市民の憩いの場 宮崎県西都市「まちなかギャラリー夢たまご」ブログ

宮崎県西都市小野崎1丁目76番地 電話0983-42-0027 入場無料 月曜休館

仮面大集結

2014年02月21日 | 展覧会情報
「第7回 西都仮面展」は大好評のうちに残すところ、あと2日。
今日は、朝の掃除を始めた頃に「MRTラジオスクーピー」の取材が入りました。
出品者の一人で、尾八重神楽(おはえかぐら)の舞い手でもある
元水 均さんと作品を中心とした取材でした。

     MRTラジオスクーピーの取材中。             元水さんが初めて彫った神楽面「盤石」
                                              (面師・本井繁意さんの手ほどきをうけて)
      

元水さんは尾八重神社の“祢宜(ねぎ)”という宮司の次の役職もなさっています。
30歳のころから舞い手としても大活躍。
そして、昨年自分がつけるお面作りにも取り組み始めたそうです。
「お面は必ずしも舞い手の顔にフィットするとも限らず、
合わないと見えにくくて困るから、裏面を削って僕の顔に合うようにしたの。」

60歳になるのを機に、舞い手は次の世代に任せ、
お面作りや修復の技術を身につけ、お面の保存にかかわりたいんですと
夢を語って下さいました


面師・本井繁意・作 神楽面「からす天狗」の完成品と製作過程品(クスノキ)。
手に取ってご覧になれます。


目や歯には銅版や真鋳を使い、髭は馬のたてがみを染色して埋め込んであります。
これと同じものが尾八重神楽の神面として使われています。
一度神面として納められると、以降彫った人でも触ることが出来なくなるため
二つ作り、手元にも置いておくそうです。
からす天狗は舞うわけではなく、神社から舞台である神庭(こうや)へと神様を先導する役目とのこと。


本井さんがおっしゃいます。
「お面は作っておくだけだと、ただそれだけのこと。
人が触り、付けて舞い、人の汗や油がついて染み込むことで、生きてくるものなんです。
200年位たったお面の修復の依頼が来ます。
今、新たに作るとすれば、
これがこの後また200年300年と使われていくわけだから、
魂を入れて作らなければいけないのです」と。


黒木一郎・作 能面「般若」
「般若というと怖い怒った顔という印象だけどね、
実は嘆きの表情でもあるのよ」と黒木さん。
女の執念が鬼形化したものと言われているけど、
女の恨み、怒り、哀しみの表情を凝縮しているのだそうです。


他の方からも聞きました。
「お面の役割は8割がた。役者がつけて舞うことで9割10割となる。
お面は道具だという人もいるけど、
優れた面は優れた舞い師によって生かされるのです」。
「よく能面みたいな表情で…といいますね。
これも一見無表情だけど、舞い手がつけて舞うことによって、
内面的なものが表現され、いろんな表情に見えてくるんです」。

今回もアムは沢山の学習をいたしました。
まだご覧になっていない方、どうぞお出かけくださいね

出品された方々(今日揃った方のみ)。
向かって左から元水均さん・黒木重寛さん・青山功さん・本井繁意さん・黒木一郎さん・山口諒一さん

 



次回の展示会のお知らせ

展示会名 : ひなまつり展
展示期間 : 2月25日(火)~3月2日(日)


※なお、明後日23日(日)は
17:30~夢たまごにて「第52回 ぞろ目ライブ」を行います。
「宮崎のギター弾き」と題して
二人のギターリストによるコンサート!
詳細はブログをご覧ください。
当日はあいそめ広場から小野崎通りにて「西都市 まちなか地域福祉まつり」も開催されます。
その足でおいでくださいね!
たくさんの方のご来場お待ちしております。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カウンター