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中年男のエレジー 郷愁

yahooブログとの交差点にしたいと開設しました。ヤフーブログ終了により、アメーバとライブドアから発信を始めました。

吹雪に見舞われた上高地開山式

2013年05月01日 09時47分49秒 | 上高地

 添付した写真は4月27日の上高地、河童橋の様子ですが、積雪によって白黒写真の世界となっており、本来なら河童橋の前、五千尺ホテル前の広場で行なわれる開山式が吹雪く天候によってバスターミナルの待合所へ変更となりました。

 

 

 

 

 

 
 開山式は午前10時50分頃から開始となり、例年は河童橋から北アルプス穂高連峰にむけて演奏されるホルンは、天候不良によってインフォメーションセンター前からバスターミナルに向けて奏でられることとなりました。
 午前11時に全員でホルンが吹かれた際は、大きな音色に観光客から大きな拍手がわきました。

  ホルンとアコーディオンの演奏が終わると、穂高神社の神主さんによる神事が行なわれますが、今年はバスターミナルの待合所の下を会場にしているものの、屋根から積もった雪やツララが落ちると危険なためにほとんどの観光客は遠巻きに見守るしかありません。
 
 会場内では神主さんによる儀式が行なわれていますが、会場は満員で近寄れず、遠くから望遠ズームで狙いますが、レンズ前を吹雪の雪が遮ります。
 
 屋根の下では身動きもできないすし詰め状態となっていましたが、玉串を奉納する地元松本市長や、衆議院や参議院の地元選出国会議員が続いて呼ばれていきます。
 
※毎年北アルプスで命を失う登山者が存在するため、開山式と閉山式の神事は厳粛に行なわれています。
 
 開山式が終わって随分時間が経過した後でも、インフォメーションセンター奥で用意されていた肉まんや甘酒には長蛇の列ができていました。
 昨年に続いて参加した開山式ですが、今年は飛騨側の積雪が続き、普通タイヤでは平湯まで行くこともできず、最近では一度も使ったことの無かったタイヤチェーンを装着して上高地に入りました。 
 
 
 吹雪で始まった上高地も、11月の閉山式まで多くの観光客が訪れ、新たな出会いと発見に期待したいものです。
   

春を待つ上高地に想いをはせ

2013年03月08日 19時24分28秒 | 上高地

 厳冬期で釜トンネルが閉鎖されている上高地も、来月にはトンネルが開放されると考えると、長いと思っていた閉鎖もあっと言う間に過ぎ去ってしまった月日の過ぎる速さに驚かされます。

 昨年11月に閉鎖され、4月までは登山客や雪を楽しむ観光客が僅かに訪れるだけで、静寂の白黒写真の世界となります。雪や樹氷が落ちる音と、梓川の流れる音しか聞こえず、自分の体力だけを頼りにした散策は、観光客の大声や足音で落ち着かないシーズン中とは別世界の魅力を感じます。

 

 

 

 

 

 

上に添付した写真は河童橋の横で行なわれた昨年の開山式(左)と、一昨年の閉山式(右)の写真ですが、同じイベントでも春の開山式は賑やかで、来賓の数も多いものの、閉山式は明日から入れない最後の日で、ホテルも閉鎖されているために心なしか寂しさが漂います。

 昨年は閉山式に積雪があり普通タイヤでは走行できない状態となり、所用で出かけられなかったことが幸いしましたが、5月のゴールデンウィークにも雪に降られた経験から、閉山式に限らず4月の上高地行きは冬用タイヤかタイヤチェーンが必要と思います。もっとも、マイカー規制で一般車は入れませんが…

 今年は積雪が多く、大正池までの道路も雪崩に注意する情報があったことから、12月末に入っただけで、今年になってからは訪れてはおりませんが、誰も居ない河童橋で自分の呼吸の音しか聞こえない環境は、「上高地と2人だけ」の世界となり、シーズン中とは全く違う別世界の魅力にはまります。

 今年の開山式は4月27日ですが、4月19日より上高地は入る事が可能となります。

上高地公式ウェブサイト   http://www.kamikochi.or.jp/


上高地 世界の交差点

2013年02月24日 00時31分35秒 | 上高地

 
 
 
 
 
 
 
 
 
小梨平から見る北アルプス穂高連邦と「世界の交差点主人」の渡辺勝夫氏 
 
 住まいから顔を出すと清々しいカラマツ林があり、林を通りぬけると眼前には日本アルプスの銀嶺の山並みが壁となっており、足元には汚れを知らない梓川の清流が押し寄せてくる。この地で穂高連峰や焼岳をはじめ上高地を描き続けて半世紀となる人物が存在する。
 
 その人物は、小梨平にテントを張り、河童橋のたもとに油絵のキャンパスを立て、一年間の大半をこの地で絵の具を塗り続け、出会った人々との縁を大切にして会話に花を咲かせています。 
 一度は訪れてみたい上高地。訪れた方には是非とも足を運んでいただきたい場所がここにあります。
 
 上高地には番地が無く、観光と仕事で滞在する人はあっても住民は一人もおりません。
 
 しかし、この地に1年間のうち100日は滞在して油絵を描き続けているのが千葉県旭市の渡辺勝夫さんです。
 
 自分の仕事を後継者に任せ、小梨平のテントで生活して穂高や焼岳を描き続け、「ホームレスの画伯」として、上高地を訪れる人々の人気者となっています。
  現代版「仙人」とも言うべき夢のような生活を続けられる画伯をうらやましく思いますが、雷雨や台風もあり、よほど上高地が好きでないと居れません。
 
 こんな生活が続くのは、画伯が人一倍社交的で、誰とでも気軽に話しかける性格にあり、上高地を訪れる人々との会話が交遊に発展し、住所番地のないテント宛に全国から手紙が送られてきます。
 
 「松本市上高地」の住所と、「渡辺画伯」の名前だけで、「テントなんかに郵便が届くはずがない」と思うのが世間の人々の常識ですが、そんな常識を覆す非日常的な世界が上高地にあり、我々を待っていてくれるのが「世界の交差点」と渡辺画伯です。 
                 
 上高地公式ウェブサイト      
            http://www.kamikochi.or.jp/
 
 上高地のイベントスケジュール 
        http://www.kamikochi.or.jp/events/
 
 北アルプス山小屋交友会 
          http://kita-alps.yamagoya.gr.jp/
 
  松本市公式サイト「新まつもと物語」 
 
  高山市観光情報  http://www.hida.jp/