化学の授業をはじめます。(ボニー・ガルマス/文藝春秋)
この本は、化学の解説書ではない。(なお、写真の右側に写っているのは、解説書。説明は省略します。)
物語は1961年11月から始まる。主人公は人気のある料理番組のスターだが、自分を料理家ではなく化学者だと考えている。男尊女卑の傾向が強かった時代に、自らの信念を曲げることなく生きる女性の物語。
厳しい生い立ち、女性であるが故に受けるさまざまな理不尽、思わぬ不幸など、過酷な話が続くのは少し苦手だが、何故か読むのをやめることができない魅力がある。
感想を少し。
過酷な話だが、ハピーエンド(ちょっとでき過ぎ?)なので安心して読んでいただきたい。
犬は人間の言葉を理解している、という設定は、犬好きの方には共感できるだろう。
料理を本格的に始めた頃、料理は化学の実験みたいだと思った。この本には、次のような言葉がある。
「料理は化学です。化学とは変化です。それなら、あなたは何を変えるのか、自分に問いかけてください。」