台北デフリンピック 後半ハイライト

11日間にわたって熱気を届けてくれた台北デフリンピックは、9月15日に幕を閉じました。
しかし！後半についてはまだレポートしておりませんでしたので、11日以降のハイライトを台湾（チャイニーズ・タイペイ）の活躍を中心にお伝えいたします。

9月11日は、ボウリングでメダルラッシュ！！
この日取ったのは金３個（男女団体、女子トリオス）と銀２個（男女トリオス）。
ボウリングは今回の台北デフリンピックで最もメダル獲得に貢献しました。

 

射撃男子25メートルラピッドファイアーで銅メダルを取った廖瑞友選手。
国際試合は初めてだったそうですが、見事な成績。
可愛い彼女と一緒に幸せそうです。

 

棒高跳びですでに銀メダルを取っている安慶隆選手ですが、十種競技（デカスロン。2日かけて10種類の陸上競技をこなすという極限的種目）にも出場しました。

 

結果は、見事銅メダル獲得！自分で過去出していた国内記録も塗り替える成績でした。

 

十種競技に最後まで勝ち残った7人は、もう順位など関係なく、共に健闘を讃え合う仲間という感じです。いいですねぇ、アスリートの絆。
安選手は34歳で、この7人の中で最年長だそうです。立派です。

 

12日に行われた、テニス女子ダブルス決勝。
何秋美選手（手前、47歳）と何秋香選手（奥、50歳）の姉妹ペアは、惜しくもドイツのペアに敗退。

 

何秋香選手は肉離れを押して試合を続行、その精神力で勝ち取った銀メダルでした。
試合後、すぐに病院へ運ばれました。

 

射撃の女子25メートルピストルですでに銀メダルを取っている高雅茹選手は、13日に今度は10メートルエアピストルで銅メダル。
前にも書きましたが、高選手は射撃を始めてまだ1年。
しかも、散歩をしている時、歩き方を見てコーチがスカウトしたそうですよ。

 

そして陸上の華、4×100mリレーでも、チャイニーズ・タイペイが銅メダル！
みんな、いい顔してます。

 

テニス女子シングルスでの何秋美選手は、銅メダルを獲得。
金には届きませんでしたが、シングルスとダブルスで２つ、きっちりとメダルを取りました。
何度も言いますが、何秋美選手は47歳です。

 

そして、閉幕式前日の14日には、マラソンが行われました。
出発時間は朝の6時。
スタート地点は太平洋翡翠湾、リゾート地です。

 

スタートは男子も女子も同時です。
日本の選手も見えます。

 

コースは海沿いの道。
気持ち良さそうに見えますが、朝早い時間にも関わらず、選手達は暑さに苦しんだようです。
このゼッケン2061の選手は、日本の嶋田裕子選手。
見事、銀メダルを取りました。

 

マラソン男子は、二人のケニア勢に続いて、日本の金子誠一選手が銅メダル！
以下も日本の入賞者多数で、日本勢の活躍が目立ちました。

 

最終日に行われたボウリングのマスターズでは、張堯茜選手が４つめの金メダル獲得！
これが金メダリストのフォームです。

 

４つめの金メダルの味は、さぞ格別だったことでしょう。

 

そして、14日夜に行われた、卓球男子シングルス決勝。
チャイニーズ・タイペイの「カット王子」こと、温智璇選手が、中国大陸の選手と対戦しました。

 

結果は4セット連取の圧勝！
最後の最後に金メダルで締めてくれました。
サァーーー！
（とは台湾では言わないですかね・・・笑）

というわけで、台湾勢は金11個、銀11個、銅11個と、過去最高の成績をおさめ、開催地としてのプライドと実力を見事に示してくれました。

明日は、閉幕式のもようをお伝えしたいと思います。（尾）

（写真提供：　台北デフリンピック準備委員会基金会）