森の中や草の生い茂った土手等に普通に見られる植物だ。名前のとおり茎が赤い。葉は対生で荒い鋸歯があり、先端が大きく3裂し、中央の裂片が長く伸びるのが特徴。たぶん誰でもどこかで見かけているはずだ。イラクサ科カラムシ属に分類されるが、カラムシ属の植物は古代から衣類の材料にされてきたという。漢字では赤麻と書くように、アカソもまた麻糸の原料となった植物の1つである。残念な事にアカソが古代からどのように用いられてきたのかについて詳しく記述した情報には行き着かなかった。カラムシは栽培されて利用されてきたようだが、アカソはどうだったんだろう。カラムシと同様に栽培もされて利用されてきたのだろうか。そして原料によって取れた糸の性質に違いがあったんだろうか。
河原で見つけたアカソ。葉が卵円形で先端が3つに割れ、中央の裂片が長く伸びている。(釜石市甲子川の河原、2013年5月24日)
田んぼの土手でも見つけた。(花巻市笹間、2013年6月11日)
8月中旬花が咲き始めた。(花巻市桜台、2013年8月12日)
上の方に雌花下の方に雄花が咲く。(宮城県岩沼市、2013年9月1日)
雌花をクローズアップ。(同上)
雄花をクローズアップ。雄花はまだ開いていない。(同上)