KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★【NY的スローライフ】未知なる野菜の世界

2019年11月15日 | Kaoru ♪の【New York 的スローライフ】


【NY 的スローライフ】

今週もすっかり日が沈んでからDebra ディブラから。

もし取りに行けるようなら
もう一度お願いできるかしら?
良かったらまた半分シェアしましょう
そんなに遅くならないうちに取りに行くわ、と
連絡が。

外の気温は−3度。

タイミングよく帰ってきたばかりのリオが、
いいよ!行ってくるよ!と
先週と同じエコバックを持ってガーデンへ。

しばらくして野菜をかかえて戻ってきて
テーブルの上にそのまま分けるために並べると
セロリの葉がシャリっと凍っていた。

そうだよ、アウトサイドは
freezing フリージングだよ。

表は凍えるほどの寒さらしい。

********************

道の駅や産地直売所、朝市やローカルな
マーケット好きのワタシは、

各地の新鮮なお野菜やその土地ならではの
お惣菜などを買うのが何よりの楽しみ♪

日本全国、声をかけてくださる場所に
ハイハイ、喜んで❣️とフットワークが軽くなる
大きな理由のひとつなほど。

だから主催者の皆さんは、出来うる限り
時間をつくって私の知らない
「ご当地ワールド」に連れて行ってくれる。

子どもの頃からずっと住み続ける品川は、
とても便利な場所ではあるけれど

“道の駅”は近くにはないし、
せいぜい大手のスーパーに
“作った人の顔の見えるお野菜”
コーナーがあるか、ちょっとお高めの
無添加オーガニック食品屋さんが
あるにはあるけれど…

それらもなぜかワタシのココロは踊らない。

かといって注文して毎週届くスタイルも
物が良くて便利なんだけれど、
自分で手に取って選ぶのが楽しいからなぁ。

だから日本各地に出向いて
イベントやセッションをしながらの
市場巡りは私にピッタリだった。

今から4年前。
いろんな候補地の中から最終的に
ニューヨークに移り住むことに決めた
理由のひとつは、都会だったこと。

のどかなカントリー暮らしにも
あこがれるけれど、長くいるなら
これまで過ごした環境と似ている方が
なにかとリズムが合わせやすいのではないか、とも考えたから。

NYが大都市なのは予想通り、というか
一度来たこともあったし、
イブちゃんちに泊めてもらったから
住宅地の雰囲気もまぁなんとなく
前回の時でわかっていたけれど、

それでも大きく予想外だったのは
幾度となく書いている、
この自然と食のスタイル。

そしてブロンクスに来てガーデン仲間に入り
この野菜グループに出会ったことは
今年の大きな収穫♪

********************

氷点下の夜空のもと、真っ暗やみの中
手探り状態で持ってきた野菜たちの
カラフルなこと。

ニンジンがここまでおもしろいカタチだとは
ピックアップした本人も良く見えず
袋に詰めたであろう。



元気に走るように躍動感にあふれている。
後ろ足(?)の筋肉がなんかリアル。
股間のあたり(?)もなんかリアル(笑)

ピーナッツスクワッシュが小さくてカワイイ!
カリフラワー的な野菜も
手のひらサイズでお花みたい♪

私が地元で見慣れすぎてもはや
なんとも思わなくなっていた、
同じサイズの同じカタチをした
綺麗に整ってビニール袋に入っている

無機質なスーパーのそれとは対極にある

ぶかっこうでユーモラスで、
しっかりと主張があり、
それぞれに物語があるように思えてくる。
同じではないからこそ、ここにはちゃんと
“命”が宿っているのだと

あたりまえの事実を
もう一度思い出させてくれる。

そして、なにより魅力なのは頒布される
野菜の種類も分量も決まっているものの、
自分でその中から選んで
はかることが出来るのである。
道の駅や産直的要素が
しっかり盛り込まれていて
それがまたテンションを上げてくれる。

各地に行かないと体験できない楽しみが
ウチの前にある!!!

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ねぇ、今回いただいた野菜はどうする?
ボルシチも良いね。
野菜ゴロゴロでなく煮込んだ後に
ミキサーでポタージュにするタイプ。

けれど、その前に昨日のランチは
オーブンでシンプルにローストした温野菜に♪

カットしてトレイの上に並べると
まるで絵の具のチューブを
パレットに並べたように色鮮やかで
ドキっとするほどの美しさ。




ローストベジタブルは、
こちらではよくメインディッシュなどの
添え物としてレストランやパーティなどでも
おなじみの一品だが、

下ごしらえとしてボウルなどで最初に、
塩コショウやスパイス類などで味付けと
オリーブオイルで和えるようにしておくのが
ちょっとしたコツらしい。
オイルでコーティングすると
水分が飛びすぎず旨みがギュッと凝縮される。

そして180℃のオーブンでじっくりと
柔らかくなるまで。



もし薄味で物足りなかったら
お皿に塩やソース類でお好みに。

前夜にウチのイタリアンおウチシェフさんが
作ってくれたパスタの残りと一緒に。

パスタにするならショートパスタの方がいいな、
とリクエストしたらコレを買ってきた。
初めて見るフリルが片方にヒラヒラとついた形。

「Gigli ジッリ」という種類らしい。
調べてみると、ユリの花という
イタリア語なんだそう。

ソースがからまりやすいようにしてあるのかな?と思いつつ。



ルッコラとピニョーリ(松の実)とガーリック、
オリーブオイルの手作りペストゥのパスタと
サーモンとオリーブのトマトソースの2種類。

いろんな人に食べさせてもらい
こちらに来てからハマった
ショートパスタの美味しさ♪




そして今日は、残りのローストベジタブルで
ささっとホームシェフさんが作った
イタリア風オムレツ「フリタータ」



ボールに溶き卵と味のついた野菜たちをスライス
そして、チーズ
(本日はゴートチーズのクランブル
→ポロポロのそぼろ状タイプ)を混ぜ合わせ
大きめのフライパンに流し込み
フタをしてじっくり焼く。

これはグランマが良く作っていたんだそう。

日本でいうスパニッシュオムレツにほぼ近い。
リトルイタリーのデリでもいろんな種類のものが
ショーケースの中にも並んでいる家庭の味。

子どもの頃、残りモノの野菜をなんでも
卵に入れてオムレツにするのがイヤで

またこれ?なんでブラウンになるまで
焼いちゃうの?とぶつくさ言いながら
食べていたのに、

今はそのおばあちゃんの味が懐かしいらしく

しょっちゅう自分で作っては
サンドイッチにはさんだり
マフィンやベーグルにのせてみたり。

私も何度も食べているこのフリタータ、

これまでで最高レベルの美味しさにランクイン‼️

ここまで野菜のチカラって関係する?
気のせいかもしれない。
ほかに何かが違うからじゃないか?と
疑ってしまうほどジッとのぞき込んでしまった。

もしかしたら今、
私は未知なる野菜のおいしさの世界に
突入し始めたのかもしれない。

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