今日は
無言館展と
富士美術館展の
二本立て
計画性のない私がめずらしくいろいろ考えて
まず文学館へ
お久し振りの中島公園
薄曇りで気温もちょうどよく風もさほどない
絶好のアート日和
もうね
1点目から泣けるね
享年○○歳って
見るだけで切なくて
見るたびに打ちのめされて
あまりの若さに
終始涙目
そんでまあ
びっくりするくらい上手なのね
失礼ながら
こんなにレベル高いとは思わんかった
美大生はまだしも
趣味で描いてた方々もみんな
東大野球部のエースで
絵を描くのも好きだったって子が印象的だった
これがまた素直で爽やかで優しい絵なの
才能の塊じゃないか
いのちながかったならばどんな大人物になっていたことか
北海道出身の子もたくさんいたなあ
上京して憧れだったであろう美術学校に入学して
どんなに楽しかったろう
この子ほんとにセザンヌが好きだったんだね
この子はゆくゆくはフォービズムとかシュールレアリズムに進んだかも
ああこの子の画風好きだなあ
戦争がなければ
どんな画家になっていたか見てみたかったなあ
日本画の絵の具ってほんとに綺麗だね
まるで昨日描いたみたい
どなたも享年圧倒的年下ゆえ
この子呼ばわりをお許しください
こんな才能あふれる若者たちが
なぜ命を散らさねばならなかったのだろう
どんなに苦しかったろう
ほとんど戦死じゃなくて戦病死の方が多くて
結核は戦争がなくても罹患してたかもしれないけど
マラリアとか栄養失調とか
銃弾を体内に残したまま復員したけど化膿が治らなくてとか
どんなに痛かったろう
どんなに悔しかったろう
20代後半ともなれば妻子持ちも当たり前で
もうすぐ生まれる我が子を見られずに
あるいは可愛い盛りの子を残して
どんなに辛かったろう
それでも描いてしまうんだ
葉書の片隅に
中島敦の手紙もそうだったね
妻への手紙は弱音を吐いたりもしたけど
それでも本音のすべてではなかったろうけど
開戦後は検閲もあるし
心配かけちゃって慌てたりして
子供への手紙は楽しいことだけ
時にイラスト付きで
絵本にする計画実現してほしかったなあ
昔の人は早熟だよね
早熟にならざるを得なかったのか
今が未熟を許される期間があまりに長すぎるのか
それにしたって
遺された言葉があまりに立派で
凛としていて
自分がどう生きればいいのか
考えてしまう
昔は写真も葉書もちっちゃいね
だから字も細くて小さかったのか
でも昔の人はみんな字綺麗よな
そういうのを選んで展示してるのかもしれないけど
今も東大生レベルならあのくらい書けるかな
今のことばで
言語化能力や語彙力は変化してると思うけど
感受性はそれほど衰えてないと思うから
今の若者だって
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やっぱそういうのを選んで展示してるだけかもしれんな
ちょっと時代は古いけど
お世辞にも賢さんの字は上手いとは言えんものな
いや賢さんらしくて好きですけど
トンちゃんは綺麗
さすがインテリ