中年男のエレジー 郷愁

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善通寺 四国香川県

2014年01月06日 03時36分36秒 | 遍路

善通寺東門(赤門)と五重塔東
 
 善通寺は真言宗善通寺派の総本山で、四国八十八ヶ所霊場の75番札所にあたります。真言宗の宗祖空海の生まれた場所と伝わり、弘仁4年(813)6月15日に落慶し、父親の諱「善通(よしみち)」をとって「善通寺」と号したと記されています。
 
住所 香川県善通寺市善通寺町3-3-1
電話 0877ー62ー0111
善通寺のホームページ  http://www.zentsuji.com/
 
 
 「誕生院」の院号は、お大師さま御誕生の地であることを示し、御誕生所である善通寺は、京都の東寺、和歌山の高野山とならぶ弘法大師三大霊跡のひとつとして、古くから篤い信仰をあつめてきました。
 
 唐より帰朝されたお大師さまが、御父の寄進した四町四方の地に、師である恵果和尚の住した長安・青龍寺を模して建立したお寺で、左は弘法大師の生まれた場所に建つ御影堂(西院)です。
 
 総面積約45,000平方メートルに及ぶ広大な境内は、「伽藍」と称される東院、「誕生院」と称される西院の東西二院に分かれています。金堂、五重塔などが建ち並ぶ「伽藍」は、創建時以来の寺域、御影堂を中心とする「誕生院」は、弘法大師が御誕生された佐伯家の邸宅地にあたり、ともに弘法大師御誕生所としての由縁を今に伝えています。
 
 広大な境内には、樹齢1000年を越える大きな楠の木が2本あり、弘法大師の幼少時や、善通寺創建当時を偲ばせると記されていますが、真下から眺めるとその生命力に感動させられます。
 
 この楠木の東側に五重の塔が建ち、その横には浄土宗の開祖法然上人が、1207年に承元の法難により四国へ配流された際、善通寺に居住され、その時に自身の後世の菩提を祈るために建立した五輪石塔も残されています。
 
 善通寺には宿坊があり、参拝者やお遍路だけでなく、一般の旅行者も1人か宿泊ができ、施設も新しく入浴施設の大浴場「大師の里湯温泉」は天然温泉で、宿坊とは言え施設も新しく、バリアフリーとなっているので高齢者や障がい者の方々にもお薦めです。
 
宿坊いろは会館 http://www.zentsuji.com/shukubou/
 
 さて、宿泊者にお薦めは朝の勤行です。御影堂で朝6時から開かれる勤行には、真言密教の読経後に空海が唐から持ちかえった錫杖(しゃくじょう)の音色を聞くことができ、樫原法主の法話の後で、空海の生まれた場所まで案内されます。
 
 現在の善通寺法主の樫原禅澄さんは、真言宗善通寺派の管長でもあり、真言宗18本山の最高位となる真言長者を務められていますが、現在でも不在時を除いて連日法話を続けておられ、宿泊者が希望すれば左のように一緒に記念写真にも収まって下され、気さくな管長との会話も日頃のストレスを払拭してくれます。
 
 
橿原禅澄(かしはらぜんちょう)管長のプロフィール
昭和15年生まれ。志度の自性院常楽寺住職で、四国霊場第75番善通寺の執行長・宗務総長を勤められ平成20年3月より法主・管長に就任。また、四国少年院教誨師・社会福祉法人讃岐学園理事長も勤める。善通寺での朝の説法を続けられて早十数年。その魅力的な声と話のおもしろさからファンも多い。
 
 
 
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