中年男のエレジー 郷愁

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上高地から乗鞍スカイラインへ

2013年07月27日 12時13分25秒 | 上高地

 

 

 

 

 

 

7月21日(日)午前中の小梨平から見る梓川と穂高連峰です。右は同じく小梨平から見た河童橋です。

 今回は、前日の昼食後に「上高地へ行こう」と言う義兄夫婦の呼びかけから家内と2組で出発し、上高地に到着したのが午後5時近くになっており、食事と入浴後は何もやることもないためそのまま就寝となりました。

 私にとっては4月の開山式から久しぶりの上高地で、小梨平にテントを張って油絵を描き続ける「ホームレス画泊」とゆっくり話をしたいとの思いも封印し、20年ぶりの上高地と言う義兄夫婦にあわせていると、朝食後に「そろそろ帰ろうか」となりました。

 いくらなんでもそれはもったいないと、小梨平の梓川沿いに案内したものの、1泊したのに朝9時に上高地を出発する観光客は珍しく、せっかくだからと帝国ホテルでモーニング珈琲としました。

 上高地のバスターミナルに駐車しているタクシーの運転手さんの話では、富士山が世界文化遺産に登録された影響で、上高地を訪れる観光客が減っていると聞きましたが、帝国ホテル前も閑散としており、訪れる人が少ないことが我々にとっては時間(席の空きを待つ客)を気にする必要もなく余裕のひと時となりました。

 こんな居心地のよい帝国ホテルは久しぶりで、午前10時から20セットしか販売されないケーキ5種盛(右)を紹介され、同じ上高地でも時間の違いによって全く違う空間のように感ずる一日ともなりました。

 これまで帝国ホテルに車を入ることをはばかっていましたが、玄関横の木陰に車を駐車できることが判ったので、これからは帝国ホテルも行程に入れて、大正ロマンに浸りたいと思います。

 これまでの行動は、朝一番で大正池を訪れてから、バスターミナルに移動していきますが、この日は逆にバスターミナルから帝国ホテル、大正池へと移動しました。普段の大正池は午前9時前の波がでる前に訪れており、久しぶりにボートに乗る観光客の姿を見ることができました。

 

 

 

 

 

 

 午前中に上高地から出るのも久しぶりですが、義兄の旅の楽しみと言う温泉に立ち寄るため、平湯温泉の平湯の森に立ち寄り、風呂が好きでもない私が午前中に温泉に浸かって汗をかくのも初体験です。

 このまま帰るのも勿体無いため、乗鞍スカイラインを目的地にしようと考えていると、駐車場前の売店の人が天候が良くないかもしれないと義姉夫婦に話しています。

 「こんなに天気が良いのに?」 (義姉)
 「午後からはガスが出るので」 (店の人)
 「行って見ないと判らないよ」 (私)
 「せっかく行っても霧だと何も見えない」 (店の人)
 「行ってダメなら帰ればよいから」 (私) 
 「どのくらい時間がかかるの?」 (義姉)
 「2時間以上はかかるよ」 (店の人)
 「そんなにかかるのなら止めようか?」 (義姉)
 「いや、40分もかからないから」 (私)
 「車は入れないよ」 (店の人) 
 
 タクシーで来ている事情も判らず、何も知らない義姉への説明は旅人の行く気を無くしてしまうことから、こんな場面の説明を観光地全体でスキルアップする必要性を感じながら車を走らせると、天候も良く見事な雪渓に姉夫婦も満足してくれました。
 
 やはり乗鞍岳への観光客も少なく、訪れる我々にとっては有難いものの、観光地として半年だけで生活する関係者にとっては大変な一年となりそうです。ここで踏ん張って、安易にアジア系観光客に頼らないPRを図って打開してもらいたいものですね。