ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

松本の建物とアートを巡る Ⅱ

2023-02-19 | ミュージアム

「マツモト建築芸術祭」の続きです。松本城を経由して大名町通りを歩きました。お城のすぐ近くにある「コーヒーラウンジ紫陽花」…この壁に描かれた作品はアーティスト「ミシシッピ」…京都在住の画家さんでゆったりと描かれた作品が魅力的でした。

  

 

この大名町通りにある湧水を見ながら進んでいくと、昭和12年に日本勧業銀行ビルとして建てられた登録有形文化財の建物があります。今はホテルとして使われています。

  

 

古い建物の先には最新の建物「松本市立博物館」があります。お城の中にあった博物館が移転したものです。もう完成している建物ですが「枯らし」期間として館内の湿気を除去していて、今年の秋には開館するそうで楽しみです。ガラスと庇の木の取り合わせも素敵な建物になっていました。

  

 

この正面のガラス張りのスペースを飾っているのは写真家「白鳥真太郎」…松本出身の広告写真の第一人者で、この雄大な写真に圧倒されました。

     

 

大名町通りから六九商店街の方に入っていきました。この通りはかつてとてもにぎわった場所ですが、今はシャッター通りと化しています。その中で展示のあった「旧高松屋商店」の建物です。昭和36年の建築で正面タイルの文字看板やショーウインドウなど昭和の雰囲気の建物です。

  

 

ここに展示されていたのはアーティスト「村松英俊」…既製品の一部を大理石などの石に置き換えた作品に注目でした。

  

 

昔の賑わいが嘘のような今の六九ですが、健在のお店もありました。江戸初期創業の「山屋製飴所」さんです。347年もの間伝統の飴を作られているそうです。

     

     

「旧油三洋裁店」は六九商店街の長屋状の看板建築で昭和初期の建物です。レトロな雰囲気満載の洋裁店でした。

  

 

展示アーティストはスウェーデン出身の写真家「ヨーガン・アクセルバル」とデザイナー「amachi.(吉本天地)」…素敵な写真とファッションコレクションの世界でした。

     

 

  

 

当時の価格表や当時使われていた巻き尺などがのこされていました。

  

 

その後、女鳥羽川沿いを歩いて中町方面へ行きました。川の左手は繩手通りです。中町は蔵造りの建物が多い通りです。

  

 

趣きあるお店もたくさんある中町です。「はかり資料館」も蔵造りです。

  

 

この「はかり資料館」の蔵の敷地内にある「旧三松屋蔵座敷」は明治27年に旧開智学校を手掛けた大工棟梁に依頼して建てた擬洋風の蔵座敷です。

  

 

  

 

ここに展示されていた作品は「Droog Design」というオランダで発足したデザインユニットのもの…灯りを素敵に使った作品でした。

     

 

  

 

この日の最後は「池上邸 土蔵」…明治時代に米蔵として建てられたもので、水害予防のため基礎が高めで寄棟の屋根や小屋組みは洋風です。外壁は鏝の洗い出しだそうです。素敵な土蔵でした。

     

 

アーティストは「井田幸昌」…薄暗い土蔵の灯りに作品が映えていました。

  

 

  

 

この「池上邸」は本棟造りの建物で、他の蔵もありました。

  

 

源池の井戸が近いこの場所…脇を流れる水路にもきれいな水が流れていました。セリが青々として春の訪れを感じる一日でした。

  

 

一日がかりで歩いて(といっても5時間ほど…)まだ見学出来なかった所もあるので後日また訪れました。この日は良く歩いて13505歩でした…

 

コメント (8)
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