
マラソンレース中選手同士が交錯したりして、靴が脱げることはままある。

最も有名なのは1992年バルセロナ・オリンピックの谷口浩美だろうか。
前年の91年の世界選手権で優勝し金メダルが期待されていたが、給水の際転んで、しかも靴が脱げて何メートルかバックした。その後の追い上げも実らず8位にとどまった。
レース後のインタビューで「こけちゃいました」と悪びれず答えた笑顔は素敵だった。レースはオリンピックだけじゃないし、人生はマラソンだけじゃない、とでも言ってるように聞こえた。

それはともかく、あんなに簡単に靴が脱げるというのは、正直ちょっと不思議だった。でも自分が走るようになり、足の甲が痛くなってわかった。

ランニングのとき、靴紐はそんないきつく結んでいないのだ、ってことが。
私もあまりしっかり結ばないようにしてみて、脱げやしないかと最初は心配だったが普通に走っている分には問題ない。
ただ、何かあればきっと簡単に脱げてしまうだろうとは思う。