恥を知れ

サディスティック・サディーの生かさず殺さず日記

1/30

2008-01-31 06:00:28 | Weblog
今年ももう12分の1
早く終わればいいとも思うし
残り時間は少ないとも感じる
長いモラトリアム
いや
とっくにリミットは過ぎてる
約束を破るとどうなるのか
こわいものみたさか
ただの怠慢か
もう何べんも見たろうに

この雪が解ける日が来るんだろうか
毎年そう思いながら
いつのまにかぬるい風が吹いて
茶色いゴミだらけの
汚い春が来る
きれいごとを睨みつけながら
きれいごとに引っ張られて現実は回る
ことばを
信じてしまうんだ
何べん裏切られても
いつまでたっても
うかつな生き物


うす笑い
こみあげる
なにがなんだか
わからないよ


どうしておまえは考えないのって
よく言われた
言っていいこと悪いこと
やっていいこと悪いこと
もう何を言うのもやるのも怖いよ
いくら考えたって
まちがってるんだもの
もう笑われるのは嫌
恥をかくのは嫌
もう強くなんかならなくたっていい
ただ終われればいい
めんどくさいよ


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1/28

2008-01-29 02:58:44 | Weblog
おまえはわたしに恥をかかせたから
わたしはおまえに恥をかかすのだ
だけどおまえは恥知らずだから
わたしは大へんかなしいのだ



人に鬱だとか死ぬだとか言われるとやっぱりうざいね
おいら今後ますます気をつけねば
人前で鬱だとか死ぬだとか言わないように
そういうこと人に言えちゃう神経は
ある意味信じがたく
ある意味うらやましい
人に話せる時点でまだ元気じゃねえか
おまえの望む言葉なんてかけねえよ
かけてやるもんか
おいらだって毎日生きるの大変なんだ
もうやめたいんだ
人の鬱に付き合う余裕なんてねえよ



それとも何
おいらも人に言っていいの
いきるのめんどくさいとか
しにたいとか
おまえだって
うざいと思うくせに


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不幸体質

2008-01-27 03:51:36 | Weblog
明らかにオイラのこと何とも思ってない男性とはなごやかにしゃべれるが
ちょっとでもそれっぽい素振りを見せられると身構える
あまりそれが続くと怒りが湧いてくる
ですごく冷たく接してしまう
結果相手が離れていくとほらみろとますます憎くなる

明らかに対象外の男性とはなごやかにしゃべれるが
好きな人の前に出るとなぜか必要以上に悟られまいと振る舞う
あまりしゃべりすぎると反動が来る
アナフィラキシーのように
浮かれた代償は死にたくなるほどの自己嫌悪

彼女持ちの人とかすごい安心して好きになれる
絶対オイラなんか相手にするわけないから
それでも急性期は拒絶反応がすごい
全力で好意を殺そうとする
なぜかはわからない
無意識に
精神にも免疫のようなものがあるのかな
それが防衛機制だろうか
慢性化してしまえばまあ大丈夫らしい

つくづく幸せにはなれぬ体質だ
別にならなくてもいいけど

女子はそんなことないんだけどな
レズでもない
特にだれも愛してない
愛せない

考えてみたけど原因はよくわからない
それで支障はない
オイラが人を愛せようが愛せまいが
世界には何も関係ない
むしろだれかに影響を与えたりするなど恐ろしい
他人と深い関わりを持つ未来が想像できない

世界はオイラに関心がない

オイラは生きることに関心がない

なかったことにしてくれるなら
無理やり希望を探したりしなくていいのに


ひきさかれそうだ


生きていたくはないけど
死ぬことは選べない
いつもその間で
ばらばらになりそうだ

どうしたいの
どうすればいいの

こたえはない

どこにもない


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1/26

2008-01-27 03:08:24 | Weblog
信号待ちを狙うキャッチ嫌い

このくそ寒い日にしかも夜にキャッチなんかやらす奴の話なんか聞かねえよバカ

あんたらも早く辞めたほうがいいぜ


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2008-01-18 02:20:42 | Weblog
植物のように淡々と生きたいと願っていたのに
振り返れば成長のなさを悔やんでいる
おいらの知らない何か
その何か



しょこたんが愛されるのはあの性格のほかに
ブログ効果もあるよなあと思うわけで
狙ってると言いたいわけではなく
あんだけいろんな人が神とかギザヤサシスとか書かれてるのみたら
そりゃいじめたりはしにくいんではなかろうかとw
自分がどう書かれるか
気にしてる人もいるんではなかろうかと
まあいじめられたところでそうとは書けんがw
べつにしょこたん愛してないと言う人もいるだろうが
おいらは結構すきなので
素で何でもいいほうにとらえる性格はちょっとだけうらやましい
ポリアンナみたいだ
いいことさがし
いたよね少女ポリアンナって


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1/17

2008-01-18 01:36:25 | tvmovie

一人耐久カラオケ2時間半。
始めた時間も遅かったし、体力もなかったし。
楽しかったが、
まあ声出ねえ出ねえ。
なんか毎回書いてる気もするが。
嗄れてるし裏返るし高い音も低い音も出ない。
愕然とするね。
昔は部活で毎日歌ってたのにな。
おいら声の良い人や声が器用な人すきなので、
自分の声が醜いのはコンプレックスであり大へん悲しい。

2時間半歌ったら多少出るようになったが、
帰って少し寝たら逆戻り。
てことは何か。
毎日3時間歌ってから寝ないで仕事行けってか。
嫌になるなもう。



米倉涼子は美人だけど寄り目がちなんだな。
筧さんは刑事役多すぎ。
似合ってるけど。
何やってもお前ウザイって言われるような職場、おいらなら絶対やだ。
1日で逃げ出す。
帰宅して泣きながら呪う。


玉木宏は役作りで痩せたのか。
今日は番宣でいろんな番組出てたな。
でもドラマはべつに痩せてる必要ないよね。
映画で病人役でもやるんだろうか。
ってなんか玉木宏すごい好きな人みたいになってるが、
とりたててファンではない。
そうか、なんかしんどいと思ったら鹿男も生徒にいじめ(?)られてた。

もちょっと心身に無害なものを見たい。


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どうでもいいことだが

2008-01-16 01:10:52 | tvmovie

玉木宏は仕事しすぎじゃないか?
なんか最近やつれてない?


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1/15

2008-01-16 00:50:46 | music

ユンディ・リのピアノリサイタルに行ってきた。
プログラムはこんな感じ。

 モーツァルト:ピアノソナタ第10番ハ長調 K330
 ショパン:4つのマズルカ op.33
 ショパン:夜想曲第2番 op.9-2
 シューマン/リスト:「献呈」 S.566
 ショパン:アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
 ムソルグスキー:展覧会の絵

当初発表のプログラムから変更があったようだが、
もともとの内容を覚えてないのであまり関係ない。

モーツァルトは聴けば「ああ、あれか」な有名曲。
最初の音を聴いただけでにっこりしてしまう不思議さ。
モーツァルトの曲のせいか、
弾いているユンディがすごく楽しそうなせいか、
ユンディの演奏が可愛らしいせいか。
ともかく甘くておいしそうなパティシエっぷりは健在で、
約3年前に唱えた自説に密かに自信を得る。阿呆だ。
最初に聴いたリサイタルではモーツァルトってイメージないなと思ってたが、
ここへくると完全にアリだな。
ユンディの甘くてキラキラした感じによく合ってるわ。
客席から思わず可愛いと声が漏れていた。(気がした)
うん、可愛かった。
モーツァルトの曲も。ユンディの演奏も。

ところで最初もう一つ感じたのだが、
音デカイな。
なんかピアノリサイタルにしては響きすぎな気がした。
まあ本人がOK出したのなら構わないのだが。

ショパンになるとやはり呼吸するように自然に弾くなぁ。
聴くほうもすごい楽に聴ける。
マズルカはそれぞれのメリハリが利いてて小気味よい。
おなじみすぎるノクターンはノッてたね!
甘ーいと叫びたくなるくらい。
でも決して嫌な甘ったるさではなくて、
寝る前に高級リキュール入りチョコレート食べたいなぁみたいな。
もともとの曲が甘いので甘く弾きすぎるとしつこくなってしまうのだ。
そのへんはさすがパティシエわかってる。(違)

ところでシューマン/リストの献呈って短いの?そうなの?
終わり際がイマイチよくわからなくて、
どうも拍手する機会を逸したまま次の曲に移ってしまったようだった。
まったくもうこういう時こそ音楽詳しい人が率先して拍手してくれなきゃあ。
素人は曲のつなぎ目とかわかんないYO!
(こういう時だけ詳しい人頼み)
あ、曲自体は短いけどいい曲だったYO。
リストGJ。

アンダンテスピアナート~は前回もやったし、
他の人の演奏も何度か聴いたので正直「またかよ」と一瞬思ったが、
フタを開けてみればやっぱりユンディのアンダンテ~は絶品だなああと心底思っていた。
ショパン特有のあの音が光る感じ。
心躍る流れるような超絶技巧。
クライマックスにたたみかける感動的な音の洪水。
もう何度聴いてもいいものはいいわ。
響く調律はこの曲のためかと思ったほど。

音の一粒一粒がきれいなんだよね。
なんていい音を出すんだろう
なんていい音楽だろう
ってずっと思ってた。

ここで一旦休憩。
改めて思ったがユンディのリサイタルの特徴として、
客層に女子供が多い。
親子連れ率がすげえ高かったよ。
まあわからんでもない。
実力もあってわかりやすくておいしい演奏だからね。
子供に聴かせるに向いているであろう。

後半はまるまる一曲ムソルグスキー。
オーケストラ曲をピアノ用に編曲したんやね。(後日註:もともとピアノ曲でした。恥)
こういうのニコライが得意そうだなぁと思いつつ
(シェエラザードとか禿山の一夜とか)
最初は正直あまりピンときてなかったのだが、
遊び心や可愛らしい物語、はたまた重厚で骨太な響きが交錯しだしたあたりから面白くなってきた。
とても表情豊かで力強い音楽。
最後は結局感動してた。

でもこれ、あの閉じたシャイな調律で、
ミステリアスな感じでニコライが弾いたらどうなってたかなとかもちょっと思った。

先日の中村紘子様の男らしすぎるチャイコフスキーの影響で、
さて最近の若い男ピアニストはどんなもんよと、
「勇ましさ」に重点を置いて聴いていたのだけれど。
こういう言い方はかえって失礼だと思うが、
ユンディ、男らしくなったなあ。
マズルカやアンダンテスピアナートでもちょっと感じたけれど、
展覧会の絵ではっきり思った。
アイドル的な甘さや情熱的な華やかさに加え、
男っぽい力強さを打ち出してきておる。

おいらのバイアスのせいだけでなく、
プログラム的にもみんなの期待にこたえつつ大人の男にシフトしようとする
方向性がみてとれる気がした。
最初と最後全然違うもん。
なんてバラエティに富んだラインナップ。
まあアイドル路線なんて本人の意向関係ないだろうけどね。
ていうかおいらはユンディの何を知ってるんだっつう話だけどね。

ソロリサイタルにはめずらしくアンコールが1曲もなく、21時頃に終演。
おいら別段遅かったわけではないのだが、
会場を出るともうサイン会の順番待ちの列が2往復ぐらいできてて、
やはりアイドル伝説も健在であった。
その様子を見たどっかの親子連れのお父さんが
「ああ、この時間のためかー」
と呟いたのを聞いてなるほどと思った。
そうだよなあ、この数さばかなきゃならないんだから、
アンコールなんか弾いてる場合じゃないよな。
ユンディだって早く帰って寝たいよな。

せっかくだから彼がアイドルのうちに(失敬?)サインもらっておこうかと思ったが、
アンケート書いてトイレ行ったあとも列は長くなる一方で、
CDもほとんど売り切れてたので、
うはwこれは付き合いきれねえwと思って帰宅した。
「演奏以外はいいわッ!」と吐き捨てていたいつかの男前姉さんの言葉をしみじみ反芻しながら。


しかし何なんだろうなあ、このアイドル現象は。
おいらにとってはユンディもニコライもそんなに変わらないんだけど。
むしろビジュアルだけならニコライのほうが正統派だと思うんだけど。
髪切る前なんかほんとヨーロッパの貴族か王子様みたいだったよ。
演奏スタイルは全然違うけどね。
そこが面白い。
そしてどっちも好き。
やっぱりコンクールか?ショパンコンクールに勝ったかどうかの違いか?そうなのか?

ところで今宵のユンディは大変男らしかったわけだけども、
弾き方ブーニンさんの真似でもしてるの?と思ったことがチラホラ・・・
ペダル踏む音聞こえてるし、
気合入れるときの鼻息も聞こえてるし。
前こんなんだったかなーw
よく覚えてないから何とも言えんのだが。
まあブーニンさんのすごいところはペダル踏む音だけでなく、
離した時のかかとも鳴ってドカドカいってるところだけどね。(何の話)
最後どーんと鍵盤叩いた反動で立ち上がってそのまま椅子吹っ飛ばして退場したらパーフェクト。(だから何の話)


ああそれにしても後半長い曲だからってみんな咳しすぎ。
Kitaraは大好きだし札幌の聴衆のマナーは概ね良いほうだと思ってるが、
相変わらず演奏中の咳が多いのがいただけない。
北国だからか?
ていうかせめて手で押さえるくらいしろって何度も言ってるだろうが。
ほんとお前ら高い金払って何しにきてんだ。咳か。バカか。
おいらはリサイタルを聴きにきたんだ邪魔すんな。
おいらごときにできることがなぜできんのだ。
Kitara側も入口でのど飴ぐらい配ったらどうだ。
売店もマスクとかティッシュとか龍角散とか水とかさ。
うわあなんかすごい嫌味っぽい。
(でもちょっといいかもとか思ってる)(Sだからか?)

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1/14

2008-01-15 04:47:21 | Weblog
ああ ほんと
親にはもうしわけないけど
生まれてくるんじゃなかったな



恥ずかしながらオイラ
こんなに無気力で病んでるけど
昔は心理学をやってて
困難を抱えた人の手助けをしたいと考えていた

今思えばそれは
自分を救いたいということに他ならなかった
困難が表面化する人はまだいい
見るからに何か足りないとかやばそうとか
リスカしたり問題行動起こしたりしない程度に自制心はあるけど
人付き合いが下手で甘えたり相談したりできず
やる気がなくて自分で解決できるほど強くもない
ほんとに助けが必要なのはそういう人だとおもってた
それはまさにオイラだ

血を出したり何かを壊したり法律を破ったり
派手な表出をできる人が
ある意味ちょっとうらやましかった

オイラ以外にもいるとおもった
心配や迷惑かけないように何とか取り繕ってるけど
ほんとは抱えきれなくて
溢れ出すギリギリで泣きながら生きてる予備軍の人たち
診断名がつくころにはもうおそい
生活が決定的に壊れる前に
まだ働けるうちに
表面化しない彼らを
どうやって見つけて助けられるか

自分のことは棚に上げておもってた

重篤な人は病院がみてくれる
予備軍はどうすればいいのか
くしゃみが出たら風邪薬を飲むように
心の病も多少のことは自分で解決できる方法が
普及されればいいのに
大切なのは予備軍が病人にならないための予防だ
誰にでも心理的な困難はあると認められて
心の風邪薬を飲むことが恥ずかしくない世の中になればいいのに
そうすれば医療費も多少減るしさ
医療の世界でも対症療法から予防医学へって言われてるよ

あまりに広くて壮大で
それでいて
あまりに自分の内面に近すぎたのもいけなかったのだろう

4年の秋
オイラはまだ卒論のテーマが決まってなかった
早い人は春から取りかかる
遅くとも夏には決めてなければいけないものだ
割り切って適当に実験かアンケートでもすればよかったのかもしれない
でもどうしてもやる気になれなかった
このへんも頭悪いところだな
自分に近すぎるテーマなんて
うまくいくはずないと心の片隅でわかってたのに
おこがましくて
不適切だった

図書館でたまたま読んだ学術雑誌で
ある技法に出会った
重篤な病人よりは健常者に近い人向けで
単独でも集団でも行える
今までで唯一これだと思える技法だった
秋も半ばを過ぎてた
ゼミの先生に言ったら
一時期流行ったけど最近は廃れてるんだよねー
と言いつつ資料を貸してくれた
権威に弱く(by MMPI)影響されやすいオイラには
その一言は地味に効いた
専門家が使えないとみなした技法について
何を書けばいいのだろうか
早くもくじけた

でも最大の原因はもちろん自分自身にある
たかが学生の卒論
何も期待されてやしないとわかってたのに
いいこと書こうなんて思わないで
無難にまとめることだけ考えればよかったのに
どうしても集中できなかった
そもそも無難て何だろう
どんな結論にすればいいのだろう
不相応に壮大で非現実な理想ばかり浮かんで
現実的な着地点がわからない
気ばかり焦って
何も手につかないまま締め切りは迫る
完全にパニックになって空回りしていた
友人にも先生にも相談できなかった
相談できるような信頼関係を作っていなかった
呆れられるのが怖くて
言えなかった
行き詰まるレベルにさえ達していなかった
最初から頓挫していた

もう一つ
大学院入試という問題があった
心理学の専門家を志すものはとりあえず臨床心理士を目指す
それには修士課程を修了する必要がある
国家資格ではないが
今のところ最もメジャーな資格だからだ
だが現場では無駄な資格とされてるなんて噂もある
昔から国家資格化を目指しているが
効能や効果が微妙なため当分それは無理ではないかと言われている
乱暴に言えば
臨床心理学はまだまだうさんくさい領域なのだ
療法家が100人いれば100通りの療法があるとか
名乗れば誰でも心理療法家になれるなどと言われるくらいだから
無理もないかもしれない

それにしたって
そもそもこの道に進んでいいのだろうかなんて不安
この期に及んでまったくどうしようもない
急に現実に怖気づいて
無意識に逃げ道を探したのかもしれない

ともかく何校かの入学願書を取り寄せたが
卒論のテーマもあやふやで
自信をもてない状況で
最後まで志望動機が一行も書けなかった
提出期限はどんどん過ぎていった
誰がどこに落ちたとか受かったとか噂もちらほら流れていた
オイラは院試をあきらめた

冬になって
最初の締め切りが過ぎても
卒論はほとんど書けていなかった

そんな時
これも非常に恥ずかしい話だが
大好きな漫画で大好きだったキャラが突然死んだ
10年以上隠れオタクやってたが
こんなにショック受けたの初めてで
ほんとに好きな人に死なれたみたいに悲しくて
ごはんも食べられなくなった
部屋に閉じこもって
ほとんど外に出られなかった

自分を追い込んだ
このままではいけない
論文書けないのその子のせいにしてるみたいで
それだけは絶対あってはならない
なんてこれも相当恥ずかしい思考だが
テレビやドアやベッドの天井の上に
そつろんとか締切日とかなぜベスとか書いた紙貼って
また壁じゅうに白紙べたべた貼って
何か思いついたらとりあえずすぐ書くようにしたり
暖かいと眠くなるし脳も鈍るからって
ストーブ止めて部屋寒くしてみたりとか

それでも書けなかった
同じゼミの全員が提出したあとも
オイラだけ何度も締め切り延長してもらってた

何度も死にたいと思った
でも実行する勇気も気力もなかった
包丁を持ち出しては
生きるための道具で死のうとするのはおかしいと笑えてきたり
近くに踏切があったけど
たくさんの人に迷惑がかかるなとか
あと家の中って
案外紐をかけられる場所ってないんね
睡眠薬のんで外で寝たら凍死できるかなとも思ったけど
結局どれも本気ではなかった
本当に死にたければどこへでも行って首を吊ればいい
残された人のことなんか考えてるうちは
所詮本気ではない
真夜中になると時々外へ出た
田舎の道路は人も車もまったく通らなくて
よそ者にはどこへ続いているのかわからなくて
この青白い道をゆけば
闇に溶けてしまえるだろうかと
このまま歩いていって冷たい闇に消えてしまいたいと
思いはするけど結局動けなくて
道路の真ん中に寝転んだ
晴れた夜は空気が冷たく澄んで
紺色の空に星が潤む
でも田舎のくせにゴルフ場や街灯の光が無粋に明るくて
期待したほどの星は見えなかった
降り積もったばかりの雪明りが
結晶のままきらきらひかる時だけ美しかった

メールや電話に全然出なくなったので
親が何か察したらしく
お前おかしいからちょっと帰ってこいと言われ
実家に戻ったのが冬休みの半ば
正月はたしか帰ってなかったと思う

そこで生まれて初めてといっていいくらい
できるだけ正直にぶっちゃけたけど(漫画のくだり以外w)
その結果わかったのは
たとえ家族でもどうしてもわかりあえないということが世の中にはある
ということだった
母は複雑な家庭環境に育ち
勉強したかったけど短大までしか行かせてもらえなかったという過去があり
今でもわりと勉強好きで積極的に資格取ったりする人なので
オイラのように恵まれた環境にありながら無気力で夢のない人間が理解できない
無理もないとは思う
いつだったか
誰か道を決めてくれたら楽なのにと言ったら怒られた
父は大学中退してプラプラしてた時期があるので母よりは理解があるが
母の手前あまり表には出さない
親といえどもまったく別の環境に育った別の人間であって
何でもわかりあえるわけではないということ
考えてみれば至極当然のこと
初めて身をもって実感して少しショックではあったけど
人間として勉強にはなった

一度精神科にも連れて行かれたが
医者は体重が減ったかどうかだけを気にして
そうではないとわかると門前払いだった
(体重の極端な増減はうつ病の判断基準の一つ)
これまた恥ずかしい話だが
現実はそんなもんなんだなと思った
自分でも診断名つくほどではないとわかっていたが
実際にろくに話も聞かれずあしらわれると
その道をかじった者でありながら素人みたいに幼稚な幻滅をした
まあ医者も商売だしね
回転率の問題もあるだろうし
病気でもない者の話聞いてやる必要もないしね
医者の口から病気ではないと親に伝えてもらうために行ったようなものなので
まあ本来の目的は果たしたんだけどね


その後のことは詳しく書けないが
とりあえず4月からは都会のほうに引っ越して仕事を探すことにした
天の粋な計らいなのか
友人が揃いも揃って近くに残っていたので
ちょくちょく一緒に遊んだりできた
とりあえず挫折したことはおいといて
自力で働いて生活することだけを考えるようにした
そんな感じでだましだましやってきて数年
友人も転職などで離れていった
オイラだけがだらだらと現状維持を続けている
いや成長せず年だけ食ってるので状況はじわじわと悪化している
潮時かなとはもう何度も感じた
波はあるとはいえだいぶ回復してきた
まあ基本状態が軽い鬱で時々普通になったり重い鬱になったりという波だが
あの冬よりは
少なくとも親に結婚とか血迷ったこと言い出させるまでには健常者を装えている
それはそれで喜ぶべきかどうか微妙な事態だが

長い猶予期間を与えられてきたけど
サスペンドした問題は
いつかは解いてやらねばならない
それですべてが解決するなんて思ってないけど
少なくとも
それを片付けない限り
今のしかかっている一番の重荷がなくならないことはたしかだ
何年かかるかわからないけど
ほんとに片付くのかどうかもわからないけど



さっきテレビで村上龍が言ってた
日本に元気がないのは
今日より明日がよくなると思えないから
明日に希望が持てないとつらい

そうだね
老人性のうつもそれが最大の原因だもんね

今日より明日がよくなるなんて
もうずっと思ったことなかったな

オイラは普段みないくせに
ちょくちょくカンブリア宮殿に影響をうけてるな

関係ないけど前長野県知事を批判する村上龍に
えっ龍さん仲悪かったでしたっけとズバリ切り込む小池栄子が面白かった


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2008-01-14 03:24:15 | Weblog
好きなひとほど楽しく振る舞えない性質が
こんなところで牙を剥くとはな

見つめ合うと素直にお喋りできないどころじゃない

不幸体質って嘲笑ってればよかったけど
今回はそうじゃないみたい

また冷めるの待つか
冷めたくないんだけど
いつも下がりすぎてしまうから
適温に保つのが難しいんだよね
うまくいったためしがない


すきだよ
それはたしかさ
でも
おいらはかなしい

なぜかはよくわからない
たのしくおしゃべりできないから?
おいてゆかれそうだから?
どっちもちがうかもしれない


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