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優勝へ王手、浦和レッズ - 浦和vs甲府

2006年11月24日 | Jリーグ
■ 試合結果 - Jリーグ 第32節
  浦和(3-0)甲府
  ・後半1分 ワシントン(浦和)
  ・後半19分 山田 暢久(浦和)
  ・後半23分 ワシントン(浦和)


■ 浦和、優勝へ王手!

◆浦和は、ほぼ優勝を手中におさめた
この試合を終えて上位3チームの明暗がはっきりとしました。

川崎Fは、優勝の可能性がなくなりました。正直、川崎は今シーズン頑張ったと思います。むしろ来期に期待ですね。今期は後半戦一度優勝戦線から離脱しかけましたが、それでも喰らいつきました。しかし、今節で明確だったのは、すでに余力はなかったということかもしれません。川崎サポーターは残念かもしれませんが、決して悲観する必要はないと思います。浦和とは違う種類の魅力的なサッカーをしていたと思いますし、川崎のサッカーの虜になった人もいると思います。別にバルサのようなサッカーだけが魅力的なわけではないのが、サッカーの面白いところです。あとは、川崎はリーグ戦の順位がどこになるか残り試合で決まります。頑張って欲しいですね。勿論、天皇杯もありますしね。

◆G大阪に一縷の望み
G大阪も最後に直接対決を残しているもののほぼ絶望的でしょう。
今の浦和の強さであれば、残り2試合を取りこぼすとも考えられません。勿論、残り2試合の重みは浦和以上にG大阪は分かっていると思います。しかし、現時的な勝ち点の差5は大きいです。ちなみに、浦和は次節引き分け以上でほぼ優勝が決まります。

G大阪の優勝のパターン:浦和2敗(勝ち点68)、G大阪2連勝(勝ち点69)
G大阪の優勝のパターン:浦和が1分1敗(勝ち点69)G大阪2勝(勝ち点69) しかし、得失点差で浦和が勝利。


この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。

■ ワシントンの怖さ・・・

◆浦和の前線の形
 
この試合で甲府は守備的に来るのかな?って思いましたがそれほどではなかったですね。プレスを掛ける所を浦和の中盤辺りのエリアに絞っていましたね。つまり浦和の前線(ワシントン)へのパスの起点を潰そうという狙いだったと思います。

それに対抗する浦和は、ワシントンの1トップが特徴ですがこの試合に限らず1トップ2シャドーの形として浦和がどのように攻撃の形を作ろうとしているのか抽出してみました。(左図参照)

甲府のCBがワシントンを見るので両SBの攻守の前後運動が、逆に浦和にとっても狙いだったと思います。浦和の攻撃は守備→攻撃というリアクションサッカーの側面が強く、勿論、中盤からのプレスで攻撃にシフトする形もありますが「奪ってから早い攻撃」が浦和の攻撃の特徴でありその起点となっているのがワシントンということになります。
1.ワシントンが中央に居れば、ポンテ、山田がサイドを狙う
2.ワシントンがサイドへ流れゴール前にスペースを作りポンテ、山田が突入する
大きく分けるとこのような形が浦和の攻撃の特徴であり、前半、山田がPKを奪ったシーンは、甲府の高いDFラインの裏へ飛び出した動きでありましたが、これも2シャドーの一角である山田の飛び出しでした。このシャドープレーヤーの飛び出しがなくなり前線が渋滞を起こすと前回の名古屋戦のようになります。

また、今回は図解にしませんでしたが、1.のパターンの形の延長線として、山田、ポンテのどちらかが甲府の両SBのエリアにポジションを取ることによって甲府のSBをDFラインに貼り付ける動きも特徴的です。これによって、浦和の両SH(三都主、山田)の上がり、攻撃の起点を作る動きもポイントです。

結局、ワシントンのFWとしての怖さがあるから中央でありサイドに流れたとしてもワシントンへのマークの意識が相手チームとしては高くなります。その結果として、1.5列目の山田、ポンテが攻撃へ参加出来るというわけですね。勿論、ワシントンのボールを受けてから前を向いてフィニッシュへ至るプレーがあるからこそなんですよね。これが、頭も足元も強いワシントンの怖さです。
■ 少し、甲府の3トップの形について

◆甲府3トップ対浦和3バック
 
前半37分、秋元が退場するまでの3トップの甲府の攻撃の形です。まぁ、一般的な3トップの典型的な形だと思います。ポイントとしては、両ウィングが前線の起点となります。しかし、サイドチェンジのような形は少なく中盤の底でボールをさばくタイプのプレーヤーがいない為だと思われます。(クラブ事情が分からないのでなんとも言えませんが・・・)

甲府の攻撃は基本的にサイドを起点としてるのは、浦和の中央の守備力を回避すると共にサイドでの数的アドバンテージを利用したいという狙いだと思います。左SBの井上の攻撃参加が効果的でした。また、浦和の攻撃の起点として両SHへのプレッシャーからボールを奪い縦へというのも特徴的でした。

また、闘莉王が若干マンツーマンぎみでバレーをマークしていたのは興味深かったですね。ちなみに、浦和の両SHがウィングの動きに釣られて下がることがなかったのが、浦和の中盤でのプレスが積極的に効いていたからでしょう。3トップに対して3バックだと数的均衡状態ではありますが、どうしても片寄った守備ゾーンが形成されたりと問題が発生しかねません。その辺のDFラインでのゾーンは、浦和の両SH(平川、三都主)や鈴木が入ったりとケアする判断能力が高いのでそれほど危険な感じはしませんでしたね。

3トップで有名なオランダやバルセロナなどの形に比べると両ウィングのサイドでのアタック力に違いが出ますね。しかし、Jリーグでも最近色々なフォーメーション、システムで戦うチームが出てきたのは面白いと思います。このようになると、各チーム、各ポジションにおける選手の能力の差ってがあからさまに出るんでね。
余談ですが、千葉の3トップ気味の形に近いとは思うのですが、細かいディティールの部分では千葉の方が攻撃的アクションに幅があると思われます。両チームの方針が分からないのでなんとも言えない部分はありますけどね・・・


最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
良かったら最後に クリック宜しくお願いします。

■ P.S.
今週行われた、チャンピオンズリーグ関連(中村の試合を含む)のエントリーは明日以降になります。Jリーグは浦和の優勝って感じなので、もしかしたら、日曜のJリーグに関しては、どうするか考え中です。


残り2節、各チームの対戦スケジュール
浦和 G大阪川崎F
29●:2-3磐田(A) /勝ち点62○:3-0清水(H) /勝ち点59○:2-0京都(H) /勝ち点58
30○:1-0横浜FM(H) /勝ち点65●:1-3鹿島(A) /勝ち点59●:4-5FC東京(A) /勝ち点58
31●:0-1名古屋(A) /勝ち点65○:1-0千葉(H) /勝ち点62○:2-1福岡(H) /勝ち点61
32○:3-0甲府(H) /勝ち点68△:1-1福岡(A) /勝ち点63●:3-4清水(A) /勝ち点61
33FC東京(A)京都(H)鹿島(H)
34G大阪(H)浦和(A)C大阪(A)


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