小梨平から見る北アルプス穂高連邦と「世界の交差点主人」の渡辺勝夫氏
住まいから顔を出すと清々しいカラマツ林があり、林を通りぬけると眼前には日本アルプスの銀嶺の山並みが壁となっており、足元には汚れを知らない梓川の清流が押し寄せてくる。この地で穂高連峰や焼岳をはじめ上高地を描き続けて半世紀となる人物が存在する。
その人物は、小梨平にテントを張り、河童橋のたもとに油絵のキャンパスを立て、一年間の大半をこの地で絵の具を塗り続け、出会った人々との縁を大切にして会話に花を咲かせています。
一度は訪れてみたい上高地。訪れた方には是非とも足を運んでいただきたい場所がここにあります。
上高地には番地が無く、観光と仕事で滞在する人はあっても住民は一人もおりません。
しかし、この地に1年間のうち100日は滞在して油絵を描き続けているのが千葉県旭市の渡辺勝夫さんです。
自分の仕事を後継者に任せ、小梨平のテントで生活して穂高や焼岳を描き続け、「ホームレスの画伯」として、上高地を訪れる人々の人気者となっています。
現代版「仙人」とも言うべき夢のような生活を続けられる画伯をうらやましく思いますが、雷雨や台風もあり、よほど上高地が好きでないと居れません。
こんな生活が続くのは、画伯が人一倍社交的で、誰とでも気軽に話しかける性格にあり、上高地を訪れる人々との会話が交遊に発展し、住所番地のないテント宛に全国から手紙が送られてきます。
「松本市上高地」の住所と、「渡辺画伯」の名前だけで、「テントなんかに郵便が届くはずがない」と思うのが世間の人々の常識ですが、そんな常識を覆す非日常的な世界が上高地にあり、我々を待っていてくれるのが「世界の交差点」と渡辺画伯です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます