感想!

主として社会情勢に対する感想。

アヒルの水かき

2007-03-25 08:33:23 | Weblog
フィギュアスケート・世界選手権で一位二位(金銀)を日本が取った。
すごい。まことにすごい。感嘆これあるのみである。
選手はみな、どこかの大会で優勝した経歴の持ち主たちだ。その中で技を競うのだから極度の緊張感であろうことは想像に難くない。
普通の神経なら氷上に立つことさえ足が震え金縛りに遭うだろう。だから、とてもじゃあないが技を披露するなど出来ることではないのだ。
しかし、それをやってのけた。しかも、一位二位(金銀)というのだから文句なしにすごい。

何回か聞いたことのある、「アヒルの水かき」を思い出した。
アヒルは水面をすべるように泳ぐ。まことにその姿は優雅というほかはない。
しかしそれは水面上の話であって、水面下ではいとも忙しく水掻きで水をかいているのだ。
人の努力はアヒルの水掻きのように表面には見えない。
見た目を羨むんじゃない。努力を怠るな。「アヒルの水かき」はそういう教えだと受けとめてきた。

彼女達が氷上で技を競えるのも平素の絶え間ざる努力があってはじめて可能なことだ。氷上に立てる勇気と自身はその努力から生まれたのだ。
多くの若者達に感動と夢や希望そして努力の大切さを余すところなく教えてくれた
フィギュアスケート・世界選手権であった。

彼女達にねぎらいと感謝の気持ちを伝えたい。


選挙

2007-03-24 18:13:43 | Weblog
TVやラジオはこのところ毎日選挙関連情報を伝えている。
大半の候補者が財政再建と福祉の充実を訴えている。
かれらは異口同音に公共事業(無駄なもの)を抑えその分、福祉を進めるという。
非常に結構なことに聞こえるが、長い目で見ると財政破綻一直線の軌道を敷くことになる。
また、そればかりではないのだ。

というのは、
公共事業のなかでも土木建設事業は一定年数を経過すると維持管理費は残るとしても関係予算は縮小する。それに引き換え福祉予算を一旦増設・拡充すると、よっぽどのことがない限りそれは継続され縮小されることはなくむしろ増大し続ける。
だから財政再建と福祉の充実は長期的には矛盾する政策である。

もうひとつ、こっちの方がもっと重要なことだが、
いろんな意味で福祉予算・福祉事業は最小限・最低限にしなければ将来大変なことになるのだ。すでにそれは始まっている。
福祉福祉では、人は自己解決能力を退化させ
国または地方公共団体になにもかも依存・寄生しなければ生きていけなくなる。
家族の結びつきは希薄になり地域の連帯も不必要になる。
今日の社会の混乱の一端はここにある。


高度な福祉社会、福祉国家はそれまでなかった新たな問題をたくさん抱え込むことになるのだ。
スェーデンは決してユートピアなどではない。

福祉のあり方について、われわれはよくよく考えなければならない。


米国の動きがおかしい

2007-03-18 20:53:59 | Weblog
米国の動きがおかしい。
①米国下院に旧日本軍の従軍慰安婦問題非難決議案が提出(1月31日)された。
②北朝鮮核問題は6者(米朝日中韓露)協議とはいえ米中主導でどんどん進められ  た。
 日本の拉致問題については御座なりにされている。
③米国の対日政策は日本を米国の軍事戦略に組み込むことである(アーミテージ・  レポート)。
 日米安保条約を梃子に、その締結時の目的を逸脱してさまざまな要求を日本に突  きつけている。
 日本がこの安保条約を必要としない強力な軍事大国になることを抑えつつ米国の  軍事的ロボット化を目論んでいる。
④飴(たとえば拉致問題解決支持表明)や鞭(たとえば旧日本軍の従軍慰安婦問題  非難決議案)を駆使して日本を 自由自在に操作しようとしている。

(米国は日本を彼らのために都合よく使おうというのは、今始まったことではない。
講和条約と安全保障条約を締結し占領を解除したそのときから始まったものだ。
戦後、日本が再出発するには米国の後ろ楯・庇護が必要であったし、
それは米国にとっても負担になるどころか、極東情勢・世界戦略上いろんな意味
で非常に都合のよいことで もあったのである。)


ともあれここにいたって、
日本は米国の属国化・軍事的ロボット化に甘んじることをよしとしないのであれば、  互角外交が可能なだけの軍事力を備えるべきである。そのために核保有が
必要ならそうしたらよい。今のままがいいと言うなら、日本は永遠に米国の財布
・金庫であり軍事的ロボットであり続ける覚悟が要る。そして果てしない過度な
要求に耐えなければならない。
司馬遼太郎の言葉を思い出している。「戦の気概を失えば国は滅びる」。


人間をダメにする方向に世の中は動いている

2007-03-16 21:26:32 | Weblog
人間をダメにする方向に世の中は動いている。
野外活動でわかった。マッチが擦れない、小刀が使えない、箸が満足に扱えないという子どもが増えている。それが話題となり問題視されたことがあった。
これは危険から子どもを遠ざけたい、また日常生活の中でその必要がなくなった。そうしたことが背景にあるからだろう。

最近では、若いお母さんたちに子育て力がなくなった。多くの若者が労働意欲を持たなくなった。

これはマッチが、小刀が、箸がの問題どころではない。非常に大きな放置できない問題だ。
その原因・背景を私なりにいろいろ考えてみると、
結論から言えば、飽くなき福祉社会の追求というものが、こうした問題を作り出している。人間をどんどん駄目にしていると思えてならないのである。
幸せを求めている筈がいつしか不幸せを追い求めていた。そういうことではないだろうか?
そうだとすれば、なんと愚かしいことよ!

たとえば、
育児にお金が掛かる。じゃあ、育児手当を出しましょう。育児に手が掛かる。じゃあ、託児所を、保育所を増やしましょう。
教科書が分厚くて、内容が多すぎて子どもが可愛そうだ。じゃあ、内容を減らしましょう、授業時間も削減しましょう。
教育に強制はよくない、体罰はよくない。じゃあ、学校は事なかれ主義で遣りましょう。
しつけも出来てない、社会常識も身についてない、職にも就けない漂流族が街に増えた。じゃあ、指導員を増やしましょう、そうした若者に働く能力を養う施設を作りましょう。

なんのことはない、あくせく努力などしなくても国や社会が最終的には面倒を見てくれるんだから、
ケセラセラ・なるようになるで暮らせば良いのだ。
こうした空気・風潮が社会全体にかもし出されている。なにもかも自己解決できない人間で社会はあふれかえっている。依存症に仕立てられた人間は、自分の思うようにならなければ人の所為にする。挙句の果ては手のつけられない傍若無人な振る舞いに出る。

こうみてくると、福祉は最低限・最小限にとどめるべきだ。
また選挙の時期が到来する。福祉政策を掲げる政治家には注意する必要がある。それがほんとうに必要な福祉かどうかを
しっかり考え・見極めなければならない。過剰な福祉は有害だ。さもないとどんどんどんどん己の首を自分で絞めていくことになるのだ。

矛盾・欺瞞に満ちた国連、備えよ!日本

2007-03-10 19:30:53 | Weblog
安倍内閣は憲法と、教育基本法の改正を二大政治課題として取り組んでおられる。
まことに結構なこと。エールを送りたいと思う。
しかし、残念なことにそうした努力に足を引っ張る議員たちの動きのあるのも事実で、情けないことこの上ない。

日本人の誇りと自信・日本人としてのしゃきっとした魂を取り戻し、他力本願に偏した安全保障から脱却し、少なくとも外交らしい外交が遣れるくらいの防衛力を備える必要がある。

大国中国の突出した軍事力や北朝鮮の核保有は極東に新たな時代の到来を暗示する。
中国が台湾を実質支配することにでもなれば日本にとって生命線であるシーレーンはおろか、尖閣諸島ばかりでなく沖縄まで危うくなる。
尖閣諸島や竹島問題に加えて北方領土問題まで抱える日本は決してこれまでのように安閑としておれない。明日も今日と同じだろう、とはいかない。

日本が理不尽にひどい目に遭うことは絶対にあり得ないから心配する必要はない。
そのために国連があるのだから。そういう議論をする人たちがいるが、甘い考えだといわざるをえない。

なぜ憲法と、教育基本法の改正が急がれるのか。それは一時も早く日本人の魂を蘇生させる必要があるからだ。また安全保障の議論をしなければならないのは国連を当てに出来ないし、ふりかかる火の粉は自分で払う以外に道はないからである。
国連にはあらゆる悪が存在すると言うし正義は通用しないところだ。
日米安保も日本の外交力には十分とはいえない。


この欺瞞矛盾、そして暗澹たる事実をどう思うか。
①大国の兵器輸出
国連の目的のひとつに「国際の平和と安全の維持」がある。
しかし、兵器を輸出しない大国は日本を除いては存在しない。
これは、まさに国連の目的に反する行為を平然と行っているといえなくもない。
兵器の輸出国はいかなる理屈を述べようとも、結果として戦争をつくり出しそれを支援していることにかわりはないのである。

②日本の安全保障上の問題
ヤマハ発動機の無人ヘリ不正輸出未遂事件、
これは氷山の一角であろう。
レーニンは「資本家は自分の首を絞める縄さえ売る」と言った。
日本が経済立国であるだけにそういったことのないようににしなければならない。

③諜報・工作
洗脳され帰還した抑留者たちの存在。
ビッグな接待を受け親中・媚中派と化した政治家たちの存在。
スパイ天国日本。日本ほどスパイ活動が遣りやすい国はないという実態。
まるでレントゲンにかけられた人体のように日本国は透けすけ。
中国の原潜が日本領海を侵犯しても「遺憾に思う」で済ませる日本。


これでもいまのままで,
これからの日本は大丈夫といえるのか。
安倍内閣よ!頑張ってください。