十六夜の SORA から 夢が降ってくる

いつも全快で 愛と笑い 届けます
 ☆You'll never walk alone☆
~ RYO,IWAI ~

向日葵の背中

2015-08-16 00:59:23 | SORAからの贈り物☆日記☆

海から少し離れた ひまわり畑

この季節 この場所 

例年 慰霊の為に訪れる

夏の後半に入り それでも車列は長い

海に向かって行く車と 早々と帰路に向かう列

どちらも 車から流れる熱気で蜃気楼を作る

終戦記念日

今語られる真実が どのテレビプログラムを飾る

この夏の暑い日

私の身内が まだ幼い命を落とした場所

夏休みの旅行に来た 旅館に入る為の国道

バスを降りて 親の手を離し走り出す

バスの後ろを通って 道路を渡ろうとした

一瞬の出来事に 夏の日差しは冷たかった



その現場の直ぐ脇に 緩やかな川が流れていて

川の側に 現場を向く様にひまわり畑がある

夏の後半 ひまわり達は一斉に現場を向く

まるで そこから天国へ旅立った彼を

その見えない階段を 見上げて見送る様に

手を合わせる時 やはりひまわり達に目を配る

その背中には 少しだけ弱くなった日差しに

未だもう少し 夏は続くよ

そんな声を掛けてくれている様に見える

夏の思い出は 良い事が多いのだけど

終戦記念日と同様に 忘れては行けない思い出もある

向日葵の背中

それは温かく優しい 彼の道を今日も見上げていた