業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

能登復興に向けた私案(11回目):   6.地域が今後目指す方向

2024年05月18日 14時39分12秒 | 社会全般
(C)新しい住居について
この地域は重たい瓦屋根の古い家が大変多い。その重さの所為もあって、今回の地震に耐え切れず、崩壊した家も多い。これからも定住する人達にとっては、これらを家を新しくする必要があるのだが、問題はその大きさをどうするかであろう。この地域を含めた北陸の人達は、盆暮れ正月は家族が揃う事が多い。大人数で食事が出来る広さが必要な事は当然として、泊る事が出来る部屋数が必要である。しかし、この様な大きな住宅を建てる為に国や地方自治体が支援出来る金額は限定的であり、資金が有る人しか大きな家屋を建てるのはムリであろう。

その他の人達向けには、公営住宅を建設し、提供すべきであろう。この公営住宅は既存の住民向けである事は言うまでもないが、将来は新しくこの地域に来たいと考える人達向けの住宅にも活用できる様にする。そして、コンパクトシティーな新しい街づくりを目指すべきであろう。それで、次にどの様に移住者を受け入れるかの方策を考えて見たい。

元々能登に土地を持っていない人達が農業を行う場合、農地+住宅を借りる事で、対応できるであろう。これと似た様な事業を、ドイツではクラインガルテンと言う名称で広めている。農地と云っても、家庭菜園よりは広く、農作物の品質が良ければ販売できる量を育成できる程度の農地が必要である。これを公共住宅の一つの選択肢として、提供するのはどうだろうか。

例えば、クラインガルテンの要な農地を借りる人は、定年後はそこに定住する事も可能とする。仮に、65歳で退職したとすると、少なくとも10~15年程度は農作業を行えるであろう。定年前の終末農業で、農業に関するノウハウはある程度突いたであろうし、売れる品質の農作物を作れるであろう。そこで年間100万円程度の収入を得られれば、年金と合わせてそこそこの生活が出来るのではないだろうか?または農業組織の正式な一員となって、活動するのも良いだろう。
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