本日(10月13日)朝9時頃の上高地ですが、上高地バスターミナル場でタクシーの配車を担当する方のお話では、「今年で最高の晴天」との一言でした。
昨晩の夜の雨は、穂高連峰に今年初めての初雪となり、雲一つない晴天となっていました。
私が上高地の魅力としているのは、自然環境の素晴らしさで、夏でも涼しい凛とした空気を鼻から吸い込み、身体中の汚れた空気を口からゆっくり吐き出し、汚れのない冷たい水を飲んで、身体中の汚れた体液を輩出し続けると、上高地に滞在しているうちに、私の身体を構成する細胞がすべて生れ変わると信じているからです。
私にとっては、四国遍路と共通の想いです。
さて、本日の朝は小梨平の小梨平食道でケーキセットを味わいましたが、500円の安価でも、窓の外は(右の写真のように)見事な木々の木漏れ日が見事で、木々のバックには(左の写真のような)穂高連峰の銀嶺が借景となっており、帝国ホテルの1500円のケーキセットにもひけをとりません。
もっとも、小梨平は上高地で私が一番好きな場所のため、話半分と思ってもらってもかまいませんが、夏であればテントを張って、テントを開ければ穂高連峰という絶景で、一週間とか半月など長期間生活できるのは最高の贅沢と思います。
ただし、今年は吹雪や雨続きが続き、自然環境の厳しさも実感しています。
さて、本日は朝から河童橋から2時間半の行程となる岳沢小屋まで足を延ばしましたが、日頃から不摂生の見本のような私でも、約3時間で小屋まで到着しました。
最近では最高の紅葉として涸沢カールの紅葉がテレビや新聞で報道されていますが、訪れた人のお話では、徳沢から人の渋滞がおきており、小屋もキャンプ場も満杯のため、人の少ない岳沢のほうが紅葉の鑑賞には良いとの事で、私は焼岳に登ろうと考えていましたが、岳沢の話を聞いた家内の要望で急遽訪れることとしました。
もっとも、焼岳の方が厳しい行程と思っていた家内でしたが、段差が厳しく石によって足を痛めたため、小屋から河童橋まで2時間を要する苦悶の下山となりました。
冒頭に、今年最高の晴天と記しましたが、添付したように夕陽をあびた河童橋は紅葉した木々とともに最高に輝いていましたが、訪れた観光客の数も多く、バスで松本側の新島々に向かう乗客の列が、右の写真のように五千尺ホテル(河童橋の前)の前までつながり、誘導する係員も、「過去に経験がない」と話されていました。
この日訪れた人々は、最高の晴天と、紅葉の始まった上高地を堪能されたとは思いますが、この長い列の最後の乗客がバスに乗れるのは何時になるのか…
それならばタクシーと、バスの列を無視して歩く人もありましたが、タクシー乗場にも私が見たことのない行列ができており、本日中に全員が帰宅できるとは思えない行列ができていました。
「今日くらい優越感を感じたことはなかった」と家内は言いましたが、上高地や乗鞍スカイラインに自由に行きたいために青ナンバーのタクシー事業を創め、「道楽」と評判の悪かった私のタクシーが、渋滞とは無縁で上高地へ出入りできることから、初めて家内から誉められた瞬間でした。
最高の晴天と3連休は道路にも大渋滞が出来ており、高山市の国道に入る道も車が動かず、東海北陸自動車道に向かう中部縦貫道が高山西インターから渋滞しており、過去に経験のない道路渋滞が起きていました。
毎週のように上高地に出向いてきた経験がここでも活き、迂回や「せせらぎ街道」経由で、自宅まで渋滞を免れましたが、家内の足はかなりの重症で、明日からの仕事に影響は必死の上高地行きともなりました。
10月の3連休の記録です