カメブログ

聖蹟桜ヶ丘に住むおじさん(通称カメちゃん)のブログ

パソコン超石器時代の幕開け

2007年06月10日 | IT関連
 1990年代、私の先輩は、イレブンナインほども精製されたLSIを、『単なる石っころをインテルは何十万もの値段で売ることができる』と喝破していましたが、長らく続いた磁気ディスクに替わって超石器時代(© by www.tomoya.com)が到来しようとしています。

 ソニーのゼロスピンドルPC VAIO type U を嚆矢(こうし)としてハードディスクを搭載せず、Flash ROM(シリコンの塊ですから超石器時代に喩えられます)を用いた SSD(Solid State Drive)の採用が相次いでいます。

 その背景には急激なフラッシュの低価格化があります。現在、4GBのコンパクトフラッシュは5千円程度から入手可能です。ちなみにWindows XP Professional のシステム要件は「2.1 GB 以上のハードディスク容量」。

 以前私は、PCのモジュール化を90年代に待望していました。ストレージとプロセッサ&I/Oを分離して、ストレージだけを持ち歩く世界を予想していました。個人の使う環境をストレージに保存し、オフィスや出張先そのストレージを持ち込むスタイルです。昨年はそのストレージはeSTA(HDD)ではないかと思っていたのですが、SSD(Flash ROM)によって実現されるのかもしれません。

 HDDをSSDに交換すると、メカニカル・物理的な故障を避けられないHDDに比べて格段に信頼性が向上する(よく言われるFlashの書き換え回数の上限については、CFなどの場合、コントローラが消去するブロックの分散化、不良ブロックの代替処理を1990年代から行っているので、特定の条件下以外はそれほど心配する必要はないと思います)ことと低消費電力化・静音化を期待することができます。パフォーマンスについてもシーケンシャルなデータ転送はHDDに劣るものの、ランダムアクセスについてはSSDが健闘するとのこと。そしてWindowsの性質としてCPU内のキャッシュをフラッシュする必要のあるランダムなアクセスが多発するため、SSDでも遅さをそれほど感じないというのです。

 実は今日、秋葉原まで出かけるのが億劫だったので、Compact Flash -> IDE アダプタと4GBのコンパクトフラッシュを通販で発注しました。

 コストダウンが進む4GB CF + CF/IDEアダプタの合計金額は約1万円です。
 果たして1万円の投資に見合う改善があるのかどうか。自分自身でも1990年代中ごろに1万円するセレロンのCPU基盤を自らドリルを使ってスルーホールを破壊して断線させ、Dual セレロンを3台自宅用に仕立てた以来のパソコンの楽しみです。マニア以外、大半の人はPCに変革が訪れようとしていることを察知してないと思います。しかし価格が決め手になって普及にドライブが掛かると思っています。

 超石器時代への挑戦記は来週にでも。


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