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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

全日本選手権の回転不足

2014-12-28 | ランニング以外のスポーツ
ジャッジがルールを越えていいはずがない

 2014年フィギュアスケートの全日本選手権をTVで観た。男子は措くとして、まだショートだけしか終わっていないが女子では波乱が起きている。
 というのも、次代のエースと目されていた村上佳菜子、今井遙が三回転ジャンプで回転不足を取られて大幅な得点ダウンにより大きく順位を落とす結果となったからだ。

 解説の荒川静香によれば、回転不足といっても、ルール上1/4回転分の猶予が与えられているので--つまり3/4回転以上していれば回転不足でも回ったと認定される。にもかかわらず、今大会のジャッジはこの余裕分を見ていないというのだ。

 これはおかしいですよね。たとえば日本の将来的なレベル向上のために「余地厳しく判定する」というような考えがあるのかもしれない。けれど、現時点でオフィシャルなルールを勝手に厳しくしてしまうというのは、どう考えてもやり過ぎだ。

 村上も今井も終わったときは「やったあ!」という感じだったし、厳密なことはわからないが、ちゃんとできたときの「いつも通り」のように見えた。
 競技委員長はきちんと説明すべきではないかと思う。

村上と上位三人の比較

 一方で、たとえば村上佳菜子の演技について言うと、全体的に演技が雑に見えたのも事実である。なんとなく跳んでる・滑っているように見えてしまう。彼女の場合特に動きの「癖」が他の選手より多いので、気を抜いてると自分勝手に滑ってるような感じがすることがあるけど、この日のショートも少しそんな感じがあった。余り強制しすぎると縮こまって村上佳菜子の魅力であもある奔放さ、大胆さが失われそうでバランスが難しいが。

 高得点を出した上位三人(本郷、宮原、樋口新葉)は、そういう意味では隅々まで気を配った素晴らしい演技だった。回転も速くて切れがあり素人目にも違いが見て取れた(といっても上述の採点の話とは別)。
 本郷、宮原は最終組で、厳しく回転不足がとられているのをわかってからの演技だったから、より丁寧に滑ったというところもあると思うが、それができるということはきちんと実力があるということにほかならない。

 村上も、そういう事情はもうわかったのだから、今日のフリーではしっかりと気を抜かずにジャンプを決めて逆転優勝を目指してもらいたい。
 が、昨日の演技を見る限り、優勝争いは本郷と宮原の戦いになりそうだ。
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祝。錦織圭、2014ATPツアーファイナル準決勝進出

2014-11-15 | ランニング以外のスポーツ
 フェレール戦の第三セット2つめのブレーク以降の錦織は神がかっていたなあ。
 何がすごいと思ったかって、相手がフェレールなのに、しかもいつも通り粘り強くミスのないプレーなのに、明らかに錦織のほうが強いと見ていてわかることだ。

 サーブも200km近いスピードだし、トップ10相手でも何本かはエースが取れる。フェデラーでさえ警戒するバックバンドはもちろん、代名詞のエアケイを決めたときのフォアハンドも強烈だ。
 マリー、フェレールに対しても明らかにショットで押していた。
 そして、何と言ってもアイデアの素晴らしさ。さらにそのアイデアをプレーで表現できてしまうセンスと高い技術。

準決勝の相手ジョコビッチは全米で破ったとはいえ、そう簡単に勝てる相手じやない。
 ただ、あの三セット目のようなプレーが大事な場面でできれば、勝っても不思議ではない。
 ワクワクしますね。
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羽生結弦という男

2014-11-08 | ランニング以外のスポーツ
 フィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦、中国杯。上海で行われた男子フリーの6分間練習中に中国の閻涵と羽生が激突した。
 その様は、プロ野球で外野の選手同士がボールを追いかけて激突するのにまさに似た感じ。その激しさもスピード感も全く同じような感じに思えた。ただ、スケート選手はプロ野球選手ほど頑丈にはとても見えない。反動で羽生が激しく打ち付けたのは氷。プロ野球の外野の芝生とはえらいちがいだ。


 そして、この男、やはり只者ではなかった。
 幾分芝居がかって見えてしまうほど彼の様子から身体へのダメージは多大なものに思えた。だが、冷静に6分間練習にも手当のあと復帰し、咳をしながら、ふらつきながら、転びながら、それでも氷の上で滑り続けた。頭に大きなテープを巻き、顎にはパックりわれた傷をバンソウコウを貼り(キスアンドクライで自らむしり取ったのだ)襟には血がにじんでいた。
 それはまるで頭に包帯を巻いた写真で有名な「ミラボー橋」の詩人アポリネールみたいだった。

 誰もが「本当に滑るのか?」と危ぶむ中、やっぱり羽生は出てきた。誰もが実はそう信じていた通り。何度も転倒したけど演技に完璧に集中していた。こういうピンチの時の彼は信じられないレベルの力を発揮する。昔からそうだった。東日本大震災とそれにまつわる様々な出来事が影響しているのかもしれない。何かが、あるいはいくつもの力が彼を演技そのものへとかきたてる。
 そしてまた、このプログラムへの強い思い。オリンピックチャンピオンとしての誇りと責任感。
 ここで滑ったことを手放しでほめたたえるつもりはわたしにはないけれど(ここで無理をしたために今後彼はとんでもない負担を背負いこむ可能性だってあるのだ。本当にそうならないように心から祈る)、はっきり言えることは、これは誰にでもできることではないということだ。彼は間違いなくスケートの演技1つ1つに命をかけている。
 包帯を巻いたアポリネールみたいに羽生はここで滑ったことで、いいとか悪いとかではなく、自分が思うと思わざるとにかかわらず、伝説の1ページとなった。おそらく。

 多くの人がTVでこの試合を見つめてたと思うし。今後もニュースや特番など何度も繰り返し語られるだろうからこれ以上の詳細は措くとしよう。


 TV中継を見ながら思ったことをあと2つ書いておきたい。
 この話をTVの中で語られていたような単なる英雄談にするのは少し違う気がする。松岡氏は、真央ちゃんはじめフィギュアのトップ選手に取材し現場の戦いをまじかで見続けてきたのに、今さら「フィギュアは美しいだけではなくて、ものすごい戦いなんだと思いました」というようなことを言う。そんなことはありえない。もし、今回初めてそう思ったと言うなら、フィギュアスケートをアスレチックな意味では他のスポーツより下に見ていたということになりかねない。ものすごく感動したということなんだろうし悪気はないんだろうけど。
 ひょっとしたら多くの英雄がそのようにしてつくられると知っている確信犯なのかもしれない

 もう一つ。この事故が明確なルールの下でどちらかが一方的に悪いということにならないなら、あくまで二人の選手の不注意によって起きたことであり、そのことによってこの最終グループの他の選手たちは大変な迷惑を被っている。大会の運営・進行上も。テレビで観ている限り二人とも自分の練習に集中するあまり周りが見えていなかったように感じた。
 だから、もしそうなら、この二人は他の選手や大会関係者に謝る立場にある。羽生は間違いなくそうする(あるいはすでにそうしている)と思うけど。

 繰り返しになるが、羽生選手の怪我が本当に大したことがなくてできる限り短期間で万全の体調に戻し元気に復帰してくれることを願ってやまない。わたしも彼の演技を見るのが大好きだから。


※アポリネールの公式HP(Biographieにその写真がある)はこちら
 
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アジアカップと国際Aマッチのブラジル戦、どっちが大事か?

2014-10-15 | ランニング以外のスポーツ
この試合はいったい何だったんだろう?

 滅多に見られない(対戦できない)ブラジル戦なのに、怪我の香川はともかく、本田も長友も武藤も柿谷もベンチスタート
 アジアカップ連覇に向けて、タイミング的に選手選考のためのテストをせざるを得ないとアギーレ監督は言う。とすれば、この対戦は想定外で棚からぼた餅でセットできたってことなのか?

 そうだとしても、ファンからすれば滅多にないブラジルのようなチームとの対戦をアマチュアチーム相手の練習試合のように扱われるのは残念で仕方ない。わざわざ日本からシンガポールへ行ったサポーターの落胆は想像してあまりある。
 アジアカップ優勝はディフェンディングチャンピオンとして当然の目標だが、こんな稀有な機会を無にしていい理由にはならない。
 言葉通り「勝ちに行く」ための最善のメンバーで望まなくてなんの意味がある? 
 アギーレ監督にはそのことがわかっていない気がする。日本における代表戦の位置付けが。その辺はメキシコとは大きく違うだろう。そこは招聘した協会がきちんと説明しなくてはならない。

 本田やハーフナーは今はクラブでの立ち位置が重要な局面で、極端に言えば今の時期代表に呼ばれなくてもいいくらいの気持ちかもしれない。事実そう窺わせる発言をしている。
 本田は昨シーズンのどん底の評価を見事に覆してミランの英雄となりつつある。だが、まだ序盤だ。ここで怪我などしたら元も子もない。高まった評価も一気に無になりかねない。「怪我だからしかたない」なんてイタリア人は日本選手を大目に見てなどくれないし、日本サッカー協会も何もしてくれない(しようもない)。大事なシーズンだ。
 ハーフナーも代表のことを聞かれて「今はあんまり・・・チームで結果を出すことが一番」とか言っていた。移籍したばかりでレギュラー定着もままならない状況。そりゃあクラブの試合のほうが今は大事だろう。彼もW杯前から散々叩かれてきたわけだし、「代表は今はいいや」と思って当然だと思う。

 それでも呼ばれれば来ざるを得ないし、来た以上何かを持ち帰らなくては意味がない。
 にもかかわらずハーフナーなんてまったく試合に出してももらえず疲れただけだ(極端に言えば)。本田は怪我だけは避けたいと思ってたから、そこは良かったろうけど、この0-4という結果では、差し引きして収穫は多くないだろう。ネイマールの1試合4点はロマーリオ以来というからブラジルサッカー史上にしても滅多にあることではない。ロマーリオと言えばドゥンガの現役時代の同僚だ。
 何も彼らの代表への思いを疑ってるわけじゃないが、現実問題というのは誰にでもある。そりゃあ代表でやれるならみんなやりたいに決まっている。

 個人的に元々半信半疑だったけれど、アギーレへの期待が一気にしぼんだことを告白する。選手、サポーター、協会自身もそうじやないかと推測する。
 アジアカップに優勝するのは必ずしもそう簡単ではないと思う。しかし、これだけ言い訳にされてはアジアカップ連覇はもう当然のことという気にならざるを得ない。アギーレ監督にとって正念場となることは間違いない。
 世界レベルを実感したとJリーグの若い選手たちは言ってるようで、アギーレ監督もそれを「成果」に上げているようだが、そんなものはブラジル戦で教える必要などない。これは命がけの試合というわけではないのかもしれないが単なる練習試合でもない。日の丸を背負っての試合なのだから。

 と素人の私は考えるが、プロのアギーレ監督はもっと別の次元のことを考えているのかもしれない。そういう期待を残して次の代表戦、そして彼が当面の最大のターゲットにしているアジアカップの戦いを楽しみにしたい。

 アジアカップ。日本のグループリーグ初戦は、来年2015年の1月12日。1月31日、Stadium Australiaで決勝戦が行われる

日本サッカー協会公式サイトのアジアカップ2015プレスリリースはこちら
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祝・アギーレ・ジャパン初勝利。日本対ジャマイカ、1-0。

2014-10-11 | ランニング以外のスポーツ
 ゴールのチャンスはわんさかあり、香川本田がはずしまくったので、オウンゴールの1点だけだったけど、ファンタスティクな攻撃がいくつもあったし観ていて楽しい試合だった。
 これで、後半カウンターで点でも取られて同点とかだと一気にテンションが下がるが勝ってくれたので良しとして、新生日本代表の勝利を祝いたいと思う。

 このオウンゴールもしかりだが、アギーレ絶賛との報道もあったように、柴崎は一気に名を上げた。事実プレーも光るところがいくつもあった(甘いプレーもいくつもあったと思うけど)。
 これで遠藤が呼ばれる可能性も少なくなったかもしれない。遠藤は大好きな選手なのでちょっと残念だが、これも時代の流れ、止むをえまい。

 アギーレはどうやら本田にキャプテンをやらせたいようだ。長谷部の招集も今後微妙になる気がする。また、塩谷が評価を上げたので、怪我が治ったとしても麻也がすんなり召集されるかどうか(たぶん召集されるとは思うけどこれまで通り不動のレギュラーかどうかは怪しい)。

 ゴールマウスも西川が守った。足元のプレーは随一だと言われてるようだ。ブラジルW杯でのノイヤーのプレーが話題になり新世代のGKは11人目のフィールドプレーヤーとしての能力が要求されるようになりつつある。
 川島のガッツは大いに買うけど、どうにも油断している場面が多いのが気にはなっていた。西川にポジションを奪われる可能性無きにしも非ず。個人的には西川にも安心できないけど、GKがどうなるかも今後注目したい。

 昨日はチームとしてよく動き有機性を感じさせるプレーも確かに多かった気がする。いい方向に向かってる感じはあるので、次のブラジル戦が楽しみなのだが、あいにくシンガポールのピッチ状態は最悪らしいし、PM2.5が深刻だという話もありまともな試合ができない可能性もありそうだ。
 
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