■ジャッジがルールを越えていいはずがない
2014年フィギュアスケートの全日本選手権をTVで観た。男子は措くとして、まだショートだけしか終わっていないが女子では波乱が起きている。
というのも、次代のエースと目されていた村上佳菜子、今井遙が三回転ジャンプで回転不足を取られて大幅な得点ダウンにより大きく順位を落とす結果となったからだ。
解説の荒川静香によれば、回転不足といっても、ルール上1/4回転分の猶予が与えられているので--つまり3/4回転以上していれば回転不足でも回ったと認定される。にもかかわらず、今大会のジャッジはこの余裕分を見ていないというのだ。
これはおかしいですよね。たとえば日本の将来的なレベル向上のために「余地厳しく判定する」というような考えがあるのかもしれない。けれど、現時点でオフィシャルなルールを勝手に厳しくしてしまうというのは、どう考えてもやり過ぎだ。
村上も今井も終わったときは「やったあ!」という感じだったし、厳密なことはわからないが、ちゃんとできたときの「いつも通り」のように見えた。
競技委員長はきちんと説明すべきではないかと思う。
■村上と上位三人の比較
一方で、たとえば村上佳菜子の演技について言うと、全体的に演技が雑に見えたのも事実である。なんとなく跳んでる・滑っているように見えてしまう。彼女の場合特に動きの「癖」が他の選手より多いので、気を抜いてると自分勝手に滑ってるような感じがすることがあるけど、この日のショートも少しそんな感じがあった。余り強制しすぎると縮こまって村上佳菜子の魅力であもある奔放さ、大胆さが失われそうでバランスが難しいが。
高得点を出した上位三人(本郷、宮原、樋口新葉)は、そういう意味では隅々まで気を配った素晴らしい演技だった。回転も速くて切れがあり素人目にも違いが見て取れた(といっても上述の採点の話とは別)。
本郷、宮原は最終組で、厳しく回転不足がとられているのをわかってからの演技だったから、より丁寧に滑ったというところもあると思うが、それができるということはきちんと実力があるということにほかならない。
村上も、そういう事情はもうわかったのだから、今日のフリーではしっかりと気を抜かずにジャンプを決めて逆転優勝を目指してもらいたい。
が、昨日の演技を見る限り、優勝争いは本郷と宮原の戦いになりそうだ。
2014年フィギュアスケートの全日本選手権をTVで観た。男子は措くとして、まだショートだけしか終わっていないが女子では波乱が起きている。
というのも、次代のエースと目されていた村上佳菜子、今井遙が三回転ジャンプで回転不足を取られて大幅な得点ダウンにより大きく順位を落とす結果となったからだ。
解説の荒川静香によれば、回転不足といっても、ルール上1/4回転分の猶予が与えられているので--つまり3/4回転以上していれば回転不足でも回ったと認定される。にもかかわらず、今大会のジャッジはこの余裕分を見ていないというのだ。
これはおかしいですよね。たとえば日本の将来的なレベル向上のために「余地厳しく判定する」というような考えがあるのかもしれない。けれど、現時点でオフィシャルなルールを勝手に厳しくしてしまうというのは、どう考えてもやり過ぎだ。
村上も今井も終わったときは「やったあ!」という感じだったし、厳密なことはわからないが、ちゃんとできたときの「いつも通り」のように見えた。
競技委員長はきちんと説明すべきではないかと思う。
■村上と上位三人の比較
一方で、たとえば村上佳菜子の演技について言うと、全体的に演技が雑に見えたのも事実である。なんとなく跳んでる・滑っているように見えてしまう。彼女の場合特に動きの「癖」が他の選手より多いので、気を抜いてると自分勝手に滑ってるような感じがすることがあるけど、この日のショートも少しそんな感じがあった。余り強制しすぎると縮こまって村上佳菜子の魅力であもある奔放さ、大胆さが失われそうでバランスが難しいが。
高得点を出した上位三人(本郷、宮原、樋口新葉)は、そういう意味では隅々まで気を配った素晴らしい演技だった。回転も速くて切れがあり素人目にも違いが見て取れた(といっても上述の採点の話とは別)。
本郷、宮原は最終組で、厳しく回転不足がとられているのをわかってからの演技だったから、より丁寧に滑ったというところもあると思うが、それができるということはきちんと実力があるということにほかならない。
村上も、そういう事情はもうわかったのだから、今日のフリーではしっかりと気を抜かずにジャンプを決めて逆転優勝を目指してもらいたい。
が、昨日の演技を見る限り、優勝争いは本郷と宮原の戦いになりそうだ。