市民の憩いの場 宮崎県西都市「まちなかギャラリー夢たまご」ブログ

宮崎県西都市小野崎1丁目76番地 電話0983-42-0027 入場無料 月曜休館

第41回ぞろ目ライブのお知らせ

2012年11月30日 | ぞろ目ライブ
今年もあと1カ月。
皆様お元気でいらっしゃいますか?
この時期になると、月日のたつ速さを実感しますね。
先日、お店で「切り餅のパック入り大特価!本日限り!」につられて買い、
大好きな揚げ餅にして食べました。
食べてから気がつきました。
もういくつ寝るとお正月…
もうすぐじゃないの!
今食べたら、お雑煮もありがたみがなくなる
あと先考えて行動しなくてはいけませんね…。

さて、街ではあちこちからクリスマスソングが聞こえる中、
今月も夢たまご恒例の「ぞろ目ライブ」を開催します。

第41回 夢たまご ぞろ目ライブ
第2回 街かどコンサート
 ゆみ・K ボーカルクラブ
 「シンガーズ・ブルー」


日時:12月12日(水)
    午後6:30 開演 (6:00開場)


場所:まちなかギャラリー「夢たまご」
     西都市小野崎1-76 パオ別館1階
     あいそめ広場奥(宮交バスセンター裏)
     駐車場は、宮交バス前のをお使い下さい。


入場料:¥500
     チケットは アトリエアガタ・さどわら店(みせ)・夢たまご にあります。


お問合せ:0983-43-2260(ゆみ・K  黒木税理士事務所)
       0983-42-0027(夢たまご)


ゆみ・Kさん率いる「シンガーズ・ブルー」の皆さんのコンサートは
1回目を、今年6月に夢たまごで開きましたが、
会場に入りきれない程の盛況で、大いに盛り上がりました
今回もますますパワーアップした音楽会になる予感がします

そしてそして特別ゲストの「清野憲一オーケストラ」
二胡や三味線、ウクレレなど
なんでも演奏しちゃうこの方…
さあ、いったいどんな事になるかは
当日のお楽しみ


ゆみ・K 新曲披露の部では
西都原を胸に童謡を…
稚児ケ池の神話を…
若い力を応援して…歌います。


懐かしい昭和の歌をあなたと共に
ザ・ピーナッツナンバーから、あれこれ予定しています。


ゆみ・Kクラブによるソロ&トリオは
シャンソンで情熱的に~
チャチャチャで楽しく~
演歌でしっとり~お届けします。


とっておきのクリスマスメドレーもお楽しみに
皆様、お誘い合わせてご来場下さいませ。

なお、只今開催中の「三崎冬男 油絵作品展」は、
連日たくさんのお客様で賑わっています。
明後日12月2日(日)が最終日です。








 










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再会と新たなな出会いと…

2012年11月25日 | 日記
「ギャラリー夢たまご」玄関前の桜の葉もすっかり散り、
あいそめ広場にはイルミネーションが灯りました。
ひなたぼっこしたいような日差しが降りそそいでいますが、
冬将軍が向こうの山から、タイミングをねらい始める頃が近づきました。
皆様の所はいかがでしょうか?


日本美術協会会員でもある三崎冬男氏の個展会場には
連日多くの方が来られています。
故郷での展示会は、かつての友達、幼なじみとの
久しぶりの出会いがたくさん見られるもの。
今回も、同級生が毎日日替わりで
展示場の「お当番」を買って出て下さったんだとか。
子どもの頃の冬男少年は?と聞くと、
やさしかった印象だけど、
学芸会の「花咲かじいさん」で、なぜか意地悪じいさん役を
熱演していたねぇ…と話して下さいました。
とっても賑やかで、活気にあふれている夢たまごです。

あと1週間、展示は続きます。明日26日(月)も開館しています


 「山深き里・継ぎゆく村人の存在」 宮崎県椎葉村 160号 2012年

今回の個展のために、この春
椎葉村を訪ねたそうです。
過疎化していくのはここも同じ。
そう感じながら散策していると、萱を背負った村人に遭遇。
それでも村で生きている人がいる。
先代から次代へと暮らしを継いでいく人がいる。
故郷を守っている人がいる。
「私はとても感動しましてね」
思わず「写真撮っていいですか
住人は笑顔で応じて下さったとか。
「それを描きました」
折り重なる秘境の山々の描写も私には印象的。
会場の中でひときわ目を引く作品です。
いったいどれ程の人が、この前で記念写真を撮ったことでしょう。


 「池塘(ちとう)の秋」 群馬県尾瀬 80号 2000年

尾瀬の湿地帯に咲くこの花は「ひつじ草」と言う名前だそうですね。
未(ひつじ)の刻、つまり午後2時ごろに花が開く…
だから「ひつじ草」というのは、今回この絵から知りました。
湖水の色のグラデーションがとても美しいと感じています。


テレビ局の取材の様子

宮崎ケーブルテレビの取材が初日(20日)にありました。
放送は11月28日(水)午後5時半ごろの予定です。

三崎氏は、レタリングなどの学習を経て、
38歳の時カルチャーセンターで絵を学び始めたそうです。
「僕が絵が好きな事を知っていた妻が申し込んでくれて…」
始まった絵との暮らし。
「人間、好きなことをするのが一番よ」。
「その一言がなければ、私は絵を描いていなかった」

先生に個人的に指導を受けたり、
一緒にスケッチに行ったり…。
その後、ある美術集団に入りますが、
とても自由な絵風の所だったそうです。

以来、共に山登りが好きだった奥様との
全国行脚が続いていきます
残念ながら、奥さまは昨年帰らぬ所へ一人で旅立たれましたが、
1回目の個展は、この奥さまの勧めもあったとか。
三崎氏はコンクールには出品はせず、
「観た方が、何かを感じて下さればそれで十分なんです」
と今日もまた、にこやかに話して下さいました
東京や広島などでの個展もされています。


皆様、お誘い合わせて「夢たまご」にお出かけ下さいませ。




次回の展覧会のご案内

展覧会名:手作りニット展

展示期間:12月4日(火)~12月9日(日)


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三崎冬男作品展

2012年11月20日 | 展覧会情報
菊の香が漂い、山のハゼが真っ赤な西都の秋。
遠くに暮らす方々には郷愁を感じる景色ではないでしょうか。
そんな今週の夢たまごでは、
西都市出身の方の
里帰り個展が開かれています。
宮崎県はもとより日本各地の風景が、
特に山の風景が、
そこから切り取って持って来たかのように
ここにあります。
どうぞ、この油絵に会いに来て下さい。
気さくな作者ともお話し下さいね。


三崎冬男作品展
「油彩・自然へのまなざし」

展示期間:11月20日(火)~12月2日(日)
     ※2週間ですので、11月26日(月)は開館致します。 

開館時間:10時~17時



          三崎氏と小中学での同級生。展示会の世話人メンバー。                   会場風景
     

~主催者のご挨拶文より~

故郷西都市にて、
2年ぶりに作品展を開催することにいたしました。
皆様との新たな出会いを楽しみにしているところです。
ご高覧下さいますよう、ご案内申し上げます。


三崎冬男氏は、西都市三財並木のご出身で、
20歳の時、故郷を離れ、
愛知県の東海市にて現在まで暮らしてこられました。
お仕事と並行して絵を学び、
絵画サークルで、絵の講師の経歴もあります。

以前、同窓会で帰京した時、
「絵を観たいね!」ということになり、
すご~く世話好きな同級生の奔走で
2年前、西都市では初めての個展を開きました。

そして今年、宮崎県内で描いた絵2点と、
日本各地を訪ねて描いた絵、合計20点を携えて
2回目の里帰り個展となりました。


 「棚田の四季(2)」 80号 2003年
 

愛知県鳳来町にあるこの場所にはよく行くそうです。
他に夏の棚田の絵も展示してありますが、
三崎氏は冬の棚田も描きたいと…
狙っているものがあるとのこと。
冬になると、棚田の石垣の「補強工事」が始まるので
その景色を描きたいのに、まだめぐり会わないそうです。
冬が描けると、四季の棚田四部作が完成するんですね。

自然を描くということは、これだ!という瞬間に出会うことで、
それは偶然だったり、待って待って待って、やっと会えた!
そういう「出会い」も大切な条件だということでしょうか。


 「島の運命」 100号 2007年

四国に行った帰り、船で通りかかった瀬戸内の島。
採石場と化した島から、船でどこかへ運ばれていく…
次に通った時、右側の山は消滅していたとか。
道を作るなどの理由があるのでしょうが、
こうして自然がこわれていくのを描きとどめたかった…
ロッククライミングをして来られた方だから、
いつも大自然と過ごして来られた三崎氏だから、
より強く思うものがあるのでしょうね。

絵を描く上で大切にしていることは、
リアルさの追求。
見た目に暗い絵は描きたくない。
やさしさを表現したい…とのこと。


 「薬師岳の夕暮れ」「秋の空と地蔵岳」 10号 1989~1990年

これらの山は、山梨県の鳳凰三山で、
薬師岳・地蔵岳・観音岳と並んでいる山。

奥さまと二人、いつでも一緒に山に登り
いい風景に出会えばスケッチし、写真に収め、
帰ってから描くとのこと。
これまで足をおろさなかった所は、
岩手県・山形県・茨城県・沖縄県だけ。
山登りが好き旅行が好き絵を描くのが好き
そして、何よりも夫婦二人で出かけるのが好き

そんなこれまでのアクティブで豊かな生き方が
三崎氏の表情に表れているようで、
あふれる笑顔でお客様に応対していらっしゃいます。

展示会は2週間ありますので、
またブログでご紹介いたします。





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花束と幼なじみと…

2012年11月15日 | 日記
梶原弥太郎氏の絵の個展は、
「弥勒先生に勧められて実現した」とのこと。
初日の13日(火)から、たくさんの方がご覧下さっています。
花束も次々に届き、梶原氏の豊かな交友関係を感じました


 「おじいちゃん、おめでとう。がんばったね」とお孫さんひ孫さんからの大きな花束。
来場される方々の笑顔を誘っています。「がんばったね」が、とてもかわいいねと 
絵は「春の尾鈴山」。西都原からの展望です。(100号)




幼なじみ登場(左・梶原氏)。肩を組めば、心はもう少年

お祝いに来られた幼なじみの川野氏。
「子どもの頃は、戦争ごっこなどで遊んだよなァ~。
この人(梶原氏)は頭が良くてね。
その頃は絵は大したことネかったが」…ですと
「それが今ではこげなすごい絵を描くっちゃねぇ」と、
自分の事のように目を細めて…。

「オレたちの頃は必ず大将がいてよ、
遠くへ行くと、その地区の連中とケンカになってな」
それはそれは楽しそうに話して下さいました

そんな子どもの頃遊んだ野山が身と心を育み、
今、自然の中で絵を描くとき、
きっとどこかの木陰や草むらに
あの頃の弥太郎少年がいるのではないでしょうか…

尊敬、敬愛してやまない、お師匠さんの弥勒祐徳氏(右)と。

ギャラリーには、
100号から8号まで42点の油絵が展示してあります。
「座論梅」「初日の出」「奄美の海」「西都原の桜並木」などなど。
初めての個展の絵ををアルバムにして、
孫たちにプレゼントするんだと話していらっしゃいました。

まだご覧になってない方、どうぞお出かけ下さいね









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梶原弥太郎個展

2012年11月13日 | 展覧会情報
紅葉する植物たちが主張し始めたこの頃。
そんな中を歩けば、ハラリと話しかけてくる落ち葉たち。
キャンバスの中に留まる、そんな風景。
今週の夢たまごは、すべて現地に赴き描かれた
四季折々の油絵展を開催致します
皆様どうぞお出かけ下さいませ。

梶原弥太郎 米寿記念油絵個展

展示期間:11月13日(火)~11月18日(日)
開館時間:10時~17時(最終日は16時まで)


   梶原氏と会場風景


~ご挨拶文より~
この度、米寿記念に油絵展を催すことになりました。
私が64歳の時、糖尿病との闘いが始まりました。
食事療法は勿論、運動療法に西都原一周のウォーキングを始めました。
平成4年4月64歳の時
西都市の生涯学習講座を知り、
油絵教室を訪ね、弥勒(祐徳)先生との出会いがありました。

絵を独自の技法で、個展500回を間近に
93歳の高齢とも思えぬ活動をされています。
「絵は心で描け。無心の中から生きた絵が生まれる。
大自然の生きた声を聞け。」
このような教えの中で
無我夢中でキャンバスに向かっています。
私には厳しいようでありますが、
絵を描くのが楽しい。
月2回の写生教室も、和気あいあいの雰囲気で一日を過ごしています。

私の第2の人生が変わりました。
自分を律することも忘れ、
開放された楽しい日々を過ごせる様になりました。
私を変えた糖尿病に感謝しながら、
これからも人生最高の油絵趣味に
精進していきたいと思います。
                平成24年11月吉日
                        梶原弥太郎 



 「西都原公園」 100号(西都市美展・奨励賞) 

カンナが咲いていたんですね。
この大きいキャンバスをクルマの屋根に積み、
何回も何回も現場に持って行き、描いたそうです
「雨などでしばらく行けない日が続くと、
風景や色が変わっちょるんじゃがね」と梶原氏

以前描いた絵を、年月を経て上達した目で見て
手直しすることもあるとか


 「尾八重(おはえ)神楽」 100号(2011年)(西都市美展・奨励賞)

神楽は寒い時期に夜通し踊るため、
寒さと闘いながら、踊り手の動きを記憶しながら
それも真夜中に描くわけですよね。
ご本人いわく「まこち、バカタンじゃがね!ハハハ。
弥勒先生と私ぐらいじゃね、描いているのは」と。
弥勒氏の絵と通じるものを感じました、私。
余りの寒さに、好きな焼酎を飲み
血糖値が上がってしまってね~と笑って打ち明け話
(あら、これナイショでした?)

 「御池(みいけ)の秋」 50号(西都市美展・奨励賞)

「御池」は西諸の高原町にあります。
高千穂の峰のふもとの火口湖で、
四季の色の変化が美しい湖。

絵のいい所は?と聞きました。
「ただ無心になれることかな」。
「絵筆が握れる限り、
弥勒先生が生きてる限り、僕は描くよ」。

「生涯学習に風変わりな先生がいたの。
それが弥勒先生だったわけ。
その出会いで僕は変わったんだ」
そう言って笑う梶原氏(西都市在住)でした。

今度誕生日が来ると88歳の米寿にカンパイ
美しい絵たちにもカンパイ



次回の展示会のお知らせ

展示会名:三崎冬男作品展
      「油彩・自然へのまなざし」

展示期間:11月20日(火)~12月2日(日)











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巨大アート出現!

2012年11月11日 | 日記
11月10日(土)は、
「夢たまご」前の「あいそめ広場」で
「イタリアンフェア」が開かれました。
あいにくの雨になりましたが、
交流のある長崎県は西海市(姉妹都市)などからのお客様を迎え
夕方5時の開催時には、たくさんの市民も集まりました。



1000円で食べられるイタリアンなディナー。
大人気でした。

舌鼓を打つ橋口市議。「うん、おいしいよ」 はァ~嬉しそう。
 

市長やお客様の挨拶の後、除幕式。
巨大アートの出現です
伊東マンショ達、遣欧使節団のローマでの行列の絵。(記録絵を再現)

         説明する制作者の清野憲一氏(西都市美術協会会長)。               立てると本当に大きい
       


絵の依頼を受けた清野氏は、
多忙な中、精力的に制作に取り組んで来られました

パネル14枚が用意された、会い染め広場の一角。
制作初日の10月2日は、すべてのパネルに背景の色を塗る所から始まりました。
この日、お手伝いの方が3名。


いいお天気が続き、乾きも早い
見本となる絵を見ながら、拡大した絵を下書き。
超多忙な清野氏ですが、みんなの期待を一身に背負って
絵筆を走らせます。


ジグソ-パズルのように隣り合う絵と突き合わせながら、
塗り残しなどの検証をします。
「1か所塗り間違うとよ、大変なことになるっちゃが」と。


4日目の10月5日。
早いもう「目」が入り、それらしくなってきましたね


これでパーツが仕上がったようです


10月6日。パズルをはめ込んで完成


写真ではその大きさが伝わらないと思いますが、
ベニヤ板大のパネルが縦2枚、横7枚の広さ
お手伝いの方は延べ18名でした。
お疲れさま~


そしてそして、今宵は「夢たまご ぞろ目ライブ」です。
女性3人ボーカルグループ「AKYシスターズ」の初ライブ
若い女性の歌声を是非お聴き下さい
¥500円
午後6:30から開始です。
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天正遣欧少年使節展

2012年11月06日 | 展覧会情報
11月になり、西都市あげてのイベントであります
「伊東マンジョ没後400年記念事業も佳境に入ってきました。
あいぞめ広場には、巨大アートが出現!
その除幕の日を待っています。
そして今日から、夢たまごの展示もそれにちなんだものに変わりました。

なお閉館時間が変わりますのでご注意を!
また、10日(土)は、
伊東マンショ没後400年記念事業
天正遣欧少年使節写真展

展示期間:11月6日(火)~11月11日(日)
開館時間:10時~17時(注・本日より2月末日までは、閉館時間が変わります)
  
また、11月10日(土)は、「イタリアンフェア」開催のため
ギャラリーは休館いたします。


そしてそして、11日(日)は
18:30より「ぞろ目ライブ」を行います。
詳細はブログをご覧ください。



マンショ達が船で出航した長崎の港、歓迎会、パレードなどの記録写真や、
ゆかりのある教会、書状などなど
当時のことが分かるように展示されています。
西都に生まれた遙かな時代の偉人に
会いに来て下さいね。

                                           少年使節とメスキータ神父
                                             中浦ジュリアン   伊東マンショ
                                             原マルチーニェ   千々石ミゲル

     


                                                歓迎壁画
       大友宗麟の書状                   イタリア ヴィチェンツア オリンピア劇場での歓迎壁画
           


書籍「伊東マンショ その生涯」
マンショを語る会・編著  鉱脈社 ¥600(税込)
   

この本は今年6月に出版されました。
夢たまごの書籍販売コーナーにも置いています。
歴史苦手な私でも読みやすく、わかりやすくまとめてあり、
来館者にも評判の一冊で、よく売れています。
どうぞ覗いてみて下さい。



次回の展示会のお知らせ

展示会名:梶原弥太郎 米寿記念絵画展

展示期間:11月13日(火)~11月18日(日)

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「絵が動く」

2012年11月02日 | 日記
弥勒祐徳作品展「神話と弥勒ワールド」も、
残すところ、あと2日となりました。
3週間の会期中、たくさんの方にご鑑賞いただいています。
ご来場ありがとうございます。

今日は著書のご紹介です。
弥勒祐徳・近著 「絵が動く」 鉱脈社 (¥1800+税)

中央の「画壇」から遙か遠き宮崎の地で、
九三歳の今日まで
ただひたむきに絵とは何かを求め続ける
土俗画家・弥勒祐徳の自伝的エッセイ集。
自然の躍動を、神楽の鼓動を、心の感動を、キャンバスにー。
(帯のことばより)

     

帯の文より~
何を描けばいいのか悩んだ。
何年描いても描いても続けられる絵をみつけなければいけない。
そんな時、平地の学校から僻地の寒川中学校に
教頭として転任することになった。
学校の生徒は十二名たらずで、五百メートルの高地にあった。
自然を見下ろす場所であり、そこでは自然が動いていた。
ここで初めて生きている自然を感じた。
風景が動いていることに気がついた。
生きているのだから生きているように描く。
どうすれば生きた絵が描けるのか。
動いて語りかけてくるものを描く。
それには絵が語り、動くことだ。
ここで出会った夜神楽は、一晩中舞い続ける。
この舞を描き続ければよい。
動くものを描くのは難しい。
それでも描かないと動く絵は描けない。
こうして神楽宿を探して夜神楽を描いた。(本文より)


夢たまごには、他に弥勒氏の著書としては、絵本を含めて7冊あります。
ギャラリーの奥まった所に書籍のコーナーがあり、販売(委託)していますので、
ご来館のときには、是非このコーナーも覗いて下さいね。
宮崎でしか手に入らないような、郷土色豊かな本が揃っていますよ。

彫刻制作中の弥勒氏(西日本新聞社刊「弥勒先生」より)

弥勒氏は、どんなきっかけで木喰上人の彫ったものを描くようになったのか
アムは気になっていました。
「絵が動く」の本の中にありました。
~人物を描きたいとデッサンを始めたが、うまく描けない。
デッサンの勉強をしたくても人がいない。
そこで、中学生のころ学校の帰りに雨宿りに寄っていた国分寺の
「五智(ごち)如来」をモデルがわりに描き始めたのがきっかけ~とのこと。

描いているうちに、木喰仏の魔力に惹かれ
30年間も描き続けます。
木喰仏は、何度描いても同じように描けない。
なぜだろうか…
これはきっと、生きているから同じ顔でも違って見えるのだー
とあります。

あの自由奔放な所が好きになり、無欲・無邪気に生きた
その自由な宗教心にも惹かれた……ともあります。


「小伝 弥勒先生」(井口幸久・著 西日本新聞社 ¥1800+税)の中には
「水上で彫った観音様」というページがあります。
木喰上人が池に丸太を浮かべて、5体の如来坐像を彫ったー
のを再現したというのです。

1992年秋、地元テレビ局の企画。
本当にそんなことが出来るのか…と、
白羽の矢がたった弥勒氏。
かの池はすでに埋め立てられており、
一つ瀬川に丸太をつなぎ、弥勒氏が重さ2トンの楠の木にまたがる…
水を吸った楠はやわらかく、
ノミはやすやすと木肌を削っていった……とあります。


弥勒氏は木喰上人の足跡を追って、スケッチの旅をされたりしています。
その画集も、夢たまごに展示してありますよ。

このごろとみに思います、私。
こうして、夢たまごで拝見する様々な作品。
そこから、作品や作者の背景や歴史、人生などを知るという作業…
いつの間にか私はたくさんの事を学ばせていただいていました。
うれしくて仕方ありません。
この大いなる出会い、ありがとうございます。



次回の展示会のお知らせ

展示会名:伊東マンショ没後400年記念事業

展示期間:11月6日(火)~11月11日(日)

なお、11日(日)は18:30からぞろ目ライブを行います。
お楽しみに。詳細はブログをご覧ください。




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