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プロ野球オールスター戦は7/26に台中で

2009年06月06日 20時39分27秒 | スポーツ
台湾プロ野球のオールスター戦は7月26日に台中インターコンチネンタル球場で行われる。(写真は6月1日に行われた記者会見 写真:CNA)
ファン投票で選ばれた選手のうち、兄弟エレファンツと興農ブルズの選手が「紅チーム」、統一セブンイレブンライオンズとラニュー・ベアーズの選手が「白チーム」となって戦う。また、前日の25日にはホームラン競争と、今年台中市が結成した社会人チームとプロ野球の二軍オールスターチームの試合が行われる。台湾のプロ野球は1990年に始まった。オールスター戦の観客数は一年目の1万6000人が最高で、今年は記録の更新が期待されている。(昨年は1万4000余人)

台湾はアジアでは日本、韓国と競ってきたが、昨年の北京五輪では中国大陸に歴史的な敗北、今年3月のWBCワールドベースボールクラシックでも敗れて「アジア最弱」の評価も。台湾プロ野球では昨年、経営難や八百長事件で2チームが解散、今年はプロ野球発足当時と同じチーム数、4チームでの再スタートとなった。誰もがリーグ存続の危機と心配したが、ふたを開けてみると観客数が一試合平均で倍増という意外な情況に。昨年は一試合平均で2000人以下だったが、今年は今月初めまでで4636人、12年ぶりの盛況だという。

原因とされているのは、解散したチームの有力選手が他チームに移ったことで4チームの実力が拮抗し、熱戦が続いていること。また、コロラド・ロッキーズなどで大リーガーとしてプレイした曹錦輝・投手(エレファンツ)、日本のチームに所属していた林英傑・投手(楽天→ブルズ)、姜建銘・投手(巨人→ブルズ)、呉思佑・投手(ロッテ→ベアーズ)ら話題の選手が加わったこと。特に曹錦輝・投手と同じく元大リーガーの強打者、陳金鋒・選手(ベアーズ)との対決にファンは熱狂。同時に台湾におけるたたき上げの選手も活躍している。

台湾のプロ野球チームは昨年まで、3チームが本拠地を持っていなかった。しかし、現在の4チームのうち3チームは地元に根付いている。(ベアーズ:高雄澄清湖球場、ライオンズ:台南球場、ブルズ:台中球場)エレファンツは本拠地こそ無いが台湾全域にファンを持つダントツの人気球団。とどのつまりは「ファンが少ない」、「勝てない」、「もうからない」球団が淘汰されたのだった。

5月16日にはエレファンツ対ベアーズ、ブルズ対ライオンズの二戦で合計2万2630人を動員。一日としての過去最高は1992年3月22日の2万4391人(台北球場で異なる組み合わせで二試合行われた)で、観客動員数がプロ野球スタート当時のレベルに肉薄することも。

それでも球団は依然として赤字。王貞治さんは今年2月に訪台した際に野球を救う方法を聞かれ、「子供があこがれる対象なんだ。苦しくてもまじめにプレーするしかない。そうしなければ一番好きな野球が出来なくなるよ」と話した。人気が回復しつつある今、選手たちには改めてこの言葉をかみしめてもらいたい。(U)



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