【アンティーク茶碗に注がれた熱いコーヒー】
今、東京の公園や町中に甘い香りがあふれている。
6月の終わりから7月中旬になると
この香りが漂うことに気づいてから
かれこれ20年くらいになるだろうか。
***春先の沈丁花(ジンチョウゲ)
***初夏の梔子(クチナシ)
***秋の金木犀(キンモクセイ)
花に特別な知識がない人とでも、
思わずその芳しい香りに、季節のあいさつをかわしてしまう。
たとえば晴れた日、心地のよい風とともに
「こんにちは!いい香りですね!もう秋ですね。」
などと、ステキな気分を誰かと共有したくなるものだ。
でも今まさに咲き誇り、やわらかくて甘い香りを放つ
「ネズミモチ」は誰ともその幸せ気分を分かち合ったことがない。
私の20年来のプロフェッショナルな花仲間とでさえ、
そんな会話を交わしたことがないのだ。
「甘い」と言いきるには微妙なのかな。
しかも、花は桜と違って超ジミなのだ。
細かすぎて、花びらの存在も確認できない。
高い木の上に房のように咲くため目線まで届かず、
クリーム色の花弁もグリーンと同化している。
20代のある日、その甘い香りに気づき
梅雨どきの湿気の多いどんよりとした空を見上げた。
これは何?もしかして花?と意識しはじめてから
毎年のように、梅雨空を見上げるのが習慣となった。
この花が終わる頃、むせ返るような夏空が待っている。
-------------------------------------
季節の香りを楽しむ暮らしとともに、
毎日、さまざまな香りを満喫している。
もっか毎朝の幸せはイタリアで見つけたコーヒー、
LAVAZZA(ラバッツァ)の「CREMA E GUSTO」
“GUSTO DOLCE (ガスト ドルチェ)”
と表示してあるところを見るとデザートコーヒーのようだ。
LAVAZZA(ラバッツァ)は日本でも売られているが
この種類は残念ながら入ってきていない。
あまりにおいしいので、いつか手に入れなきゃ、と
パッケージを大切に取っておいた。
妹の“友人の妹さん”が新婚旅行に行く、
という情報を入手したとき、
すかさず妹がしわくちゃのパッケージを
携帯メールで写し、友人から彼女の妹さんの元へ転送してくれた。
こんな時、機敏に機転を利かせる我が妹はなんともありがたい。
何人もの手を経て、遥かな足取りをたどった
愛しの「CREMA E GUSTO」が
私の毎朝を豊かに包んでくれている。
残りは2PACKS。
まだ当分の間楽しめそうだが、なくなりかけたら
次のイタリア旅行者を見つける準備にかからなきゃ。
写真としてプリントアウトしておこう。
まずは、大好きなものは口に出して言ってみる。
そうすれば情報は集まるものだ。
そして、手にするチャンスが巡ってくることもある。
今年こそ、「ネズミモチ」の甘く不思議な香りを誰かとシェアしよう。
もしかしたら、私と同じように考えていた
どなたかと出会えるかもしれない。
今、東京の公園や町中に甘い香りがあふれている。
6月の終わりから7月中旬になると
この香りが漂うことに気づいてから
かれこれ20年くらいになるだろうか。
***春先の沈丁花(ジンチョウゲ)
***初夏の梔子(クチナシ)
***秋の金木犀(キンモクセイ)
花に特別な知識がない人とでも、
思わずその芳しい香りに、季節のあいさつをかわしてしまう。
たとえば晴れた日、心地のよい風とともに
「こんにちは!いい香りですね!もう秋ですね。」
などと、ステキな気分を誰かと共有したくなるものだ。
でも今まさに咲き誇り、やわらかくて甘い香りを放つ
「ネズミモチ」は誰ともその幸せ気分を分かち合ったことがない。
私の20年来のプロフェッショナルな花仲間とでさえ、
そんな会話を交わしたことがないのだ。
「甘い」と言いきるには微妙なのかな。
しかも、花は桜と違って超ジミなのだ。
細かすぎて、花びらの存在も確認できない。
高い木の上に房のように咲くため目線まで届かず、
クリーム色の花弁もグリーンと同化している。
20代のある日、その甘い香りに気づき
梅雨どきの湿気の多いどんよりとした空を見上げた。
これは何?もしかして花?と意識しはじめてから
毎年のように、梅雨空を見上げるのが習慣となった。
この花が終わる頃、むせ返るような夏空が待っている。
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季節の香りを楽しむ暮らしとともに、
毎日、さまざまな香りを満喫している。
もっか毎朝の幸せはイタリアで見つけたコーヒー、
LAVAZZA(ラバッツァ)の「CREMA E GUSTO」
“GUSTO DOLCE (ガスト ドルチェ)”
と表示してあるところを見るとデザートコーヒーのようだ。
LAVAZZA(ラバッツァ)は日本でも売られているが
この種類は残念ながら入ってきていない。
あまりにおいしいので、いつか手に入れなきゃ、と
パッケージを大切に取っておいた。
妹の“友人の妹さん”が新婚旅行に行く、
という情報を入手したとき、
すかさず妹がしわくちゃのパッケージを
携帯メールで写し、友人から彼女の妹さんの元へ転送してくれた。
こんな時、機敏に機転を利かせる我が妹はなんともありがたい。
何人もの手を経て、遥かな足取りをたどった
愛しの「CREMA E GUSTO」が
私の毎朝を豊かに包んでくれている。
残りは2PACKS。
まだ当分の間楽しめそうだが、なくなりかけたら
次のイタリア旅行者を見つける準備にかからなきゃ。
写真としてプリントアウトしておこう。
まずは、大好きなものは口に出して言ってみる。
そうすれば情報は集まるものだ。
そして、手にするチャンスが巡ってくることもある。
今年こそ、「ネズミモチ」の甘く不思議な香りを誰かとシェアしよう。
もしかしたら、私と同じように考えていた
どなたかと出会えるかもしれない。