破李拳竜・日記

ここでは私・破李拳竜が行ってきた仕事やお遊びとかの日記を、つらつらと載せてあります。

「ウルトラマンマックス」で、「ウルトラQ」

2006年01月14日 22時55分18秒 | Weblog
  本日放送の「ウルトラマンマックス」第29話に西城さん達が出演した。 佐原健二さん、桜井浩子さん、西城康彦さんの三人がTVシリーズ「UNBALANCE」(『ウルトラQ』の前タイトル)元・出演者の三人という設定が、当時の怪獣と再び出会うというストーリーも、「ウルトラQ」に引っ掛けた話で楽しい。
  他に監督役に、円谷プロ俳優部に移った「満田かずほ」監督だったり、村石宏實監督も自ら奥多摩のマタギ役でカメオ出演したり、登場した「ゲロンガ」なる怪獣も、元々「ウルトラQ」放送期間延長が検討された「ゲロンガ 対 山椒ラウス」に登場予定だった怪獣で、それを40年かけて実現されたりと、じつにサービスたっぷりマニアックな話だった。
 キッカケはラジオドラマ「ウルトラQ倶楽部」でオリジナル・メンバーが同じキャラを演じて「ウルトラQ」が復活し、一方で「ウルトラマンマックス」では黒部進氏、桜井浩子氏がレギュラーで、旧作へのオマージュを多く導入した作品なので、「ウルトラQ」ネタを盛り込み易い作品だったからだろう。
 さらに「ウルトラQ」での遭遇した事件を振り返る形で構成されたDVD「ウルトラQ怪獣伝説-万城目淳の告白- 」を監督した金子修介氏の働きかけもあったようだ。

西城さんに初めて会ったのは、たしか84年の秋祭りに呼ばれて参加した時だったと思う。その数年前から神楽坂の秋祭りで、西城さんが陣頭指揮を取り「怪獣ショー」を行うようになった。
 第1回目のメンバーは、大森一樹氏、一瀬隆重氏、手塚眞氏、井上誠氏といった、映像界で現在活躍する一流の人達が集合して行っていた「怪獣ショー」なのだから、何て豪華なショーであったのだろうか!・・・このショーは現在まで続行されていて、当時からのメンバーは井上誠氏だけとなっている。

 東京人でも大抵は、栃木系東京人とか、福岡系東京人とか、地方から出てきて住みついた人が殆どだが、西城さんはネイティブな生っ粋の江戸っ子で、東京先住民族である。それで在住する神楽坂には、寄り合いとか、地方と同じ近所付き合いが親密で、同じマンションでも隣りの住人の顔も見た事もないとか云われる都会の冷たさは、ここではまったく感じられない。
 それに西城さんは面倒見の良い親分肌の人物だ。神楽坂秋祭り「怪獣ショー」開催10周年記念の慰安旅行で足柄の湯河原へ行った時など、ホテルから全員浴衣姿で近所を散策している時などは、まるで若い衆を従えた親分の一家みたいだった(笑)・・・渋谷HMVで開催された「ウルトラQ」のイベントの時など一観客として見学に行ったら、我々の顔を見つけた西城さんは「よう!来てくれたか。」ときさくに近づいて来るので、とたんにファンがドッと押し寄せ、慌てたスタッフに引き戻されるされる事しばしば。

 西城さんには秋祭りのショーだけでなく、私の初監督作品「プリティエグゼクター」に出演してもらったりと、ホントーに長い付き合いでお世話になりっ放しだ・・・。

 佐原健二さんとは東宝映画「ゴジラVSメカゴジラ」で共演したのが始まりだった。
それまで私は東宝平成ゴジラシリーズでは、川北紘一監督担当の「特撮」の現場だったが、この作品では大河原孝夫監督が担当するドラマ部門の「本編」での出演だった。
 私の役は、ゴジラの元となった恐竜「ゴジラザウルス」の幼態「ベビーゴジラ」という役で、人間と同じ等身大のキャラクターだったので、直に役者とカラむ役どころだった。佐原さんは長官役で、御本人も「昔はこういう役は、藤田進さんや田崎潤さんが演じてきた役なんだけど、僕もこういう役を演じる歳になったんだなと感じたよ。」とおっしゃっていた。
 撮影前の製作記者発表の時、私はゴジラの着グルミを被り、嶋政宏氏、佐野量子ちゃん、そして佐原健二さんといったメイン・キャスト達と共に並んで写真撮影会を行い、そのの合間に挨拶しに行ったものだったが、本編撮影が始まってから改めて、「ベビーゴジラ役の破李拳竜です。神楽坂の秋祭りでは、西城さんにお世話になってる者です。」と御挨拶。すると佐原さんはにこやかな顔で、「おお~西城に・・・。アイツは金持ちだから、よかったなあ~。」と言うと、司令官役の中尾彬さんがやって来て「誰だい、彼?」と佐原さんに聞くと、「西城ンの若いのだ。」と答えていたっけ。
 それからは「ウルトラQ倶楽部」の取材をはじめ、「ウルトラQ」関係のイベント等で何かとご一緒させてもらっている。

 桜井浩子さんとは実は長く面識が無く、ほんの数年前にお逢いしたのだった。
たしかいつもの神楽坂の秋祭りで、西城さんが呼んだのがキッカケだと思うが、その後桜井さんが円谷プロのプロデューサーになり、前出の「ウルトラQ倶楽部」の取材などから面識を良くしてもらった。
 桜井さんがプロデューサーだから、取材も彼女に直接申し込みする。すると桜井さんは西城さん達に「今日、取材入ってるけど、インタビュアーは知ってる人よ!」と言い、「誰だい?」と西城さん達が訊ねると「逢えば分かるわよ。」と答えて、取材者が私だと知ると西城さん達「なあんだ、竜さんかぁ~。」と納得したりと、そんな茶目っ気もある桜井さんだ。
  とにかく桜井さんは頭の回転が速く、会話のツッコミも鋭い!一度に多くの仕事をこなし動き回り、実にバイタリティー溢れる人物で、「ウルトラQ」で演じた写真記者・江戸川由利子のキャリアウーマン以上だ!

 しばらくはプライベートな集まりしか揃わなかったという三人だが、「ウルトラQ倶楽部」キッカケで三人そろい踏みでの活動が再開されるようになった。今後のこの三人の活躍に期待します。