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次の「台湾之光」?張凱貞が世界1位破る!

2009年09月28日 21時53分44秒 | スポーツ

(2006年、15歳のチャン・カイチェン選手。高雄で)

日本のテニス・ファンは27日、かつての世界4位、39歳のクルム伊達公子選手がWTAハンソル・コリア・オープンで世界ランキング22位のD・ハンチュコバ選手(スロバキア)、A・クレイバノワ選手(ロシア=30位)、M・キリレンコ選手(ロシア=54位)、A・メディーナ・ガリゲス選手(スペイン=21位)を次々と撃退、昨年の復帰後初のWTAツアー優勝を飾った快挙に酔ったことだろう。伊達選手はこれで世界100位に上昇。
この大会のダブルスでは台湾のチャン・ユンジャン(詠然:ユンジャンは英語表記を発音したもの。中国語ではチャン・ヨンラン)選手がアメリカの選手と組んで優勝。台湾にも朗報をもたらした。しかし、28日のビッグニュースには驚いた。日本の東京で行われている東レ・パンパシフィック・オープン二回戦で、予選から勝ち上がった台湾のチャン・カイチェン(張凱貞)選手が今大会第1シード、世界1位のディナーラ・サフィーナ選手(ロシア)をフルセットの末破る大番狂わせを演じたのだ。

ゲームカウントは7-6、4-6、7-5と接戦。特に第3セットは3-5とリードされたチャン選手が4ゲーム連取してディフェンディング・チャンピオンを茫然とさせた。台湾のテニス史上、チャン選手は世界1位の選手を打ち負かした最初の選手。世界ランク132位の選手(チャン選手)が世界1位を破るのはWTAのツアー史上、「四番目の金星」だといい、このニュースは世界中を駆け巡った。
試合後、チャン選手は勝利寸前のときの気持ちを聞かれると、「マッチポイントであることは意識しない。それより基隆で魚を売っている母がインターネットで見ながら応援していることを考える」と答え、目標は世界ランキング上位100位に入って、来年、世界四大大会で最初に行われる全豪オープンに出ることだと目を輝かせた。

チャン選手は1991年1月生まれの18歳。昨年5月には日本の久留米国際女子テニス・トーナメントで優勝。今年は世界四大大会の一つ、全米オープンでも予選から勝ちあがり、二回戦まで進む健闘を見せるなどまさに伸び盛りだ。6歳から始めたテニスではお父さんが常によりそっている。日本のあるテニス・コーチは、海外のテニス・キャンプで父親に怒鳴られて泣きながらボールを追っていた幼いチャン選手をよく覚えていると話してくれた。

(2006年11月、15歳ながら力強いサーブを打つチャン選手。本格派だ)

上の写真2枚は2006年11月、高雄での試合で決勝戦に進出、惜しくも敗れたチャン選手だ。このときは15歳でまだやせっぽちだったが、前述のチャン・ユンジャン選手を相手に堂々と渡り合っていた。チャン・ユンジャン選手は台湾の第一人者、世界ランキングも自己最高は50位、今も116位と台湾の選手としてはトップを維持している。しかし、たくましく成長したチャン・カイチェン選手は今回の勝利でこれを抜くことになった。勝ち進めば100位以内も見えてくる。そうすれば全豪オープンへの直接出場も確実になる。チャン・カイチェン選手が次の「台湾之光(台湾の誇り)」となるよう大いに期待したい。
なお、東レ・パンパシフィック・オープンでクルム伊達選手はシングルスは敗退したもののダブルスにはチャン・ユンジャン選手と組んで出場。日台ペアが実現している。こちらも応援したい。(U)

東レ・パンパシフィック・オープン
http://www.toray-ppo.co.jp/web/pc/
※ ライブ・スコアで試合経過をリアルタイムでチェック可能

 

 



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