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台湾プロ野球、21年目のオールスター戦は白組が勝つ

2010年07月25日 23時46分55秒 | スポーツ

(オールスター人気投票で赤組トップ、エレファンツの彭政閔・選手と白組トップ、ベアーズの林智勝・選手。左から)

台湾のプロ野球は1990年に始まり、今年で21年目。最初の黄金期から八百長事件や別の新興リーグ発足などを経て、今では中華プロ野球メジャーリーグにまとまり、統一セブンイレブンライオンズ、ラニュー・ベアーズ、兄弟エレファンツ、興農ブルズの四チームとなった。前後期二シーズン制で、今年前期は興農ブルズが優勝。今では後期のレギュラーシーズンが行われている
台湾にもオールスター戦があり、24日にはホームラン競争、25日にオールスターゲームが一試合、台北市の天母球場で行われた。ホームラン競争は昨年のホームラン王で今年もトップを走る林智勝・選手(ベアーズ)の二連覇が予想されたが、ライオンズの郭俊佑・選手が自分も驚く絶好調で合計15本打って初優勝した。

(馬英九・総統は野球の発展に向けての決意を重ねて宣言)

(馬・総統の始球式。フォームは華麗・・・とは言えません笑)

25日の試合には馬英九・総統、呉敦義・行政院長、戴遐齢・行政院体育委員会主任委員もかけつけ、叫ばれて久しい、「(弱くなるばかりの)野球をなんとかする」決意を示した。政府に何ができるのかははなはだ疑問だが、お祭り好きな台湾ではお約束なのだろう。ただ、馬・総統は昨年と今年の開幕戦、今年春に行われた大リーグのロサンゼルス・ドジャースと台湾プロ野球選抜チームとの親善試合、そして今回のオールスター戦と、国家元首となって以来四度も始球式を務めており、スポーツ好きの一面は疑うべくもない。

(ホームラン競争で優勝したのはライオンズの郭俊佑・選手)

(ホームラン競争二連覇は果たせなかった林智勝・選手だが25日の試合では相変わらずの「盛り上げ役」を。チームメイトのメイソン投手とマイケル・ジャクソンの『ビート・イット』を踊る。セーブ数で二位の高津臣吾投手、ハーラーダービー二位の正田樹投手が出場選手に選ばれなかったのは残念。成績もいいのにどうして?)

ここ数年のオールスター戦で常に話題になるのは、興農ブルズの加わるチームが勝てるのかどうか。四チームしかないため、それぞれ二つのチームによる赤組(中国語では「紅隊」)と白組(白隊)が戦うのが台湾のオールスター戦だ。そしてブルズが加わるチームは過去8年間勝っていないことから「ブルズの呪い」と呼ばれており、今年もこのジンクスが続くのかどうかが注目されたのだ。
今年は統一セブンイレブンライオンズとラニュー・ベアーズによる白組と、ブルズとエレファンツによる赤組の戦い。結果はやはり白組が6対4で勝ち、「ブルズの呪い」は9年目も解けずまだ続くことになった。7回までは3対2とリードした赤組だったが、8回表に3対5と逆転されてしまった。白組は9回表に1点ダメ押し、赤組は最終回に1点返すのがやっとだった。
MVPはこの日、代打ホームランを含む三安打と活躍したライオンズの高国慶・選手。前日のホームラン競争でもライオンズの選手が優勝しているので、今年の球宴はライオンズのためにあったよう。しかし、年間王者三連覇中のライオンズは今年戦績が非常に悪く、台湾プロ野球初の四連覇は危うくなっている。オールスター戦をきっかけに後期がんばってほしいものだ。

(MVPの高国慶・選手は6回表に代打でソロホームランを放つ。今年のレギュラーシーズンではボールの関係で各チームとも本塁打が激減している。本塁打は野球の「華」であり、後期は高・選手もどんどん打ってほしい)

(赤組は6回裏に3対2と逆転。「呪い」が解けそうだったが・・・。写真は逆転のホームインをするエレファンツの張正偉・選手)

台湾プロ野球は一昨年、野球賭博に伴う八百長事件と経営難で二チームがなくなり、昨年からは四チームとなった。これがかえって戦力の均衡化にプラスとなり、昨年は観客動員数が大きく増え、野球人気回復かと思われた。しかし、ライオンズとエレファンツが台湾シリーズ最終戦まで死力を尽くして戦い、ライオンズが年間王者三連覇を決めた直後、再び八百長事件が発覚、有名選手が多く追放されたのだ。今年は全試合に治安当局の監視員が配置されるなど、野球賭博集団の介入を防ぐ策が講じられているが、人気は低迷気味で観客数も増えていない。オールスター戦は9672人と久しぶりの盛況だった。これを機会にクリーンかつ激しい試合でファンを球場に呼び戻してほしいと思った。(U)

(昔はいなかったと覚えているが、今では本塁打を直接キャッチしようというファンが外野にいるのは球場では日常の風景のよう)

(球宴を観戦しながら台湾ビールで渇きを癒す。至福の瞬間だ・・・下にはエレファンツのユニフォームを着た子供が、台湾ビールのビン型ビニール風船を掲げる。まだビールはちょっと早いね!)


 



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