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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

女子マラソン、モスクワ世界陸上選考の行方 その1

2013-02-15 | レース観戦・応援
 びわ湖マラソンに駒大・窪田がエントリーしたようだ。箱根以来さっぱり調子が悪くまさかここでエントリーしてくるとは思わなかった。
 先に書いた「男子マラソン、モスクワ世界陸上選考の行方」では触れなかったが、調子が戻っていて、エントリーしているなら、もちろん大いに期待できる。目標は藤原正和の初マラソン&学生記録「2時間8分12秒」かという報道もあった。
 なんといってもフル初チャレンジ、しかも学生でこの記録を抜くのは容易なことではないが、いいときの窪田なら新記録を打ち立てても驚きはしない。

 それはともかく、今度は女子マラソンの選考について考えてみたい。

      

■モスクワ世界陸上女子マラソンの代表枠は5。

 選考にあたっての基本的な考え方は男子と同じ。違いは、国内選考レースと派遣設定記録(2時間23分59秒以内)だけ。海外指定レースは男子とまったく同じ。2012ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、2013ボストン、ロンドン。
 女子の国内選考レースは、横浜国際、大阪国際、名古屋ウィメンズの3つ。男子の別府大分にあたる準選考レースが2012北海道マラソン。国内3レース、海外レースで選考基準を満たす選手がいない場合--つまりこれら8レースで日本人1位が23分台の記録を出瀬なかった場合--北海道マラソンも含めた9レースで各大会「日本人3位以内」の選手から選ぶということになる。

 ※選考基準詳細はこちら

■該当者ゼロ。

 現時点(2013/2/11)で該当者はいない。さびしい限りだ。
 
・2012北海道・・・女子のトップは市民ランナー(吉住友里 大阪長居AC)で2:39:7秒
・2012横浜国際女子・・・2位那須川瑞穂 2:26:42、5位伊藤舞 2:27:06 までだろう。注目の赤羽さんは2時間31分台で8位と失速。
2013大阪国際女子・・・2位福士加代子 2:24:21、3位渡邊裕子 2:25:56、4位小崎まり 2:26:41。渋井は失速して2時間32分台の8位。野口みずきは直前に棄権。
・2012ベルリン・・・トップ選手は出場していない
・2012シカゴ・・・日本人女子は不出場の模様。
・2012ニューヨーク・・・ハリケーンで中止。
・2013ボストン(4月15日)、ロンドン(4月21日)

 というわけで、国内選考レースは3月10日の名古屋ウィメンズマラソンを残すのみ。この大会の招待選手は未だ発表されていない。噂ではともにロンドンオリンピック代表だった木崎と重友が参加するのではないかとも。
 ブログを見ると赤羽さんはロンドンを目標に練習しているそうなので、国内レースは回避してロンドンで世界選手権代表を狙っているのは間違いない。
 選考レースではない東京マラソン(2月24日)の招待選手はすでに発表されていて、尾崎好美と初マラソンの吉川美香さんが出場する。

■その他の有望選手

 ここまで選考レースに参加(または参加予定)していない有望選手はだれか?

 日本歴代30傑というサイトがあるのでこれを参考にしてみたい。
 現実に選考レースを走る可能性のありそうな現役トップ選手を上から見ていくと

①野口みずき(グローバリー)2.19.12
②渋井陽子(三井住友海上)2.19.41
⑨重友梨佐(天満屋)2.23.23
⑩大南博美(UFJ銀行)2.23.26
⑪小崎まり(ノーリツ)2.23.30
⑪尾崎好美(第一生命)2.23.30
⑬大南敬美(UFJ銀行)2.23.43
⑭原裕美子(京セラ)2.23.48
⑮赤羽有紀子(ホクレン)2.24.08
⑯福士加代子(ワコール)2.24.21
⑰大島めぐみ(しまむら)2.24.25
⑱加納由理(セカンドウインドAC)2.24.27
⑲中里麗美(ダイハツ)2.24.28
23野尻あずさ(第一生命)2.24.57
27伊藤舞(大塚製薬)2.25.26
28那須川瑞穂(アルゼ)2.25.38
30中村友梨香(天満屋)2.25.51

 ピンクの選手は最近の実績や故障などの状態から見て殆ど可能性はなさそうだ。グリーンの選手はすでに選考レースに参加して可能性をわずかでも残しているか、今後参加を予定している有力選手。
 尾崎は、2月の東京に出る。最終選考レースが4月のロンドンと考えると、今回は世界陸上選考レースには出場しないということか。
 野尻あずさは大阪国際女子でペースメーカーを務め中間点あたりまで走っている。実戦モードとは違うのでなんともいえないが、2時間24分のペースはきつそうに見えた。ロンドン五輪後第一生命を退社してたのは知らなかった。
 中里選手は大阪国際女子に出場したものの36kmで棄権しているが、選考レースに再チャレンジするとコメントしていた。
 そして、一番の注目はその大阪を直前で回避した野口みずきがどこまで回復していて、国内もしくは海外のどこかでチャレンジするのかどうかだろう。

 余談だが、今回いろいろしらべてみたら、森本友選手や藤永佳子選手は引退して、それぞれ天満屋の一般職として、また教師を目指して第二の人生を歩み始めているそうだ。今後の活躍を祈りたい。


 》その2 「選考レースを走ってほしい長距離選手たち」へ続く

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男子マラソン、モスクワ世界陸上選考の行方 その2

2013-02-06 | レース観戦・応援
■若手の可能性

 ここまで出てきてない若手でいきのいいランナーがいないか? 正直この件については陸上関係者でもない自分の手に余る。
 昨今、マラソンにチャレンジする学生選手も少なくないし、出岐のように10分そこそこのタイムを出したのもいた(彼はその後すっかり調子を落としてしまったけど)。
 マラソンという競技について言えば、学生はちょっと厳しい、というのが正直な感想だ。なぜかはよくわからないが、やはり「経験」ということなんだろうか。

 そんななか、前にも書いたが私が最も(そして唯一)期待しているのが元祖山の神といわれる今井正人だ。それと、おそらく出ることはないと思うけど、万が一にも柏原竜二がチャレンジしてくれたら、これはかなり面白いと思うんだけれど。
 ちなみに今井のベストは2時間10分32秒で、おそらく歴代77位ということになっている。

■さて、代表争いの行方は?

 東京マラソンについては招待選手が発表されている。発表されたメンバーについての感想はブログに書いたとおりだが、やはり初参戦の佐藤悠基には敬意を払わざるを得ない。払わざるを得ないが、正直に言うとあまり大きな期待は抱いていない。抱いていないと言いながらひそかに、「あるいは・・・」なんて思ってしまう。
 マラソンの場合、ただ速いだけのランナーでは勝てない、ということをこれまでわれわれは数多く見てきた。国内のケニア人選手たち。ハーフなら世界トップレベルのマーティン・マサシ。モグスも結果を残せなかった。
 マラソンで結果を残せる偉大なランナーは速いだけでなくて「強い」ランナーだ。それは見た目の肉体から感じる印象においてもそうだ。ひょろひょろしたランナーではなく、細くても胸板の厚さを感じるようなランナー。強いハートも欠かせない。そこには、ひょっとしたら何がしかの哲学のようなものも必要かもしれない。
 佐藤悠基の走りに、なんとなくひ弱さを感じているせいで、過大な期待はしないなどと書いてしまうが、彼は日本長距離界のエリート中のエリート、エリート街道を突っ走ってきた男だ。なんとなく往年の渡辺康幸・現早稲田駅伝監督とダブるところがある。
 とはいえ、周到な準備と熱い思いがあれば、2時間8分くらいなら簡単に出してしまっても驚かない。

 彗星のように新しい才能が現れたなら、これほど喜ばしいことはないけれど、そう簡単にあらわれやしないだろう。それでも現在の日本マラソン界を見渡せば、そんな奇跡も願いたくなるが・・・とりあえずは現実的に考えてみよう。
 
 なんだかんだいっても藤原新の記録は現役選手では抜けている。唯一の7分台ランナーといえる。ここにさらなる上積みがあれば--ロンドンオリンピックの失敗も糧にして--これは大いに期待できるし、東京で飛躍してもらいたい。残り2枠のうち1つは藤原新に。

 残り1枠。個人的にはぜひとも今井に出てきてほしいし、最近の走りからその可能性は十分にあると思っている。実績的には前田、山本、尾田あたりにわずかに可能性がありそうだけど、代表に選ばれるなら最悪でも8分台の記録は出してほしいと思う。山本亮は、そういう意味では今回進化を問われる気がする。

 選手の皆さん、ぜひがんばってください。楽しみにしています。


その1 へ戻る
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男子マラソン、モスクワ世界陸上選考の行方 その1

2013-02-05 | レース観戦・応援
 川内中本の近年まれにみるデッドヒートで盛り上がった別府大分毎日マラソン。これでモスクワ世界陸上代表の切符の行方がだいぶ見えてきた。

■選考レース

 実は「別府大分」は選考対象ではあるけれど、予備的な位置付けの大会にすぎない。2時間7分台で優勝または日本人1位になれば代表当確となるのは、すでに終わった昨年12月の「福岡」、今年2月の「東京」そして3月の「びわ湖」の3つ。
 だから川内も、この大会は練習の位置付けで、本命は「びわ湖」だった。

 代表は最大5人。上記の3レースで最大3人の内定者が出る可能性があるが、すでに福岡では日本人最高の2位だった堀端は2時間8分24秒で内定基準に達していないから、内定者は最で2人。
 残り3人は、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、ボストン、ロンドンで「同水準」のタイムを出した選手と、国内選考3レースに「別府大分」を加えた4レースの上位3人から選ばれるということになっている。

■3人は当確だろう

 「福岡」「別府大分」と終わって、内定基準を満たすランナーがいないのはさびしい限りだが、記録的に見て、「福岡」で日本人最高位の2位だった堀端、準対象レース的扱いとはいえ、デッドヒートを繰り広げ積極的な仕掛けで内定基準に近いタイムをたたき出した川内はまず決まりに違いない。
 川内自身もそう判断して、本命と考えていた選考レースの「びわ湖」を回避して、参加者のレベルが高いが選考対象ではないソウルで7分台の記録にチャレンジしたいと明言した。

 さらに敗れたとはいえ、ロンドンオリンピック6位入賞ほか、世界選手権でも入賞実績のある中本健太郎もほぼ決まりだろう。レース後のインタビューでの川内の強力なプッシュもあった「また一緒に走りたい」川内は何度もそう叫び、この記録が出たのも「中本さんの積極的な飛びだしのおかげ」だとアピールした。

■内定基準7分台のタイムをたたき出した選手は過去12人しかいない

 「世界と戦える」選考基準ということで2時間7分台というタイム設定をしているわけだが、では7分台の選手がこれまで何人いるのか?
 日本記録は2002年(!)高岡寿成がシカゴで出した2時間6分16秒だ。6分台はほかに2人いる。2000年の福岡で記録した藤田敦史、1999年ベルリンの犬伏孝行。犬伏の記録は、正直当時何かの間違いじゃないかと思った記憶がある。
 つまり10年以上2時間6分台の記録を出した日本人はいない。そしてこの3人とももう引退している。

 7分台を出したランナーは9人いる。記録順に佐藤敦之、児玉泰介、谷口浩美、藤原新、油谷繁、国近友昭、諏訪利成、伊藤国光、森下由輝。
 森下の名前にあまり記憶がないが(森下といえばバルセロナ銀メダルの森下広一が思い浮かぶ)、2001年エドモントンの世界陸上代表だったりするようだ。ちなみにこのときおなじく代表選手だった(こちら名前に聞き覚えがないが)西田隆維の「別府大分」の大会記録を、今回川内が破った。
 
 このうち実際に現役トップ選手として現在も走っているのは、藤原新だけといっていいのではなかろうか。

 持ちタイムで見ると、ここまで名前の出ていない現役選手で可能性のありそうなのは藤原正和(2.08.12)、前田和浩(2.08.38)、山本亮(2.08.44)、帯刀秀幸(2.08.52)、高塚和利(2.08.56)。ここまでが8分台で38人いる。ちなみにこのあとが尾田賢典(2.09.03)。このなかで藤原、帯刀、高塚の記録はかなり昔に出したもので、今の力から行くと代表を狙うのは難しいだろう。
 ということで湖のなかで可能性があるのは前田とロンドン五輪代表だった山本だけだ。


その2 若手の可能性 へ続く
 
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川内はすごいね。 2013別府大分毎日マラソン

2013-02-03 | レース観戦・応援
 久しぶりに見ごたえのあるレースだった。いつもこういうレースをしてほしい。
 それにして、今回も川内の走りは意欲的で刺激的だった。いつにもまして。
 28㎞すぎから中本とのマッチレースになったが、何度も何度も自分から仕掛けて中本を追いぬいては追いつかれた。なかもとは涼しげな表情で付いて行ったが、自分から仕掛けたと言えるのは28㎞すぎに二人で抜け出た時1回きりだった。この意識の差が勝負を分けた気がする。
 中本は中本で、後半のどこかでスパートをするつもりだったと思う(実際インタビューでもそう言っていた)が、終盤でもスパートのタイミングを逸して、給水のタイミングを使って逆に川内に先に仕掛けられてしまった。攻める側と守る側の意識の差はここぞという時の力が違う。結局中本は付いて行けず、川内は下りでもう一段スパート。
 あとは差が広がるばかりだった。

 それにしても川内優輝は別次元の選手だ。あれほどいっぱいいっぱいな表情なのに何度も仕掛ける。きっと7分台のタイムで走りたいという極めて強いモチベーションがあるからなんだろうけど、ある意味常軌を逸している。あんなことをしたらさらに疲れるはずなのに、苦しい表情とは裏腹に走りは元気を増していくようなのだ。
 
 何度か、自分に「喝!」を入れるかのように、大きく頭を下へ振りおろすようなしぐさも見せた。川内的にも仕掛けることによって相手が逆に仕掛けてくれることがないと、自分も頑張ることができないわけだ。
 中本も自己ベスト&大会記録更新だったが、その記録も川内のおかげといっても過言ではない。川内のこれでもかという仕掛けがなかったら、今日のレース展開では自己ベストは覚束なかったろう。中本もいいレースをしたけれど、やはり先に仕掛ける勇気が必要だし、自分がレースメイクするんだというアグレッシブさを身につけないと優勝は出来ないのかもしれない。

 川内の優勝タイムは2時間8分15秒。せめて優勝タイムが2時間5,6分なら日本マラソン界の歴史に残ると言いたいところだが--TVでは高らかにそう言っていたが--まだまだ世界への道は遠く長い。
 それでも今日は勝負という点で久しぶりに興奮させてくれるレースだった。こんな展開は10年以上なかったのではないだろうか?

 川内優輝。市民ランナーではないです。もしそうなら化けものだ。

2013別府大分毎日マラソン結果とレース展開(sportsnavi)
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昨年(2012年)の大阪国際女子マラソンを振り返って ~重友の走りに涙?

2013-01-30 | レース観戦・応援
 今年(2013年)の大阪国際女子マラソンについて、いくつか感じたことなど書いたけれども、親切な「昨年のブログ振り返ってみたら」メールが届いて、昨年の大会についても感想など書いていた。
 昨年も、もちろん「福士についての期待と絶望」が最大のテーマだったようだ。
 忘れていたこともたくさんあり、やっぱり「メモしておく・文章を残しておく」ことが大切だと改めて思った。
 とくに福士の昨年の失速の原因について詳しく書いていたのが、自分では面白かった。それから、ロンドンオリンピックの惨敗ですっかり頭のなかから消し去ってしまったが、重友の走りに感動して涙さえ流していたらしい自分がいたようだ。それを読んでも事実だったかどうかしかと思いだせないでいる。

2012大阪国際女子マラソン TV観戦
■重友の走りには感動しました 正直、今回重友にあまり大きな期待をしてなかった。天満屋では、むしろ一般参加の坂本直子が、直近の大会で好走したとのことで、ひょっとしたら、と思ってい...



福士の失速

 レース後の会見で、25・26㎞での失速の原因について、 「エネルギー不足だった。25、26キロから脚が重かった。何とかなると思ったけど、どうやっても持っていけなくて脚が固まっ...

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