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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

UTMFスタート。

2012-05-18 | レース観戦・応援
■ Mさんへのエール。

 公式HPからUSTREAMでLIVE映像が見れる。
 ジョグノート知り合いのMさんと思しき人をエントリーリストに見つけたので、ランネットのランナーズアップデイトからチェイスしていた。

 フルマラソンサブ3の実力者なうえ、ひじょうに勉強熱心でみっちり準備されてきたのを知っている。心から応援している。ぜひ無事に完走してほしい。
 ご本人は、さらに上を目指されている。この世界的トレイルレース--順当にいけば間違いなくそうなるだろう--で、国内外から参戦する名だたるトップレーサーにどこまで迫れるかという「勝負」を仕掛けてみたいとおっしゃっていた。

 わたしとしてもぜひそうなるといいなあという願いはもっていたが--アップデートを確認してビックリした。
 800人参加のUTMF(82kmのSTYが1200人)。もちろん参加するだけでも大変なので、いずれも相当なランナーばかりの精鋭800人だ。そんななか最初のチェックポイントの順位が100位を少し超えたところで、それでも「がんばってるなあ」と思ったが、次のチェックポイントでは一気に50位以上も順位を上げてきてたまげた。

 第3エイド・山中湖きららからのLIVE映像がやってくるトップ選手をとらえていた。この順位ならひょっとしてMさんも映るかもしれないとやってくる選手のゼッケンを追っていた。ここは第3チェックポイントでもある。第2チェックポイントでのタイム差から、この間のタイムを大きく落としているようなことがなければ、そろそろと思って見ていると、なんと本当にMさんがやってきた! しかも順位を1つあげていた。すごすぎるなあ。まだそれほどダメージもないように見えた。
 とはいっても、この時点でもすでに38km、600mと1200mの上り下りを各一回、時間にして5時間以上を走ってきたのである。※コース図はこちらの公式HPから。

 この時間帯には到着する選手の数も増えてきていて、最初のほうみたいにずっと1人の選手をカメラは追ってはくれないが、それでも十分彼の雄姿を見ることができた。

 こうしている今も、Mさんをはじめ何百人ものランナーが富士の裾野の暗闇の中を走っているのだ、しかもまだ半分以上も距離は残っている。

 ありえない。

 自分には現時点ではもちろん、おそらく永遠に走れそうにない--今も走っているであろう選手たちのことを想像して本気でそう思った。

■ 現在の順位

 制限時間は48時間だが、トップ選手は明日の朝にはゴールに戻ってくる予定だ。朝8:00からまたLIVEで中継がある。ぜひ観ようと思っている。
 トップは現在、第6チェックポイントの水か塚公園を通過。日本人ではあの石川弘樹さんが依然3位をキープしている模様。以下、公式HPより転載。

【A6 MIZU-KA-TSUKA 水ケ塚公園 男子TOP10】

2012/05/18

1 UTMF男子 (Male) 29 Adam Campbell 7:05:14 Canada
2 UTMF男子 (Male) 28 Julien Chorier 7:11:44 France
3 UTMF男子 (Male) 1 石川 弘樹 7:55:01 神奈川県
4 UTMF男子 (Male) 14 武藤 尚一郎 7:57:44 神奈川県
5 UTMF男子 (Male) 3 相馬 剛 7:58:55 静岡県
6 UTMF男子 (Male) 9 望月 将悟 7:59:30 静岡県
7 UTMF男子 (Male) 131 Bohard Patrick 8:02:20 France
8 UTMF男子 (Male) 10 菊嶋 啓 8:07:18 静岡県
9 UTMF男子 (Male) 4 山本 健一 8:15:53 山梨県
10 UTMF男子 (Male) 18 西城 克俊 8:29:12 神奈川県

 女性のトップはスペインの Nerea Martinez Urruzola選手(No.2006)で、こちらは、おそらく2位の大石由美子選手以下に大きく差を広げている模様。
 最も注目していたすでに伝説のランナーでもあるスコット・ジュレクと女子のトップ選手であるトレーシー・ガノーは、どうやらDNSだったようだ。
 
 Mさん、そしてすべての選手の皆さん、どうかがんばってゴールを目指してください。
 申し訳ないけれど、わたしはそろそろ眠ることにします。健闘を祈りつつ。
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いよいよ今週末。UTMF開催ですね。

2012-05-15 | レース観戦・応援
 いやあ、ワクワクしますね。
 5月18日(金)15:00いよいよUTMF--ウルトラ・トレイル・マウント・フジ--スタートとなります。
 あのスコット・ジュレクや日本を代表するトレイルランナー・石川弘樹さん、「BORN to RUN」を読まれた方ならご存知のベアフット・テッドも参加するそうです。

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
近藤 隆文
日本放送出版協会


 開催に至るまでも、開催に際しても、地元の方だけでなく多くの人がレースの運営や参加者のマナーなどに厳しい視線を投げかけられているにちがいありません。
 言うまでもなく、自然・文化の宝庫であることはもちろん、信仰の対象でもある富士山は地元の方たちのみならず、われわれ日本人のだれにとっても、他に代え難い大切な、特別な対象だからです。 
 今回、このレースが開催に至ったことは、誇らしくうれしいことですが、環境に重大な悪影響を及ぼすようなことがあれば、また、万が一にも参加者が安全にレースえることができないというようなことがあれば--夜通し走るにはかなり危険な個所もあるようです--来年度以降の開催は覚束ないというのも、おそらく本当でしょう。

 第1回開催の今年は、記念すべき第1回でもあり、さまざまなことが試され、ひょっとしたら第2回のない第1回かもしれないのです。
 なんとかいい形で2回目以降につながる大会となることもまた願わずにいられません。

 わたしの知っている方も参加しますが、まずは無事にゴールに帰ってくることを祈ります。それがかなうなら、ぜひ時間内の完走を! そして、その上で、これまでこのレースのために培ってきた努力・準備・鍛錬の成果を心行くまで出し切って、タクティクスを駆使して、世界のトップレーサーたちに挑むようなレースが少しでもできたら、それはすばらしい体験になるだろうと思います。
 参加されるみなさんの健闘を祈ります。

 こんな大会に出られたらどんなに素晴らしいだろうと思いますが、わたしの実力と経験では到底--今はまだ--無理です。
 せめて、ぜひ応援に出かけたいところなんですが、今のところ、ちょっと難しそうです。もう少し近ければなあ。

 ランネットのランアーズアップデイトの対象レースのようですので、ゼッケンNo.が分かればチェイスが可能です。
 また、6月15日 PM11:00からTV番組もあるようです。
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福士の失速

2012-01-29 | レース観戦・応援
 レース後の会見で、25・26㎞での失速の原因について、

 「エネルギー不足だった。25、26キロから脚が重かった。何とかなると思ったけど、どうやっても持っていけなくて脚が固まった」

 「エネルギー不足でした。(調整段階で)食事の量が少なかったのかも。お腹いっぱいは食べていなかった」


とか言っているらしい。

 前回2008年の失敗レースのVTRをもう一度見た。
 2008年の秋からレースに参加し始めたわたしにはあのレースの失敗の意味がよくわかっていなかった。今回改めてみると、これは明らかに給水の失敗だな、とわかる。
 疑いようもなく熱中症の症状で「目の前が真っ白で、どこを走ってるのか、なにをやってるのかわからなかった。手でこうして霧を振り払おうと何度もしたけれど位以降に晴れなくて困った」と言っている。

 もちろんマラソンの距離を甘く見て(本人もそう言っていた)、初心者によくある前半のオーバーペースのせいもあるが、スピードを出せばその分失う水分量も多くなるので、これが災いしたのだろう。
 こまめに、早くから給水を取っていればあんなふうにはならなかったはずだ。

 今回、ボルダーの練習風景を見てても、給水には非常に気を使っていた。今日のレースでも、誰よりも早くテーブルに近づいて確実に毎回給水を怠らなかった。

 そして、今回はエネルギー切れ。確かに、そう言われれば、脚がいつもより細い気がしてはいた。でも、たとえば同じく練習しすぎ、減量しすぎで、アテネの選考レースを失速した高橋尚子ほど極端には思わなかった。
 しかし、そのあたりに原因があったのかもしれない。気合が入りすぎ、練習をハードにやりすぎたために身体が絞られ過ぎて、42.195㎞走り切るのに必要なスタミナを身体にため込めなかった。そういうことなのかもしれない。

 失速後はとくに、飲み過ぎと思えるほどスペシャルドリンクをもち続けて口にしていた。それはエネルギー源を渇望していたということかもしれない。しかし、ドリンクではたかがしれている。「なんでだろう?なんでこんなに力が出ないんだろう?」そう自問しながら走っていたのにちがいない。


 給水も給食も、ある程度の市民ランナーならよく知っているようなことなのに、いわばプロの選手・監督が綿密なメニューで組んだトレーニングの果てに失敗してしまうことがある。それほどマラソンレースは難しいということでもあるだろう。
 これもまた市民ランナーでも知っているとおり、体重はタイムと反比例する
 42.195kmをきっちり走り切れるエネルギー量と体重や筋力とのベストバランスを追求する選手たちにとって、成功と失敗の境目のラインは極めて細いに違いない。

 それでもきちんと合わせてくる。それも何度でも繰り返して。その先にしかオリンピックの切符はない。厳しい世界だ。境目のラインをより太くするには、圧倒的な力の差をつけるしかない。いつも優勝できる選手とはそういう選手なのだろう。

 「また失敗した。何回も失敗しながら、いつか成功すればいいと思う」

 とも語ったという福士。まだ29歳だ。今回ロンドンは現実にはもう厳しいけれど、次のオリンピックでぜひ圧倒的な成功を収めてほしい。
 いつまでも応援してます。
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2012大阪国際女子マラソン TV観戦

2012-01-29 | レース観戦・応援
■重友の走りには感動しました

 正直、今回重友にあまり大きな期待をしてなかった。天満屋では、むしろ一般参加の坂本直子が、直近の大会で好走したとのことで、ひょっとしたら、と思っていたくらいだ。

 もちろん、最も期待していたのは--日本中がそうだったろう--福士加代子だ。直近の40㎞走では2時間21分台の記録で走っていたという報道もあったし、シカゴも3位。トラックやハーフでは圧倒的に日本一のランナーが本気で取り組めばおのずと結果は出るはずだと誰もが思っていたに違いない。

 だいたいからして、天満屋の武富監督でさえ、インタビューで「福士選手についていけると思わなかった」というようなコメントをしたくらいなのだから。

 初マラソンの昨年のロンドンで24位。今回2度目のマラソンの重友がここまでやるとは、当の本人だってどこまで自信があったか。ただ、今大会の目標は「2時間24分を切ること」とTVの選手紹介に出ていた。

 優勝タイムは2時間23分23秒。テレビではすごい記録とか大騒ぎだけれど、世界基準ではせいぜい好タイムとあしらわれるくらいのタイムだろう。しかも標高差9mとか強い向かい風が吹きやすいコースを短縮したとかタイムが出やすく改良されたコースでの記録だ。少なくとも世界があっと驚くようなタイムではない。

 それでも、26㎞すぎ、福士を引き離してから--というより福士がずるずるというかあっという間に落ちて行った--独走で16kmを若干のペースダウン(1㎞のラップで10秒くらい)でカバーし続けての圧倒的優勝であり、暑かったとはいえ横浜の木崎の記録とは比較にならないと思う。ロンドンの切符はまちがいないだろう。

 最後の10㎞くらいだろうか、口が開き、明らかに苦しそうな表情で走る重友を見てたら、グングン感動してしまい不覚にも涙が出てきた。なんだかよくわからないが、あの走りは見ている人を感動させるくらいの走りだったと思う。

 おめでとうございました。


■福士に何があったのか?


 直前の好調が伝えられるなか、20㎞過ぎには重友との一騎打ちの様相を呈する。しかも身体の大きな重友が、「利用されるかもしれないと思ったけど、これもいい経験になると思って」前に出てくれた。福士はこの時点では余裕があるように見えた。

 圧倒的なスピードをもち、豊富で質の高い練習を積んでスタミナにもあまり不安がなくなった福士にとって、この展開はまさに天の恵みのような展開だった(と思った)。

 35㎞くらいまで我慢して走ってくれ! と思いながら応援していたくらい、これはもう福士のレースだと思った。最後の5,6㎞をスパートしてトラックの女王の称号にふさわしいスピードで駆け抜ければ、オリンピック代表の切符を、2時間20分前後の--これなら世界も驚くかもしれない--タイムでもってつかみ取れるイメージが私のなかでは出来上がっていたのだが・・・

 福士にいったい何があったのか? どこかが痛いという感じではなかった。考えられるのは想像を絶するプレッシャー、といったことだろうか。
 ぜひ彼女のコメントを待ちたい。

 ただ、今回は、途中からはもうクールダウンのような感じだったけれど、倒れることもなく、最後は笑顔だった。福士のような選手が、衆目の視線を集めながら、あんな状態で走るのは痛々しい。それでも、最後まで走った姿は、何かすがすがしささえ感じられ、これもまた福士らしいなあ、とも思った

 お疲れさまでした。一休みしてぜひまたがんばってほしいと思う数少ない選手に代わりはない。
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川内優輝の走りにはいつも感動する! ~福岡国際マラソン2011

2011-12-04 | レース観戦・応援
 先ほど終わった「福岡国際マラソン」。またしても川内の走りに感動した!
 レース自体は日本の実業団に所属するケニア人選手に1、2位を奪われ、日本選手は惨敗だった。さみしい思いだけれど、にもかかわらず、TVで観戦しながらこんなにその走りに感動できるというのは驚きだし、川内というランナーのすごさだけが光った。

 20㎞すぎに先頭集団から遅れロシア選手の後ろについてペースを守った。この時点ですでに見た目には苦しそうだった。でも彼はがんばっていた。いつもこんな苦しい顔をしながら走っているけれど、毎回ドキドキする。
 先頭集団には、今回期待されてもいたし、練習も順調で、好調を伝えられた選手がいた。柏原の前に「山の神」と呼ばれた今井正人と九電工の前田和浩。しかし残念ながらまったくの期待はずれだった。

 じきに前の2人に追いつくだろうなと思いながら見ていたが、30㎞過ぎくらいだろうか、川内は2人に追いつき一気に抜いた。その後付かず離れずという時間が少しあったが、苦しく死にそうな顔の合間合間で、「この男笑ってるんじゃないか?」と思うような顔をときどき浮かべながら--おそらく沿道からの「かわうち!」という山ほどの応援をうけて走る幸せをかみしめていたのだと思う--、でも前傾は崩さず、キックは強く全力で疾走していた。アクシデントで転ぶようなことがあればもう立ち上がれないに違いないと思うような目いっぱいの走りに見えた。

 地元九州の二人と違って、コースを大きくまわりなどタイムをロスしながらも、給水所で取ったボトルの水を思い切り顔にぶちまけたと思ったら、鬼の形相でさらなるスパート。ここで完全に振り切った。今井もかろうじて最後の粘りを見せたものの、40㎞あたりではもう姿ははるか遠く小さくなり、しかし、いつものように川内が走りの脚を緩めることは決してなく、あたかも全身の力を100%使うやり方を完全に把握しているかのごとく走り続けた。
 ここが何より川内のすごいところだし、他人にはまねができない。

 日本人1位ではあったが(例によって全力を余すところなく出し切った川内は係員のタオルの中に倒れこみストレッチャーに乗せられ酸素吸入。恐ろしくないんだろうか?)、タイムは2時間9分57秒。まったく世界では通用しないだろう。彼のレース展開も2時間10分くらいのタイムだからこそ可能で、世界トップのペースでは到底上位に食い込むことは難しい。

 それでもなお、わたしが言いたいのは、毎回こんなに感動させてくれる走りをする選手は、少なくとも日本では彼しかいないということだいやもう一人いた。東洋大の現「山の神」柏原竜二。
 この二人のレースは、その内容をちゃんとわかっている日本人にとっては、文字通り勇気と感動を振りまいてくれる。彼らが本気で走るなら、オリンピックがどうなろうが、世界に歯が立たなかろうが--いつか、ひょっとしたらという期待がどこかにあることは否定しないけれど--、そんなの関係ない。
 また次のレースも、どうしても見たいと思うのである。

 さあ、走りに行くか。
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