恥を知れ

サディスティック・サディーの生かさず殺さず日記

6/19

2015-06-20 00:12:53 | oni

そんなことより久々に能楽鑑賞してきたのだよ

能 観世流 三輪
狂言 大蔵流 魚説経
能 喜多流 小鍛冶 白頭

鬼が出てこなくてちょっと寂しいけどJ2D(自由席2000円だったので)
いつも貧乏人の懐にも優しい料金設定ありがとうございます

コンディション整えて行ったにもかかわらず
また睡魔に負けたのが無念至極
だってアルファ波が…!
あの安静効果は強烈…!
でも三輪の女神さま綺麗だったあ
面の種類まではよく見えなかったが
増か十寸髪が一般的らしいので多分そのあたり
そんなクールビューティーな魅力の三輪明神であるが
後場の舞は神楽なのでちょっとにぎやかで楽しい
どんどんぴーひゃららな感じが
そのギャップも素敵

殺生が嫌で漁師から出家した俄坊主が
都への旅先で出会った信心深い男に頼み込まれて
できもしない説経をすることになり
困り果てた挙句
「そういえば俺は元漁師だから魚の名前だけはいっぱい知ってる」
ということで
適当に魚の名前をちりばめてつないだそれっぽいトークで
なんとかごまかそうとする
という言葉遊び満載のお話が魚説経
逆にそっちの方がすげえよ!
とは思っても言わないのがお約束でしょうかね
もちろん全然説経になってないので頼んだ男は怒り出すのだが
さらに魚の名前を使って言い返すのがちょっと面白いところ
怒られたら平謝りするパターンが多いと思うが
逆に開き直っておちょくるとはなかなかやるなあ
まあ最終的には追っかけ回されて逃げ出すといういつもの退場なんだけどね
能には殺生の罪で苦しむ曲がいくつかあるけれど
みんなもこのくらい気楽に生きられたらよかったのになあ
もしかしたらそういう曲に対するパロディでもあるのかもとぼんやり考えたりして
落語なんかにしてもいいんじゃないかしらとふと思ったんだがどうだろう
この徹底した言葉遊びはすぐれた話芸でも聞いてみたい

小鍛冶は2回目だなあ
でも前とは小書が違うからいっか
調べたところ前に見たのは黒頭だったもよう
ていうか冠に狐の飾りなかったんだ
今回はバッチリ載ってたよ
白頭は装束も白地に金模様で狐載もぴかぴかしてて
まさに全身光り輝くような神々しさ
あとあれが喜多流の狐足ってやつなのかな
獣っぽい動きが面白かった
能としてはこれほどキビキビと素早く動き回る曲もめずらしいのではないかと
まあ融様の早舞もなかなかのものだったけど
そんで相変わらず刀打つの早すぎるw
えっもう!?ってビックリしてから
ああそういえばここ短いんだっけと懐かしく思い出したよ
前半は説明したり悩んだりで結構長かったのになあ
神様の相槌で打つ時間はそれだけ夢中で短く感じたという表現なのだろうか

どうでもよいことだが最初に出てくるワキツレの帝の臣下が
無駄に9頭身くらいありそうな長身イケメンで
最初ちょこっとだけしゃべってあとはずっとワキ柱のかげで座ってるだけの役なのに
ものすごいインパクトで最後まで観客の心をざわつかせていた
私も見ててちょっと遠近法おかしくなったわw
能舞台って小さいしね
伝統芸能の世界では邪魔でしかなさそうだなあの身長

ところで
三条の小鍛冶宗近(さんじょうのこかじむねちか)という響きを聞いて
んん?と引っかかったのだが
もしかして宗近って刀剣とか乱舞とか三日月とかで最近にぎわってる界隈のアレ?
と思って調べてみたらどうもそうらしい
おやまあ
まさかその流行に阿った選曲ではあるまいと思うが
偶然なら偶然で見事にタイムリーというか
それこそ神懸かってますなあ

大鼓と小鼓が決め所でちょいちょいズレるのが気になった
それともいつもあんなもんだったろうか
笛がすごく素敵だったんだけども
私の席からは常に柱で隠れてしまう位置で非常に残念だったので
次は真ん中より少し左側に座ろうという自分メモ
でも右側も好きなんよね
揚幕があがる瞬間が好き
多少なら左寄りでも見えるかな


 

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