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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

ブラジルW杯代表メンバーは誰だ? ~サッカー日本代表の国内最終合宿

2014-04-09 | ランニング以外のスポーツ
 4月7日から2泊3日で行われているサッカー日本代表の国内最終合宿。これまで代表召集経験がなく、今回も呼ばれなかったJ選手にブラジル行きの可能性はなくなった。

 国内組常連メンバーでは遠藤、柿谷、山口蛍、今野、伊野波、森重、西川の7名が呼ばれていないが、もちろん彼らはよほどのことがない限り、逆に確定と見ていいだろう。今回も呼ばれたメンバーではMF高橋秀人、青山敏弘は当落線上、DF水本裕貴、槙野首の皮一枚つながった感じだろうか。
 若手中心ということで、代表への意識付けの意図もあるだろうけど、時期的に当然ブラジルW杯メンバーの可能性を探る意味がある。

 海外組では本田、香川、川島、岡崎、長友、大迫は決まり。内田、長谷部、吉田は故障中なので治り具合が心配だが、故障さえいえれば呼ばれるのは確実。ただ、けっこう重症のようなので、回復状況によっては同じポジションの選手にチャンスがある。サイドバック、ボランチ、センターバック。
 サイドバックではひさしぶりに召集された安田理大が注目される。ボランチでは鹿島の柴崎岳。東アジアカップで召集されながら体調不良で辞退したが再びの召集でザックの期待がうかがえる。
 センターバックは数多く召集されているようだ。麻也の状態が心配される。一番手は鈴木大輔か。鹿島の昌子源、大宮の若手・今井智基、セレッソ・山下達也、サンフレッチェ・塩谷司、4人ともわたしは実はよく知らない。
 逆に言うとこの期に及んでも闘莉王は呼ばれないんだな、という事実の方がショックだ。

 GKは今回召集された権田の可能性が高いが競争させる意味もあるのか他に2名(東口順昭、林彰洋)が呼ばれている。いずれにしても枠は3なのでこの3人の中から1人が選ばれる。

 海外組では清武、乾、ハーフナー、細貝、酒井(宏樹)、酒井(高徳)にチャンスはまだあるだろう。FW、攻撃的MFはタレントぞろいながら、日本の最大の課題はいまだに得点力・決定力。このポジションでの人材発掘はこの合宿でも大きなテーマである。
 再召集の豊田、工藤、原口、齋藤にはもちろん大きな可能性がある。今回初召集ではなんといってもJで実績を残している新潟の川又堅碁が注目される。さらにトップ下では高萩洋次郎、最年少19歳で選出された若き才能・南野拓実も大いに可能性があると思う。
 闘莉王同様、佐藤寿人も大久保も呼ばれないんだな。今回呼ばれてないが代表経験豊富な駒野、中村憲剛、前田も知ってるから呼ばないんだろうが、よほどの非常事態にでもならない限り召集される可能性は小さくなった気がする。

本田、香川、川島、岡崎、長友、大迫(6)
遠藤、柿谷、山口蛍、今野、伊野波、森重、西川(7)
内田、長谷部、吉田(3)
※この3人はW杯に間に合うと仮定。

 GKを除くと残りの枠は20。以前書いたとおり、DF8、MF&FW12になると思う。川島を除く上記15人の内訳はDF5、MF&FW10。したがって残りはDF3、MF&FW2しかない。
 少し細かく見てみるとSBのスタメンは間違いなく長友、内田。3-4-3にシステム変更した場合はインテル同様長友はサイドハーフも可能。SBの候補は酒井(宏樹)、酒井(高徳)、安田。DF8はCB4+SB4と考えればSBの残りは2枠。順当にW酒井が当確で、内田がダメなようなことがもしあれば安田という選択か。
 CBのスタメンは吉田、今野、森重で調子のよい者という選択か。伊野波もいるので枠が4ならすでに椅子は埋まっている。細貝も可能性があると思っていたが今回伊野波が呼ばれなかったことで伊野波の可能性が高いかもしれない。ただ、細貝は攻撃面でも貢献できるのでボランチのリザーブも可能でまだ呼ばれる可能性はある。鈴木大輔、槙野、水本、初召集の4人は吉田の復帰が難しい場合も想定したものと見るべきか。

 スタメンの構成はは4-2-3-1の可能性が高い。MF&FWでは、ボランチ2、1トップ、トップ下、SH2。MF&FW12の内訳は、ざっと、ボランチ(4)、1トップ(2)、トップ下(2)、SH2(4)。
 まずボランチ(4)から。ここは経験と信頼が重要なポジションなのでそう簡単に替えは効かない。不動の2人、遠藤と長谷部がいるが、長谷部の故障、このところの山口の活躍で、少し状況が変わってきた。長谷部の故障は手術2度目ということで出場に黄信号が出てきた。その場合、ひとまず遠藤、山口の組合せでいくのだろうが、あと1人は必要になりそうだ。今野細貝もボランチの経験もあるがもう1枚いても悪くない。高橋秀人、青山敏弘、柴崎岳、中村憲剛が候補。実質今回初召集の柴崎は合宿でのアピールが大きな意味持つかもしれない。
 1トップ。2枠となると、すでに間違いなく柿谷、大迫が確定であり、他の選手に可能性なしとなるが、当然攻撃的なMFとして選出もあり得る。ここには代表を狙う多くの人材がいる。豊田前田、ハーフナー、乾、工藤、原口、そして初召集の川又堅碁
 相手によっては高さが欲しいというケースがあるかもしれない。具体的にはテクニカルなチームを相手にする場合、余り身長の高くないチームの場合。戦術的にはもちろんセットプレーへの対応。高さで選ぶならハーフナー、豊田、川又堅碁
 ザックジャパンのトップ下スタメンは本田で定着しているがもちろん香川もトップ下がもっとも生きると思う。もう1人くらいトップ下のできる選手が欲しい。今回召集メンバーでは高萩、長谷川アーリアジャスール憲剛もいける。長谷川はもともとはボランチ。
 以上を踏まえて攻撃的MF4枠を考えなくてはならない。現状ではスタメンは香川、岡崎。岡崎ももちろん1トップでも十分いける。というか1トップでも一番いい選手だと個人的には思っている。岡崎の得点力・決定力は何度も言うように日本ではNo.1だ。絶対外せない
 ここまで名前をあげていない選手としては、横浜のドリブラー斉藤学と19歳、飛び級でA代表初召集の南野拓実がいる。
 高さとおなじようにドリブラーも1人くらいいてもいいかもしれない。ただし世界でどこまで通用するかという疑問はないでもない。その点、は曲がりなりにもドイツでそこそこの実績を残してはいる(今年は通用していないようにも見える)。将来を見据える余裕があるなら19歳南野を帯同するのも1つの選択肢であるかもしれない。

 こうしてみてくるとMF&FWについてほぼスタメン確定の6人を除いて、残りの6人を選ぶのはわたしの手に余る。ザックが誰を選ぶのか注目したい。何が起こるかわからないのでユーティリティー度の高い選手を多めに入れておきたいが、世界の厳しい戦いを乗り切るにはスペシャリストを選ばざるを得ないところもあり、そのバランスをどのあたりに持っていくのかという判断になるだろう。

※とは書いたが、希望も含めて、私の考える23人は緑・大字。


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真央ちゃんは偉いね。

2014-02-26 | ランニング以外のスポーツ
 帰国後外国人記者クラブで会見した浅田真央ちゃん。さすがの外国メディアということでみんなが気にしてる質問をきっちりしてくれました。
 「浅田選手、森元首相の発言に傷つけられましたか?(おおよそそんな内容)」

 真央ちゃんは、これっぽっちも怒りらしきものが含まれていない穏やかな笑顔で、

 「もう終わったことなので今は何とも思っていません」
 「人間誰でも失敗することはあると思うんです。でも失敗しようと思って失敗するわけではないので、ちょっと違うかなと思いました」
 「森さんもきっと、今はあんなことを言ってしまったことを後悔しているんじゃないかと思います」

 そう答えた。その後のフリーで思い描いていた通りの演技ができたという満足感・幸福感に満たされているからそんなふうに言えたのかもしれない。
 傷つかなかったのならそれでいいや。やさしい人は強い人でもある。そういうことだな。一安心。
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浅田真央とキム・ヨナ

2014-02-22 | ランニング以外のスポーツ
キム・ヨナの真央ちゃんへの思いに熱くなった

 もうソチオリンピックの女子フィギュアについて書くのはやめようと思っていたのだが、キム・ヨナのコメントに涙が出そうなくらい(歳のせいか涙もろくてダメだ)ジーンとしてしまったのでやっぱり書いておくことにする。


 ソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子で銀メダルを獲得したキム・ヨナ(23)は21日、当地のコリアハウスで行われた記者会見で、約10年にわたりライバルとして共に世界のファンの注目を集めた浅田真央に対し、「大変なことがたくさんあったと思う」とねぎらいの言葉を口にした
 キムはこれまで最も記憶に残ったライバルを問われ、迷わず浅田の名前を挙げた。「長い間比較もされ、競争もした。もうそのような競争はしなくなる。私たちのように比較され続け、共に競技した選手は多分ほかにいないだろう」と振り返った。
 浅田に掛けたい言葉を問われると、自分が言う立場にないとして言葉を選びながら、「大変なことがたくさんあったと思う」と述べた。  ショートプログラム(SP)でまさかの16位となった浅田はフリーで巻き返し、6位入賞を果たした。浅田はフリーの演技を終えるとこらえ切れずに涙を流した。
 キムは「浅田は日本で、私は韓国で最も注目を浴びたフィギュア選手という共通点がある。その選手の心情を私も理解できると思う。浅田が泣きそうなときは、私もこみ上げてくる」と長年のライバルへの共感を込めて振り返った。
【聯合ニュース 2014年2月21日(金)19時22分配信 】


 昔の映像を見ると試合の前後では仲良く談笑したりしているシーンも多かった気がする。二人が近いうちに顔を合わせて笑顔で楽しい時間を過ごせたらいいなと心から思う。
 二人の言葉からは互いを尊敬し合っていることは十分わかるので、闘いのステージが終わった今、周囲が心配するほどのことはなく、会う機会があれば何もなかったように(実際試合以外では二人の間にはなにもなかったのだ)若い女性らしくキャッキャと話している姿が想像できる。
 そういう二人を、全然関係ないけれど、見れたらこちらも「やっぱりなあ」と確認してホッとして幸せな気持ちになれる気がする。

感動の嵐を読んだ真央ちゃんのフリー

 ソチの女子フィギュアを振り返ったとき、キムヨナもコストナーもソトニコワも素晴らしかったが、われわれ日本人に限らず世界中のスケートファンがまっ先に思い浮かべるのは真央ちゃんの演技であり、もっと言うとフリーの演技終了後、涙を歯を食いしばってこらえる真央ちゃん、そしてそのあと満足感に浸って最高の笑顔で観客に手を振る真央ちゃんなのかもしれない。
 バンクーバーのインタビューで涙を拭く真央ちゃんに必ずもらい泣きしてしまうわたしは、ソチのこの映像にも泣いてしまう気がする。

 以下、WEBで拾った世界的スケーターたちのツイート(わかるものは出典をあげてます。あとは各社のニュースから)。

エフゲニー・プルシェンコ
「真央、君は本当にすごかったよ。とりわけトリプルアクセルには感動した!君こそ真の勇者だ!!」
Mao- you was great, special thanks for Axel 3,5! You're real fighter!!
【https://twitter.com/EvgeniPlushenko/status/436580238446034944】

アレクセイ・ヤグディン「泣きたくなるほど素晴らしい」

タラ・リピンスキー
「これこそわたしの知ってる真央という選手よ。」
This is the Mao we know.
【https://twitter.com/YukariWatanabe/status/436542378342907904】

ジョアニー・ロシェット「真央!なんてスケート!なんてファイターなの!」

ミシェル・クワン
「浅田真央の姿に涙があふれた。いつまでも忘れることができない演技だったわ」
Mao Asada- made me cry.... a performance that we will all remember forever! 【@MichelleWKwan】

ジェフリー・バトル「僕の目から涙がこぼれた。ありがとう真央。華麗だったよ」

エルビス・ストイコ「私にとって今夜の主役は浅田真央だ」

安藤美姫「真央を誇りに思います。今夜の浅田真央こそが本当の彼女。ソチで彼女は自身のベストの演技をしました! ありがとう」

ソトニコワが悪いわけじゃないだろう

 なんだか世界中でソトニコワ叩き的なメディアの報道が目に付くけれど、キム・ヨナも言っている通り、選手自身はフィギュアスケートにおける--とりわけオリンピックという特殊な舞台での--評価システムの妙というものに納得している。
 むしろ騒いでいるのは周囲なのだ(わたしもこのブログに少し書いたけれど)。それぞれ見る人ごとに金メダリストを選べばいいのかもしれない。どこまでいっても100%公平とはいかないのが採点競技なのだから。
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142.71点 ~浅田真央のフリーの評価

2014-02-21 | ランニング以外のスポーツ
 ロシアの17歳、ソトニコワの金メダルという予想外の結果となったソチの女子フィギュアスケート。
 ソトニコワの演技も立派だった。解説の八木沼純子さんが「いったいどこまで点数が伸びるんでしょう」と得点が出る前から言っていたので、専門家から見れば、ほぼ150点とバンクーバーでのキム・ヨナの最高点に迫る点数も不思議ではないのかもしれない。確かにジャンプは高さがあったし、勢いにも乗っていた。ジャンプのミスは一度だけ。素晴らしい演技だったことは素人の私にもわかった。

 が、どうも納得がいかない

 そもそも、バンクーバーでのキム・ヨナの点数が150点越えというのも、改めて妥当なのかどうかわからなくなってしまった。
 というのも真央ちゃんの今回のフリーが142.71点でキャリアハイだというからだ。
 キム・ヨナのバンクーバーでの演技がオリンピック史上にも残る本当に素晴らしい演技--日本のファンから見てもぐうの音も出なかった--だったことは疑いようがない。すばらしかった。感動した。
 ミスのあった真央ちゃんの演技と比べてこの時のキム・ヨナがはっきりした差で金メダル。これも納得するしかない。残念だけど。ただ、それでも3回転半を2度跳んだ浅田真央と飛ばないキム・ヨナの差がどう点数に反映したのかというところはどうも素直に納得はできないんだけど。
 ただ、3回転半を選ぶのか3回転-3回転のコンビネーションで点を稼ぐのかは基礎点が明示されたうえで選手が選べるわけだから、「そんなこと言うなら、トリプルアクセルをやめてコンビネーションにしたらいい」という話になるし、競技としてはその通りだ。

 バンクーバーの男子フィギュアでは金メダルのライサチェックが4回転を回避して確実に点を稼いで優勝した。そのことについて銀メダルのプルシェンコは黙っていなかった。
 同じようにより難しい技をできる人がいて、やらない方が点数が高いなんてのは、採点競技で芸術性の比重が高いにしても、単純にどこかおかしい。だからそういう矛盾をはらんだ競技なのだと重々理解しておかないといけないだろう。
 一方で、そういうことが起きると一時的にこぞって難しい技を回避するような事態になり停滞を引き起こすことがある。
 ただ、やっぱりチャレンジする人がいずれ増えてくるのだ。これは大げさに言えば生き物の進化と同じ原理だと思う。生けるものは停滞する時期があったとしても生き続ける限り進化をやめない。良くも悪くも。そして良いと思わないとすれば、それは生きていること自体を否定することにもなりかねない。生き物は進化するものだからだ。そんなことを考えていくと吉本隆明が原発を肯定した発言にも結びついて行く。これはまた簡単な話ではないのでこれ以上ここではふれない。

 話がそれたが、そんなわけで今回の男子は4回転を飛ばない選手は入賞もできなかった(はずだ)。
 女子の場合は、トリプルアクセル(伊藤みどり、中野友加里、浅田真央の3人だけ)や安藤美姫一人だけが跳んでいる4回転など、この停滞期間が長すぎるので話がややこしい

 このソチのフリーでも--滑走順が早かったから得点が出にくいという事情があるのかどうかわからないが--真央ちゃんの演技直後には「8トリプル」が成功し、142.71点が出て、史上誰もやっていないことをノーミスでやり遂げて出た得点なのだから、ショートはうまくいかなかったから金メダルは取れなかったけどフリーでは1番だと思ってとても喜んだのだった。
 ところが、ソトニコワは軽々とこの得点を超え、バンクーバーほどではなかったキム・ヨナさえ真央ちゃんの得点を上回ってくる。なんだそりゃ?

 産経新聞のWEB版によれば、真央ちゃんの得点の詳細は下記の通りだそうだ。


「冒頭のトリプルアクセルはきれいに着氷。投入回数を1回に減らした戦略が当たった。続く2連続3回転ジャンプは、後半のループが回転不足。ダブルアクセル-3回転トーループのコンビネーションはトーループが回り切らず。五輪で女子初の全6種類の3回転ジャンプ成功-の目標にはあと一歩届かなかったが、142・71点はフリーでの自己ベスト。ソトニコワ(ロシア)と金妍児(韓国)には及ばなかったが、SP16位からごぼう抜きした」

 この記事を読んでようやく合点が行った。ループとトゥループ、2つの3回転が回転不足との判定だった。解説の八木沼純子さんも演技直後には「回転不足はないと思うんですが・・・」と言っていた。それほど微妙な(スローで繰り返し見ないと判定不可能な)ものだとしたら・・・とまたいろいろ考えたくなるが、もうやめておこう。
 とにかく、「8トリプルは完璧じゃなかった」だから142.71点だったのだ。これが8つとも認定されていれば、少なくともフリーでは真央ちゃんがトップに立っていたと信じたい。


《追記》
 ついでながら、女子フィギュアの全体の印象に付いても書いておきたい。
 日本勢を除けば、個人的には今回コストナー選手をもっとも応援していた。彼女は本当に長い年月努力し続けてきたと思うし、とても謙虚で素直で美しいスタイルと素晴らしいスピードを持っている。ジャンプに安定を欠き成績が安定しなったが今シーズンはチャンピオンになった世界選手権はじめ(こないだの団体のショートも)ジャンプも完ぺきにこなしてきた。
 素人考えではあるが、彼女が体現しようとしているものこそ女子フィギュアの求めるべき理想なのではないかという気がしている。形態的な素質も含めて。ギリシャ彫刻を美しいと感じるのと同じだ。
 そして、ショート、フリーとも本当に素晴らしい出来栄えでぞくぞくするくらい美しかった。ミスもほとんどなくほころびのない演技だった。わたしのなかではコストナーが金メダルにふさわしいと思えた
 キム・ヨナはさすがだった。一つの舞台を務める女優・演出家・振付師として彼女の創造した作品は、その完成度において他を圧倒する。コストナーとはまた違った価値観を提供し高めた。「本番に強い」という精神力も図抜けている。大した選手だ。
 個人的に評価をするなら--総合的な評価しかできないけれど--甲乙つけがたいけど、金メダルがコストナー、銀メダルがキム・ヨナソトニコワは銅メダル。フリーだけなら浅田真央コストナー、キム・ヨナに匹敵する。ソトニコワの評価は技術的な部分が大きいので素人には判断が難しいが、この三人には少し劣る気がしてしまう。
 足の痛みを抱えていたという鈴木明子もジャンプにミスが出たとはいえ、自分の世界観をしっかり表現できていて立派だった。
 アメリカの二人、ゴールドワグナーもアメリカ娘らしいはつらつとした動きで楽しませてくれた。アメリカらしくちょっと雑な気もするけどそれもまた見る方には楽しかったりもする。
 結果はともかく、今回の女子フィギュアはバラエティに富んでいて、演技内容・構成ともこれまでになくハイレベルで面白かった。
 結局のところ、オリンピックでメダルを取るために必要な最大の能力は、本番で自分を信じてプレッシャーさえも力に変えて持てる能力以上の力を発揮できる精神力だとわかった。チンクワンタ会長が批判されたけれど、彼の言っていることは正しかった。キムヨナが圧倒的にその能力を持ち合わせていることは確かだった。それを克服するための手段が、浅田真央にとっては「練習」だったし、コストナーにとっては「時間と経験」だったかもしれない。ソトニコワはレス・プレッシャーだったのだと思う。そうした運も当然ながら金メダルの行方にはつきものだ。
 もう1つだけ。わたしはフィンランドのキーラ・コルピがお気に入りなのだが--というか彼女のことが気に入らないと言う人がいたらそれこそビックリしてしまう--、今回出場していなかったのはとても残念だった。なにやら直前にアキレスけん断裂の大けがをしていたようだ。また彼女の演技が見れるのを楽しみに待ちたい。
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真央ちゃん、おめでとう。8トリプル成功とフリー自己ベスト更新。

2014-02-21 | ランニング以外のスポーツ
 やったね。素晴らしかったです。
 「これがわたしのやりたいスケートだった」と彼女は言った。
 8種類の3回転ジャンプをすべて成功させるというシニアでは(ジュニア時代には真央ちゃんがやったことがあるそうだ)時初めての快挙。
 言うまでもなく、トリプルアクセル自体伊藤みどり以降本番で跳んだ選手は浅田真央しかいないわけで、この2つのことは世界中で他に誰もできないことをやったわけです。
 もっと点が出てもいいと常々思います。
 返す返すもショートが残念に思えますが、あのショートの失敗があったからこのフリーの大成功があったのかもしれません。キャリアの最後に自己ベストが出せるなんて、すごいと思います。
 心からおめでとうを。

 自分でも答えていたように、メダルはかなり厳しいでしょう。でもこのフリーの演技は心に残る、これからもそうそう何人もできるような内容ではないと思います。
 日本中のファンが涙を流しながら(あるいはこらえながら)あなたの一世一代のパフォーマンスを見つめ、歓喜に震えていたのは確かです。不思議だなあ。そういう力は誰にでもあるものではないです。つかまえようとしてつかめるものでもないでしょう。
 そうそう、最近の発言からはひょっとしたらまだ競技を続けたいのじゃないかと思ったりします。もしそうなら、ぜひ前言を撤回して次のオリンピックを目指してください。キム・ヨナだってそうでした。葛西までは無理でしょうが、オリンピックの金メダルに取れるまで挑む真央ちゃんの姿もいいなと思います。

 終わりよければすべてよし。今回も大きな感動をもらいました。ありがとう。そしておめでとう!




《追記》
 滑り終えた後、顔をくしゃくしゃにして涙をこらえていたのが、政治家の面白おかしく話したことを耳にしたせいでないことを祈ります。
 世の中にはいろんな人がいる。前日書いたブログに「日本中が味方です」と書いたのに、その直後にそうした発言があったというニュースを見て本当にがっかりしました。仲間内の馬鹿話なら結構だが、公の場であたかもよく知っていることのように多くの人に発信するとはあきれて言葉もない。悪気があったとは必ずしも思わないけれど、人の気持ちよりも大事なことが彼にはたくさんあるんでしょう。怒りをぶつけたりするよりも他山の石としなくてはなりません。
 今、こういう人が国を動かし、オリンピックを主導する立場にある。いったいどんなオリンピックになるのか暗澹たる思いがします。心が入ってなければ、いずれ化けの皮がはがれます。
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