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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

ドン・マッティングリーとジョー・ジラルディ。イチローとマー君の来し方行く末。

2016-06-27 | ランニング以外のスポーツ
 イチローはマーリンズに移籍して2シーズン目だけど、その前はもちろんニューヨーク・ヤンキースに在籍してた。そのときの監督は、現在も引き続き名門ヤンキースを率いるジョー・ジラルディ。今シーズンからマイアミ・マーリンズの指揮を執るドン・マッティングリーも、実は選手時代をヤンキース一筋で過ごし、現役引退後は松井の恩師でもある名将ジョー・トーリ監督の元、ヤンキースのヘッドコーチを務めヤンキースの次期監督と目されていたらしい。ところが、トーリ監督がドジャースの監督となったのに伴い、マッティングリーもドジャースに移った。トーリ監督勇退後、マッティングリーはドジャースの監督に就任。2015年に退任するまで3年連続で地区優勝を果たした。
 ドン・マッティングリーは選手としてもヤンキースの看板選手で、メジャー在籍14年で2153安打を放っている。しかも、全盛時にはホームランを35本も放つなどスラッガーでもあり、ヤンキース記録の238安打を放った1986年は打率.388で2年連続首位打者。打点王も獲得している。彼の背番号23は永久欠番だそうで、だれもがみとめるヤンキースのレジェンドの一人と言っていいだろう。
 ジラルディの実績はマッティングリーには劣るが、正捕手を務めた4年間(1996~1999)で3度の世界一となった。あの伊良部秀輝ともバッテリーを組んでいたそうだ(知らなかったけど)。我々がよく知っているヤンキースの正捕手と言えばホルヘ・ポサーダだが、ポサーダの前に正捕手を務めていたのがジョー・ジラルディということになる。

 前置きが長くなったけど、こんなブログを書こうと思ったのは、私が監督としてのジラルディを全く評価していないからだ。人間性がどう、とかではなく、純粋に監督としての手腕にはなはだ疑問なのだ。もっと言うと、ヤンキース・ファンというわけではないので、ヤンキースの勝ち負けにはとくにこだわりはない。ただし、ヤンキースには、今なら田中将大がエースとしているわけだし、おととしまではイチローと黒田も在籍していた。彼らのいるヤンキースはやはり応援してしまう。
 で、2009年には監督としてもワールド・チャンピオンになった。ご存じの通り、そのワールドシリーズのMVPは松井秀喜である。一方、今年9シーズン目のヤンキース監督をつとめるジラルディだが、2009年以外では地区優勝が2度あるだけである。
 スター軍団をまとめるのは、それ故の難しさもあるに違いないが、それにしても、金にものを言わせてあれだけのスター選手をそろえながらのこの成績にヤンキースファンはよくおとなしくしているものだと思う。
 ヤンキースの成績自体はともかく、松井、イチロー、マー君の使い方について個人的には腹立たしいことこの上ない。それでもってヤンキースの成績がよいなら、逆にあきらめもつくのかもしれないが、こんな成績なのに、イチローやマー君の使い方を見てるとなおさら納得がいかないわけだ。

 たとえば、イチローについていえば、左ピッチャーが出てくると教科書通りきちんとイチローは交代させられた。しかし、イチローは左ピッチャーなど全く苦にしないバッターの筆頭と言ってもいいくらいなのだ。左ピッチャーが先発だと予想されればスターティングメンバーには入れてもらえないことが多かった。
 マー君。故障から復帰して、肘の状態を考慮して中6日で使っているのかと思ったら、突如中5日、中4日だったりする。起用法に一貫性というものがない。あるいは、球数の関係があるのはわかるが、引っ張っておきながら、ヒット一本でイニングの途中で平気で交代させる。シチュエーションとはあまり関係がないように見受けられる。
 何が言いたいのかというと、選手の起用法も戦術もきわめて教科書的で、かといって一貫性が感じられない。調子が悪いとみているなら使わないなら、それはそれで要するにつまらない。その癖会見など聞いていると、話は上手だが、どうにも魅力に欠ける気がする。真実みに乏しい。そういっては言い過ぎかもしれないが。
 どこまでいっても一メジャーリーグベースボールファンの感想に過ぎないけれど、ときには彼という野球人の哲学なり、経験に基づく閃きといったものがうかがえる采配をしてほしいと思うのだ。選手にとっては納得できる一貫性というものがないとはなはだつらいシーズンを過ごすことになる。

 マーリンズに来て2シーズン目のイチロー。ピート・ローズの4256安打を超えた後のインタビューで、イチローはマーリンズの選手、スタッフ、ファンへの感謝を述べたのだった。その中にはドン・マッティングリーも入っていたと思う。
 マッティングリーが監督になり、「昨シーズンはイチローを使いすぎていると思う。今シーズンは出番が減ることになるだろう(だいたいそんな話だったはずだ)」と言ったと聞き、「このボンクラ監督め」と日本人の誰もが、いや少なくとも私は思った。
 彼の言葉通り、シーズン序盤はなかなかスタメンで出る機会はなかった。しかし、期待の若手たちに薬物疑惑が発覚したり、すっかり調子を落とすものがいたりで、最も元気なイチローに出番が回ってきた。そして、今シーズンのイチローは、見事すぎるくらい見事にそのチャンスに応えた。
 打数は少ないながらチームNo.1の打率で、日米通算でメジャーリーグ記録4256安打を越えた後、素人的には、「この調子だし、一気に試合に出るチャンスが増えて、3000安打もまもなく達成となるんじゃない」と思ったりしたのだが、ドン・マッティングリーは違った。
 彼はイチローの起用法を変えることはなかった。これまで通り、だ。外野のレギュラーは、若手有望株の三人---イエリッチ、オスーナ、スタントンがあくまでも優先。イチローは彼らの状態を見ながら、これまで通り、代打とスタメンを使い分ける。
 マッティングリーという人は優秀な監督なんだと、そのときわかった。

 イチローが今シーズン好調とはいえ、それはこれまで代打数試合、スタメン数試合という起用方法で、適度に体を休めることができたせいだったと考えることはきわめて妥当なんじゃないか? そう思った。昨年までの数シーズン、イチローは、かつてからは信じられないようなひどい成績だったのだ。200安打と打率3割が途絶えた2011年以降、それなりに身体のあちこちが(たとえば視力とか反射神経などは、イチローといえども鍛えてどうなるものでもないだろう)衰えてきたに違いない。記録が途切れたことにより、心理的にも様々な影響があることも想像できる、本人の意識だけでコントロールしきれないところもあったに違いない。
 今シーズンについて言えば、イチローの飽くなき努力はもちろんなんだけど、ドン・マッティングリーという人が監督になり、起用法やチームマネジメントも変わったことがきわめて大きく、この好調に影響している気がしてならない。かつてMLBを代表するスターでもあったドン・マッティングリー監督に加え、イチロー自身も語ったように、MLBホームラン記録を持つレジェンド、バリー・ボンズが打撃コーチとして加わっていることも大きな意味があるだろう。

 一方、今年も全く打てないヤンキース。ベテランが多くけが人続き。ホームランは多少打っているとはいえ、すっかり刀のさび付いたA.ロッドが相変わらずクリーンナップに居座るヤンキースで、孤軍奮闘するマー君は可哀想になってくる。高額な年棒ゆえ、点をとってくれようがくれまいが、モチベーションを維持して、給料に見合った成績を残さない限り、ファンにもメディアにもたたかれかねない。もう少し自由に楽しく野球がしたいと思っているのではないかと推測する。
 野球というスポーツの楽しさは、ルールにせよ(ストライクゾーンなんて枠があるわけじゃない)、球場にせよ(球場ごとに形も広さも違う)、細かなことにこだわらない自由さにある。とりわけ日本野球に比べて私が感じるMLBの素晴らしさは、プレーにおいても選手の個性を尊重すること、「来た球を打つ」「どんな体勢だろうと来た球を捕る」、コーチもいるけど「自分で考える(あるいは自ら教えを請う)」、そんなところなのだ。まさに、少年野球の必死さ、楽しさ。それを最高の選手たちが繰り広げる。そこにあると思うのだ。
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イチローの記録について

2016-06-18 | ランニング以外のスポーツ
 ピート・ローズの4256本を抜く4257本のヒットを放ったイチロー。賛否両論かまびすしい議論が巻き起こる中なので、この場で私がとやかく言う意味もあまりない。

 間違いないのは、メジャーリーグを含めたベースボール史においても、並ぶもののほとんどいない偉大なヒットメーカーだということ。誰も認めないわけにいかない。ピート・ローズだって大いに認めている。

 そして、なんていったって、ヒットをバンバン打って、走り、難しフライをキャッチし、レーザービームを投げ込むイチローを見るのは、とっても楽しい。

 50までやって、MLBだけでローズの記録を抜けば誰も文句は言うまいなどと無茶を言う人がいるようだが、50までやっても、もはやその記録を抜くことは不可能だ。イチローは誰よりもベースボールをするのが好きで、自分のプレーでファンが喜んでくれることをできるだけ長く楽しみたいだけなのだと思う。

 日米通算をMLB単独のヒット数と並べて「アメリカにどうだといってやりたい」などといってる人がいるが、だいたいその本人も自分の記録が抜かれたときに、「日本記録は私のものだ(イチローの記録は日米合算だから)」と言っていたと記憶している。
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女子バレー、韓国に敗れる。甘い気がする。

2016-05-17 | ランニング以外のスポーツ
 バレーボールのリオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選女子大会てものが行われている。なぜか日本で開催されている。これまでにもバレーボールの世界大会などがしばしば日本一国開催で行われているのがなぜなのかよく知らないが、日本にとっては誠に有利な条件で今回もオリンピック出場がかかる大会が行われているのは確かだ。スポンサーの関係や独占的にフジテレビが放送権を握っていることが少なからぬ理由であろう。

 わたしは、こういうアンフェアな開催方法が気に入らない(日本でやることでほかの国にもいろいろ助かることがあるのかもしれないが)。そもそもここしばらくバレーボールの熱心なファンというわけではない。ただ、一生懸命にバレーに取り組む姪が一人いて、ましてや日韓戦ともなれば熱い戦いが予想されることから見てしまった。

 この試合、セットカウント1-3で敗れたが、最大かつ唯一のポイントは第1セットのマッチポイントでサーブがオーバーして相手に追いつかれたところにあったと思う。「厳しい所をついていかないといけない」というのはわかるが、セットポイントでサーブミスなどこのシチュエーションではあり得ない。韓国という相手にこの第1セットを取ることがどれほど重要かわかっているんだろうか?と思う。テニスだってセカンドサーブはスピードを落とす。なぜなら、フェアに入れることが最も重要だからだ。
 私は、このミスでこのセットを落としかねないと思った。案の定追いつかれ逆転される。個々の選手以上にキャプテンや監督、コーチの責任が重いと思う。

 ただ、特に真鍋監督はこの1試合だけを見ていないのは、その采配からも間違いなく---木村は故障もあったようだが、荒木、長岡も途中交代させ、鍋谷と石井、それにバックアタックで名を売った迫田で後半を戦った。負けはしたが交代した3人はともに活躍した。
 この大会は3位に入ればオリンピックに出場できるそうだ。そのあたりを冷静に計算しつつ、五輪本番に向けて若手も含め経験を積ませ、自信を付けさせ、さらに競争原理を持ち込みベテラン勢への奮起を促す。そういう、戦略が垣間見えた。

 それにしても、会場最前列にアイドルが陣取って派手な応援を日本チームに送る。それを番組の演出に取り込み、アナウンサーの実況まで三文芝居っぽいのは見るに堪えない。ほかの国がいいと言っても、あからさまなえこひいきに日本人として恥ずかしい気持ちになる。
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レスター、プレミアリーグ制覇! 岡崎おめでとう!!

2016-05-03 | ランニング以外のスポーツ
 本拠地で勝って優勝のほうが盛り上がって最高だったろうけれど、優勝が決まるまでは本当に何があるかわからないので、どんな形にせよ、優勝が現実となったことは、岡崎ファン、にわかレスターファンの私としては誠に喜ばしい。欲張りすぎてはいけない。

 引き分けで優勝持越しとなったマンU戦は本当に久しぶりに「どうしてもLIVEでみたい」と悩みまくったが、そのためだけに2500円払う気になれず、結果を知ったうえで翌日NHK・BS1で楽しませてもらった。

 こういうことを成し遂げるチームはどれも---こないだのラグビー日本代表やW杯を制したなでしこJAPAN、野茂がMLB史上唯一のノーヒッターを達成したクアーズフィールドのドジャーズとか---すべての選手、監督やスタッフが各々の能力を個性的に発揮しつつ一丸となっているもので、見ていて気持ちがいい。

 今年のレスターもまさにそういうチームだった。岡崎はもちろんだが、前線でのヴァーディーのチェイスなんか信じられないほどだし、カンテのボールカットの動きもほかであまり見たことがないほどだった。

 来シーズンは多くの選手が抜けてしまうだろうから、今シーズンのレスターサポーターはまさしく一生に一度の歓喜を味わえた幸せな人たちだなあ。
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アフガニスタン戦のゴール。~サッカーW杯ロシア大会アジア2次予選

2016-03-25 | ランニング以外のスポーツ
 FIFAランク150位台のアフガニスタンを相手にホームで5-0の勝利。岡崎、清武、吉田、酒井宏樹、金崎と5人が1点ずつ。この中でワールドクラスのゴールは岡崎の左足のゴールのみだった。ものが違った。残りの4点は最終予選なら決まったかどうか怪しい。

 次のシリアはグループ2位だがFIFAランクは120位台。ランク差程楽なゲームにはならないだろうけど、なんといっても世界を揺るがす内戦の国である。実際のところ日本との総合的な実力差は相当あると思う。だから楽に勝てるとは限らないのがサッカーというスポーツではあるけれど。

 なお、最終予選に進めるのは各グループの1位8か国に加え、各グループ2位の8チーム中成績上位4か国となっている。日本は2位でも進める可能性が高いが、2次予選で負けてるようでは本戦出場は危うい。足をすくわれないよう、決定的な力の差を見せつけてほしい。
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