青炎の剣士(乾石智子/創元推理文庫)
『赤銅の魔女』、『白銀の巫女』に続く紐結びの魔導士三部作の完結編。
赤銅の魔女の使命は、千五百年前の魔女の呪いを解くこと。白銀の巫女の使命は、引退した前任者が軍を退けるために悪用した力の反動が招く災厄を防ぐこと。この二つを、軍の襲来をしのぎつつ実現するために、旅の仲間の一行はそれぞれの立場で奮闘する。
第二部のクライマックスは、イスリルの魔導士の悪意から生まれた化け物との対決だったが、その結末は、第三部の展開にかなり深刻な影響を及ぼす。
タイトルに三色が配された三部作だが、赤と白の正体が明白なのに比べて、青の剣士はそうでもない。その正体はかなり後ろの方で明らかになり、分かってみれば全然意外ではないのだが、私は何となく別の人物を想定していた。同様に、第三部の展開を事前に予想するのは難しいが、読み終えると、なるほどと思う。
乾石さんの作品中に描かれた魔法の中で、紐結びの魔法が一番好きだ、という印象は、この作品でさらに強まった。
『赤銅の魔女』、『白銀の巫女』に続く紐結びの魔導士三部作の完結編。
赤銅の魔女の使命は、千五百年前の魔女の呪いを解くこと。白銀の巫女の使命は、引退した前任者が軍を退けるために悪用した力の反動が招く災厄を防ぐこと。この二つを、軍の襲来をしのぎつつ実現するために、旅の仲間の一行はそれぞれの立場で奮闘する。
第二部のクライマックスは、イスリルの魔導士の悪意から生まれた化け物との対決だったが、その結末は、第三部の展開にかなり深刻な影響を及ぼす。
タイトルに三色が配された三部作だが、赤と白の正体が明白なのに比べて、青の剣士はそうでもない。その正体はかなり後ろの方で明らかになり、分かってみれば全然意外ではないのだが、私は何となく別の人物を想定していた。同様に、第三部の展開を事前に予想するのは難しいが、読み終えると、なるほどと思う。
乾石さんの作品中に描かれた魔法の中で、紐結びの魔法が一番好きだ、という印象は、この作品でさらに強まった。
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