このっぺ?」
・言葉らしい言葉ではない昆虫語の絵本を、お一人お一人の所へ行って、見て聞いてもらった。
・近くに行くと、利用者さんの表情が明るくなり、絵本に見入っておられる方もおられた
〈散 歩〉
・日向は少し暑かったが、が心地良かった。
・第3病棟の裏の円形の花壇で、を見たりした。花壇には、何種類かの花が咲いていた。
その後、少し歩いて、日陰で休憩してから、部屋へ戻った。
・初めての方に「これからお散歩ですね、イェーイ」とハイタッチするとニコニコの笑顔をされていた。
・散歩の前は微睡んでおられた方が、外に出ると、顔を上げたり手を上げたりと外の空気を感じておられる様だった。
〈歌を唄う〉
・散歩に行かれなかった方々とも一緒に、3曲唄うことができた。
大きく口を開けて、唄っておられるように感じる方もおられた


【活動の感想】
・聞き慣れない昆虫語が並ぶ絵本の世界を、自由に想像して楽しんで頂けたらと思い、挑戦させて頂いた。
練習の時は試行錯誤したが、聞き手である利用者さんのお陰で、この絵本の世界を一緒に楽しむことができた
利用者さん達の、純粋でとらわれのない、柔軟な感受性に驚かされた。
・散歩の時に、職員さんに利用者さん達の話をお聞きすることができて、改めて、一回一回の機会を大切にしたいと思った。
・9月から入所された方は、笑顔が多く、色々なことを理解されているような表情をされていた。
今回は楽しんで頂けたようでよかった







今回も職員さんから、職員さんには移動はあるけれど、利用者さんは長ければ数十年も同じ部屋で一緒に過ごされるとお聞きした。
だから、利用者さん同士の繋がりが深いと言われていた

それを聞いて、第3病棟のUさんの還暦のお祝いの時に、ずっと一緒に過ごされてきた利用者さんがお祝いされる姿を思い出した。
Uさんの嬉しいことを、自分のことのように喜ばれていた
他の利用者さんも、Uさんだけではなく、この利用者さんの喜びも感じておられたのではないかと思う。

そして皆さんは、一緒の部屋の誰かの体調が優れない時には、それを感じておられるのだと思う。

皆さんの“純粋”さに、毎回、心が洗われるような気がする
あくせく動き回っている私たちが忘れてしまっていることが、このびわこ学園では自然なことなのだなと感じる。
びわこ学園の皆さんの、“純粋”な心に刺激を受けながら、私たちも“純粋”な感動喜び優しさを取り戻していきたいと思う。



びわこ学園で一緒の時間を過ごさせて頂く皆さまありがとうございます

(活動の練習&準備風景です 最近は読む練習にも力を入れています