なつかしのファミコンソフト・ゼビウス

なつかしのファミコンソフト！
生涯で一番長く、数多くプレイしたゲームはゼビウスだな。

学生の頃、一人で黙々とプレイしていた。
感情の起伏が起きるとミスを起こすことを理解し、感情の波を起こさないよう訓練を行った。それでもミスするから面白い。時間の損失を積みながら得るものはなにもない。まさに修行だった。
すべての隠しアイテムの位置を記憶していたし、百時間以上プレイしているから、連続して１時間はプレイすることができた。どれだけ長くプレイできたか忘れてしまったけど、集中力が途切れると駄目なので３，４時間というわけにはいかなかったと思う。

どれだけ繰り返し挑戦しても必ず異なる展開が待っているので飽きることはない。白い小さな弾が画面の下から不意に放出されていて、別の弾に対する回避行動中なので避けきれずに爆発。あるいはコンマ何秒の間だけ発生した数ドットの隙間に助けられ弾を回避。といっても別の角度から向かってくる弾を視野の端に捕らえている。
いくら1時間もの間弾を完璧に回避できたとしても、やがてミスは起こるし、死を回避することはできない。

ある程度のテクニックがあるならばゼビウスで精神鍛錬してみることを勧めたい。全ステージを２，３周クリアできるようになると諦観という別の世界が見えてくると思う。

あまりに繰り返しプレイした為に自分の限界をすっかり理解して、諦めてしまったときにこのゲームの電源を入れなくなったのだと思う。電源を入れようと指先に力を込めた時に、ゲームを終えて電源を切るときの疲労と、ゲームで得られる安らぎの総量がすべてわかるようになってしまったのだ。
ゼビウス以後、３，４年もの間TVゲームは私の生活の一部だったが、いつしか離れてしまった。