KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★ひとつの旅の終わりに

2006年02月04日 | スピリチュアル セッション
          【苺】

昨日は、伯母の葬儀で大阪まで行ってきた。

最後に会ったのはいつだっただろうか。
何年も前のような気もするし、最近会ったような気もしている。
でも、時間などとは関係なく物心ついた
子どもの頃からずっと遠からず、近からずの距離にいた。

たくさんおしゃべりをした記憶もないが、
でも私の人生の節目節目に、すーっとそばにきては
励ましてくれていた。

「がんばりや!」

記憶にあるのは、ただそれだけの短い言葉。

たくさんの説得力のある話よりも、
気の利いたセリフよりも、
そして会話のキャッチボールよりも、
満タンの愛情がこもっていた。

彼女と私の間に、たくさんの言葉は必要なかったのだと思う。

背筋の通った、シャキっとした関西人で
とにかくいつもカッコよかった。

娘家族や、息子たちと夜遅くまで
楽しくお酒を飲んだ翌日、突然倒れて
そのまま24時間も経たないうちに
息を引き取ったのだそうだ。

77歳という年齢を考えると、
「短すぎる」という年月でもなく、
「かなり長寿」というには及ばない。

実に彼女らしい幕の引き方で、
生き様そのもののような気がする。

母や伯母の姉妹たちは、一同に口を揃えて
「そこそこの年齢の者にとっては本当に理想的だわ~」と
悲しみ半分、心底うらやましがっていた。


深い悲しみに包まれる、というよりも
「お疲れさまでした。ありがとう!」の言葉があふれていた。

**********************

…でも、やっぱり旅のお別れはいつも寂しい。

“また会える”ってわかっていてもやっぱり涙が出るものだ。

今回のように、伯母と姪のシチュエーションで
しかも日本で、この肉体で会えることはもうないのだ。
あの凛とした声で私の背中を押してくれることは、二度とない。

人間として生まれる時、前世の記憶が消える意味はここにもある。

忘れているからこそ毎回、毎回涙する。
そして思い出とともにその愛の深さに、
改めて気づくことができるのだ。

すべてを覚えていたら、すっかり慣れてしまって
別離から学ぶ大切なことを見落としてしまう。

だから、悲しい気持ちを封じ込める必要もなく、
逃げることもなく、ちゃんと向き合って、たくさん泣いていい。


そしてチャンスがあるなら、見送る番に当たったほうが、
しっかりと旅立ちを見届ける。
前回は案外見送っていただいたかもしれないのだ。


**********************


葬儀の読経のあと、お坊さんの説教の中で、
「人は皆、生まれた瞬間から“死”が約束されている。
それは、どんな人でも平等な決まりごと」なのだと
おっしゃていた。最近色々なところでその言葉は耳にする。

そうなのだ。だから今日を精一杯生きる。
そして人との出会いや会話を大切にすること。
丁寧に毎日を過ごしていこう。
シンプルだけど、それが「生きる」ことの原点。

ひとつの旅が終わったけれど、絆はきっと永遠。

たくさんの愛をありがとう。元気でね!
また会える日が来るまで、私は精一杯生きていくね







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