KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★KAORU♪のオススメNY【ゴスペル】

2016年07月26日 | KAORU♪のオススメNY


⭐️KAORU♪のオススメNY 【ゴスペル】⭐️

Church of St Charles Borromeo
チャールズ ボローメオ教会

場所:地下鉄 BかD 145st
211 West 141 Street,New York

125年の歴史を誇るチャールズ ボローメオ教会は
マンハッタンの西側、ウェストサイドの
ブラックハーレムにある教会。

ここはガイドブックやサイトにも出ていない
知る人ぞ知る、の域を越えた
地元に人々のためのチャーチ。



お目当ての有名な教会はすでにいっぱいで入れず、
ほかを探して!と言われてけんもほろろに門前払いで、
どこにしようか、と困っていたらふくよかな
いかにも聖歌隊のメンバーにような衣装をまとった黒人の女性が
141stにもあるわよ!行けば大きなところだからわかるから。と
親切にも教えてくれた。

日曜日の午前11時過ぎ。
その前からのミサが行われている真っ最中。
これが終わってから次の会は11時半から過ぎからまた入場できるという。

あらかじめ候補に入れておいた教会にも足を伸ばしてみると、
地下でちょっと暗くて人数もまばら。

思わず後ずさりしかかると


どうぞ!どうぞ!中に入って!と受付けのおじさん達が手招きしてくれて、
聖歌のノートブックを手渡してくれる。

観光客は1人もおらず、黒人の方々だけの地元密着の教会。

涼しいからここで時間までいよう、と
少しの間木の長イスに腰をかけて
しばし、場違い的なビギナーのゴスペル体験気分。

といっても歌が始まる前に、
教えてもらった教会に戻ると、ガラス扉の向こうは最高潮に盛り上がっている。

わ〜、コレが噂の本場ブラックハーレムのゴスペル。

胸が高鳴っていく。



ほどなくしてメンバーの入れ替えが始まった。

光の差し込む、きれいでこじんまりした
美しい聖堂に次々と人々が腰をおろす。

私たちは一番後ろでいいね。とサヨリちゃんと二人、最後列へ。

祭壇では次の会の支度を整えたり、
入れ替えの準備でざわつくミサの前のひととき。

すると、牧師さんの1人がマイクで話し始めた。

今日、初めてここに来た人はいますか?
ジャマイカかドミニカから来たという
ひときわ華やかな女性たちのグループが手を挙げると、

Welcome!と大きな声で会場中を見渡しながら
手を広げると、周りから温かい拍手が沸き起こった。

次は、デンマーク!Welcome〜〜!

すると、スタッフに1人が
ここにも(見慣れぬアジア人がいます!)とばかりに私たちを指すと

牧師さんが近づいて来て、

Where you from?と聞いてきた。

Oh!Japan!!!

拍手〜〜〜!とばかりにみんなをあおる。

そして、
せっかく来たんだから、もっと前に座って!と
一番前の座席に導いてくれた。

その後、
しばらく場内を歩きながら
話していたかと思うといきなりいい声で歌い始める牧師さん。

さすが!ブラックハーレム!カッコいい!



それからメインの牧師さんが中央の祭壇に立つと、
右側のシャツとジーンズ姿の黒人青年が歌い始めた。
ピアノはスティービーワンダーをふた回りほど小さくしたようなアーティスト。
そしてドラム。

突然、静粛な教会はコンサート会場となった。

歌う人も演奏もハイクオリティすぎる。
黒人のおばあちゃんが高い高音でハモる。
会場の人たち、隣の小さい子どもを連れたお母さんに歌声の音程感、ハンパない。


会場は一体感に包まれた、一瞬で。


サブの牧師さんが両手を高く上げながら手拍子を促し
止めるところはストップサイン。

何コレ?まるでライブ?
というか、ヘタなライブよりも盛り上がるし、
ワクワクしてしまう。


2人の牧師さんの法話はほとんどわからなかったけど(笑)、それでも長すぎず短すぎず。

そして、最後の佳境にさしかかると
隣の人たちとハグして。と牧師さんが言うと

サヨリちゃんとハグ。
今度は向きを変えてお隣のお母さんとハグすると



「Peace be with you.」



と耳元でささやいた。

斜め向こうの女性も同じように、

「Peace be with you.」と優しいハグ。



いきなり涙があふれ出で、止まらなくなる私。



会場のアジア人は私たちとほんの数人だけ。
少しの観光客らしい白人たちと
その他の人々はみんな美しい黒い肌。

信者でもない見知らぬ訪問者を温かく受け入れ、

平和があなたに訪れますように。と祈ってくれる人たち。

まだ私が子どもの頃の日本はいろんな意味で
差別がまだまだ色濃く残っていた。

戦争を体験したおじいちゃんおばあちゃんや親世代から聞いていた、
今なら放送禁止用語、NGワードに引っかかる言葉を
幾度となく聞いて育った私たち世代は


どんどんと世界は開かれ、もう昔みたいに肌の色で人格まで
ひとからげにすることもなくなったが、

日本で見かける1人2人の人数には見慣れてなんてことないけれど

ここは噂のハーレム。

以前より、治安が良くなったとはいえ
圧倒的な人数の中にいるのは初めてだからまったくいつも通りにリラックスしていたかとというとウソになる。


それなのに。

予想を遥かに覆す素敵な人々。

イメージとは遠くかけ離れた

穏やかでいてパワフルでエネルギッシュなこの場所に身を置いてみて、

心から震えるような思いが次々と湧いてきて涙が止まらない。


もっと声をあげて泣きたい気分だった。


牧師さんたちが祭壇の前で、キリストの体、と言いながら
パンの代わりの薄いクラッカーのようなものを
手のひらに乗せてくれて、口に含むと今度はキリストの血、と言いながら
ブドウ酒代わりのブドウジュースの盃を手渡してくれた。


一通りの儀式が終わり、最後にメイン牧師さんが今日の新しく参加したメンバーを紹介し始めると、

最初に紹介してくれた牧師さんが私たちを指して

あそこにもNew oneがいるよ!と伝えるとマイクを持って、再び声をかけられた。


どこからきたの?

I came from Japan.

日本のどこ?

Tokyo!

というと、またもや拍手に包まれた。

ミサが終わり、出入り口付近で品のいいご婦人が近寄ってきて

私は千葉に住んでいたのよ。と
日本語を忘れてしまったのか英語で話しかけてきたり

Hello to Tokyo!とひとこと声をかけてくれる人がいたり。

1度止まった涙が再び吹き上がる。

え?KAORU♪さん、どんだけ泣いてるの?
ボロ泣きでビックリ!と戸惑うサヨリちゃん。

かなり深く私の心の琴線に触れたらしい、
ハーレムのゴスペル。

人々の心の豊かさと温かさに出会えるのは、
やっぱりここに来てこそ。



ニューヨークに来たらぜひオススメです。

いろんな教会で開催されているけれど、
映画やテレビで見るような聖歌隊が祭壇に並ぶスタイルもあれば、
チャールズボローメオ教会のように
聖歌隊ではなく、メインボーカルとピアノとドラムのようなスタイルなどさまざま。

開催時間も朝から、昼間、午後から6時からなど
いろいろあるのようなのでサイトをチェックしてみてください〜♪








タイムズスクェア教会は巨大でまるでミュージカル会場。

スクリーンに様子がアップされていたり、
椅子もコンサート会場なみ。






こちらは1人1人の体験談やキリストへの思いなどを語る時間が長いけど、
ゴスペルがド迫力。
人種はニューヨークらしいメルティングポット(るつぼ)なメンバー。


今のところのイチオシは、
Church of St Charles Borromeoだけどこれからもゴスペル巡りしてみたい♪

またオススメに出会ったらアップしま〜す☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
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