びわ湖マラソンに駒大・窪田がエントリーしたようだ。箱根以来さっぱり調子が悪くまさかここでエントリーしてくるとは思わなかった。
先に書いた「男子マラソン、モスクワ世界陸上選考の行方」では触れなかったが、調子が戻っていて、エントリーしているなら、もちろん大いに期待できる。目標は藤原正和の初マラソン&学生記録「2時間8分12秒」かという報道もあった。
なんといってもフル初チャレンジ、しかも学生でこの記録を抜くのは容易なことではないが、いいときの窪田なら新記録を打ち立てても驚きはしない。
それはともかく、今度は女子マラソンの選考について考えてみたい。
■モスクワ世界陸上女子マラソンの代表枠は5。
選考にあたっての基本的な考え方は男子と同じ。違いは、国内選考レースと派遣設定記録(2時間23分59秒以内)だけ。海外指定レースは男子とまったく同じ。2012ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、2013ボストン、ロンドン。
女子の国内選考レースは、横浜国際、大阪国際、名古屋ウィメンズの3つ。男子の別府大分にあたる準選考レースが2012北海道マラソン。国内3レース、海外レースで選考基準を満たす選手がいない場合--つまりこれら8レースで日本人1位が23分台の記録を出瀬なかった場合--北海道マラソンも含めた9レースで各大会「日本人3位以内」の選手から選ぶということになる。
※選考基準詳細はこちら。
■該当者ゼロ。
現時点(2013/2/11)で該当者はいない。さびしい限りだ。
・2012北海道・・・女子のトップは市民ランナー(吉住友里 大阪長居AC)で2:39:7秒
・2012横浜国際女子・・・2位那須川瑞穂 2:26:42、5位伊藤舞 2:27:06 までだろう。注目の赤羽さんは2時間31分台で8位と失速。
・2013大阪国際女子・・・2位福士加代子 2:24:21、3位渡邊裕子 2:25:56、4位小崎まり 2:26:41。渋井は失速して2時間32分台の8位。野口みずきは直前に棄権。
・2012ベルリン・・・トップ選手は出場していない
・2012シカゴ・・・日本人女子は不出場の模様。
・2012ニューヨーク・・・ハリケーンで中止。
・2013ボストン(4月15日)、ロンドン(4月21日)
というわけで、国内選考レースは3月10日の名古屋ウィメンズマラソンを残すのみ。この大会の招待選手は未だ発表されていない。噂ではともにロンドンオリンピック代表だった木崎と重友が参加するのではないかとも。
ブログを見ると赤羽さんはロンドンを目標に練習しているそうなので、国内レースは回避してロンドンで世界選手権代表を狙っているのは間違いない。
選考レースではない東京マラソン(2月24日)の招待選手はすでに発表されていて、尾崎好美と初マラソンの吉川美香さんが出場する。
■その他の有望選手
ここまで選考レースに参加(または参加予定)していない有望選手はだれか?
日本歴代30傑というサイトがあるのでこれを参考にしてみたい。
現実に選考レースを走る可能性のありそうな現役トップ選手を上から見ていくと
①野口みずき(グローバリー)2.19.12
②渋井陽子(三井住友海上)2.19.41
⑨重友梨佐(天満屋)2.23.23
⑩大南博美(UFJ銀行)2.23.26
⑪小崎まり(ノーリツ)2.23.30
⑪尾崎好美(第一生命)2.23.30
⑬大南敬美(UFJ銀行)2.23.43
⑭原裕美子(京セラ)2.23.48
⑮赤羽有紀子(ホクレン)2.24.08
⑯福士加代子(ワコール)2.24.21
⑰大島めぐみ(しまむら)2.24.25
⑱加納由理(セカンドウインドAC)2.24.27
⑲中里麗美(ダイハツ)2.24.28
23野尻あずさ(第一生命)2.24.57
27伊藤舞(大塚製薬)2.25.26
28那須川瑞穂(アルゼ)2.25.38
30中村友梨香(天満屋)2.25.51
ピンクの選手は最近の実績や故障などの状態から見て殆ど可能性はなさそうだ。グリーンの選手はすでに選考レースに参加して可能性をわずかでも残しているか、今後参加を予定している有力選手。
尾崎は、2月の東京に出る。最終選考レースが4月のロンドンと考えると、今回は世界陸上選考レースには出場しないということか。
野尻あずさは大阪国際女子でペースメーカーを務め中間点あたりまで走っている。実戦モードとは違うのでなんともいえないが、2時間24分のペースはきつそうに見えた。ロンドン五輪後第一生命を退社してたのは知らなかった。
中里選手は大阪国際女子に出場したものの36kmで棄権しているが、選考レースに再チャレンジするとコメントしていた。
そして、一番の注目はその大阪を直前で回避した野口みずきがどこまで回復していて、国内もしくは海外のどこかでチャレンジするのかどうかだろう。
余談だが、今回いろいろしらべてみたら、森本友選手や藤永佳子選手は引退して、それぞれ天満屋の一般職として、また教師を目指して第二の人生を歩み始めているそうだ。今後の活躍を祈りたい。
》その2 「選考レースを走ってほしい長距離選手たち」へ続く
先に書いた「男子マラソン、モスクワ世界陸上選考の行方」では触れなかったが、調子が戻っていて、エントリーしているなら、もちろん大いに期待できる。目標は藤原正和の初マラソン&学生記録「2時間8分12秒」かという報道もあった。
なんといってもフル初チャレンジ、しかも学生でこの記録を抜くのは容易なことではないが、いいときの窪田なら新記録を打ち立てても驚きはしない。
それはともかく、今度は女子マラソンの選考について考えてみたい。





■モスクワ世界陸上女子マラソンの代表枠は5。
選考にあたっての基本的な考え方は男子と同じ。違いは、国内選考レースと派遣設定記録(2時間23分59秒以内)だけ。海外指定レースは男子とまったく同じ。2012ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、2013ボストン、ロンドン。
女子の国内選考レースは、横浜国際、大阪国際、名古屋ウィメンズの3つ。男子の別府大分にあたる準選考レースが2012北海道マラソン。国内3レース、海外レースで選考基準を満たす選手がいない場合--つまりこれら8レースで日本人1位が23分台の記録を出瀬なかった場合--北海道マラソンも含めた9レースで各大会「日本人3位以内」の選手から選ぶということになる。
※選考基準詳細はこちら。
■該当者ゼロ。
現時点(2013/2/11)で該当者はいない。さびしい限りだ。
・2012北海道・・・女子のトップは市民ランナー(吉住友里 大阪長居AC)で2:39:7秒
・2012横浜国際女子・・・2位那須川瑞穂 2:26:42、5位伊藤舞 2:27:06 までだろう。注目の赤羽さんは2時間31分台で8位と失速。
・2013大阪国際女子・・・2位福士加代子 2:24:21、3位渡邊裕子 2:25:56、4位小崎まり 2:26:41。渋井は失速して2時間32分台の8位。野口みずきは直前に棄権。
・2012ベルリン・・・トップ選手は出場していない
・2012シカゴ・・・日本人女子は不出場の模様。
・2012ニューヨーク・・・ハリケーンで中止。
・2013ボストン(4月15日)、ロンドン(4月21日)
というわけで、国内選考レースは3月10日の名古屋ウィメンズマラソンを残すのみ。この大会の招待選手は未だ発表されていない。噂ではともにロンドンオリンピック代表だった木崎と重友が参加するのではないかとも。
ブログを見ると赤羽さんはロンドンを目標に練習しているそうなので、国内レースは回避してロンドンで世界選手権代表を狙っているのは間違いない。
選考レースではない東京マラソン(2月24日)の招待選手はすでに発表されていて、尾崎好美と初マラソンの吉川美香さんが出場する。
■その他の有望選手
ここまで選考レースに参加(または参加予定)していない有望選手はだれか?
日本歴代30傑というサイトがあるのでこれを参考にしてみたい。
現実に選考レースを走る可能性のありそうな現役トップ選手を上から見ていくと
①野口みずき(グローバリー)2.19.12
②渋井陽子(三井住友海上)2.19.41
⑨重友梨佐(天満屋)2.23.23
⑩大南博美(UFJ銀行)2.23.26
⑪小崎まり(ノーリツ)2.23.30
⑪尾崎好美(第一生命)2.23.30
⑬大南敬美(UFJ銀行)2.23.43
⑭原裕美子(京セラ)2.23.48
⑮赤羽有紀子(ホクレン)2.24.08
⑯福士加代子(ワコール)2.24.21
⑰大島めぐみ(しまむら)2.24.25
⑱加納由理(セカンドウインドAC)2.24.27
⑲中里麗美(ダイハツ)2.24.28
23野尻あずさ(第一生命)2.24.57
27伊藤舞(大塚製薬)2.25.26
28那須川瑞穂(アルゼ)2.25.38
30中村友梨香(天満屋)2.25.51
ピンクの選手は最近の実績や故障などの状態から見て殆ど可能性はなさそうだ。グリーンの選手はすでに選考レースに参加して可能性をわずかでも残しているか、今後参加を予定している有力選手。
尾崎は、2月の東京に出る。最終選考レースが4月のロンドンと考えると、今回は世界陸上選考レースには出場しないということか。
野尻あずさは大阪国際女子でペースメーカーを務め中間点あたりまで走っている。実戦モードとは違うのでなんともいえないが、2時間24分のペースはきつそうに見えた。ロンドン五輪後第一生命を退社してたのは知らなかった。
中里選手は大阪国際女子に出場したものの36kmで棄権しているが、選考レースに再チャレンジするとコメントしていた。
そして、一番の注目はその大阪を直前で回避した野口みずきがどこまで回復していて、国内もしくは海外のどこかでチャレンジするのかどうかだろう。
余談だが、今回いろいろしらべてみたら、森本友選手や藤永佳子選手は引退して、それぞれ天満屋の一般職として、また教師を目指して第二の人生を歩み始めているそうだ。今後の活躍を祈りたい。
》その2 「選考レースを走ってほしい長距離選手たち」へ続く