若手技術者の中に、コマンドプロンプトの cd を知らないヒトがいて時代の流れを悟ったことがあります。
Linux, SolarisなどUNIX系OSを使ったことがなかったり、ソフトウェアエンジニア以外は、もはや
CUIを学ぶことも利用することも無くなったということなのでしょう。
それでもバッチファイルを作ったり、何か開発しようとしたらコマンドラインに文字を打ち込むのはごく当たり前の作業ですから、身につけておいて損はありません。
しかし
CP/MからPCに触れていている私でも、コマンドラインから深いディレクトリに移動したり、長いファイル名を打つのは確かに難儀です。
そこで1,2ヶ月前に若い極めて優秀な技術者から教わったテクを披露したいと思います。
ファイルマネージャーを起動し、移動したいディレクトリ名のところのフォルダーアイコンを、コマンド窓にドラッグ&ドロップすると、ダブルクォーテーションで括られてディレクトリー名が入力されます。つまりコマンド窓で cd (space)としておいて、ドラッグすれば目的達成です。
同様にファイルマネージャーからファイルを選んでコマンド窓にドラッグ&ドロップすると、ドライブ・ディレクトリ名を含んだファイル名が入力されます。
言われてみればできて当然と思いますが、コロンブスの卵的発見に思われました。
Windows XPならばTabキーを使った、ファイル名の自動補完機能があります。
ファイル・ディレクトリ名を途中まで入力してTabキーを打つと、次々と候補を表示してくれる機能です。Windows 2000 の場合
こちらの方法で利用できるようになります。
Win2Kしか試していませんが、cd するとき、ディレクトリ名を途中まで打って *(アスタリスク)でエンターすると、自動的に補完が行われ、ヒットしたディレクトリへcdすることができます。
以上、コマンドプロンプトを便利に使う3つのテクでした。
mp3ファイルを非圧縮のzipでアーカイブするとき、
WinZipのコマンドライン版を使っています(wzzip -e0P)。それで若い技術者から教わったテクの驚きを思い出した次第。